最終更新日:2024/08/31
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元となった辞書の項目

shut

動詞

〈他〉《...に対して》〈ドア・窓など〉を閉める 《on, to ...》 / 〈本・ナイフなど〉を閉じる, をたたむ

このボタンはなに?

出る時にドアを閉めてください。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: shut

品詞: 動詞 (他動詞/自動詞両方で使われる)

意味 (英語):

“To close something tightly or completely.”

意味 (日本語):

「何かをきっちりと閉じること」を表す動詞です。ドアや窓などを閉めるとき、または口や目を閉じるときにも使います。 「close」とほぼ同じ意味で、より強調して「バタンと閉める」「きつく閉める」というニュアンスがあります。例えば「バタンとドアを閉める」「すぐに閉じる必要がある」という場面で使われます。

活用形


  • 原形: shut

  • 過去形: shut

  • 過去分詞形: shut

    ※ 過去形・過去分詞形も同形です。

他の品詞になったときの例


  • 形容詞: “shut” は形容詞として「閉まっている」という状態を表す場合もある(例: “The store is shut on Sundays.”)。

  • 名詞: “shutdown” (シャットダウン) 「機能停止、稼働停止」の意味で使われる場合がある (例: a system shutdown)。

CEFRレベル目安: A2 (初級)

→「shut」は日常生活でよく登場する動詞なので、初級レベルから学習される単語といえます。


2. 語構成と詳細な意味

通常、shut は接頭語・接尾語を含まない短い単語であり、語幹を持ちません。関連語として次のようなものがあります。


  • shutdown: 名詞・動詞。システムの一時停止や機能停止を指す。

  • shut in: 「閉じ込める」、または「家に閉じこもる」の意味でフレーズとして使われる。

  • shut out: 「締め出す」。

よく使われるコロケーションと関連フレーズ(10個)


  1. shut the door → ドアを閉める

  2. shut the window → 窓を閉める

  3. shut your eyes → 目を閉じる

  4. shut oneself away → (自分を)引きこもらせる・隠す

  5. shut down a computer → コンピューターをシャットダウンする

  6. shut off the lights → 明かりを消す(スイッチを切る)

  7. shut out distractions → 気を散らすものを遮断する

  8. shut up → (失礼な言い方で)黙る、黙らせる

  9. shut the gate → ゲートを閉める

  10. shut behind someone → (人が通った後に)後ろで閉まる


3. 語源とニュアンス

語源:

中英語 (Middle English)の “shutten” に由来すると言われており、意味は「閉じる」。古くからドアや蓋を閉鎖するニュアンスで使われてきました。

ニュアンス・使用時の注意点:


  • 「close」と同義だが、「shut」の方がやや強めに「バタンと閉める」「勢いよく閉じる」イメージを与えることが多いです。

  • 「shut up」は「黙れ」という大変失礼な表現として知られていますが、親しい間柄では「もう言わないでよ」という軽めのニュアンスでも使われることがあります。使い方には注意が必要です。

  • 日常会話だけでなく、文章中でも「shut down a machine」などややカジュアルな印象を与えますが、ビジネスシーンやフォーマルな場面でも使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞としての使い方


    • 例: “Please shut the door.”(ドアを閉めてください)

    • 閉じる対象を直接取ることができます。


  2. 自動詞としての使い方


    • 例: “The door shut with a loud bang.”(ドアは大きな音を立てて閉まった)

    • 「閉まる」という動作が自動的に行われるニュアンスで使われます。


  3. イディオム・フレーズ


    • “shut (someone) up” → (人を)黙らせる

    • “shut off” → (電源・供給を)止める

    • “shut out” → 全く締め出す、遮断する


可算・不可算など


  • 動詞なので可算・不可算の区別はありません。ただし、「a shutdown」のように名詞化された形は可算名詞として扱われる場合があります。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “Could you shut the window? It’s getting cold.”


    • 「窓を閉めてくれない?寒くなってきちゃったよ。」


  2. “Don’t forget to shut the gate after you come in.”


    • 「入ったあとはゲートを閉めるのを忘れないでね。」


  3. “If you’re going to bed, shut the lights off, please.”


    • 「寝るなら電気を消してくれると助かるよ。」


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “Please shut down the computer before leaving the office.”


    • 「オフィスを出る前にコンピューターをシャットダウンしてください。」


  2. “We need to shut the meeting room door to keep the discussion private.”


    • 「会議の内容をプライベートにするために会議室のドアを閉める必要があります。」


  3. “The factory will shut for two days due to maintenance.”


    • 「整備のため、その工場は2日間休業します。」


(3) 学術・フォーマルな文脈


  1. “The laboratory was shut temporarily to ensure safety during the experiment.”


    • 「実験の安全性を確保するために、研究室は一時的に閉鎖されました。」


  2. “All unnecessary functions must be shut off to conserve energy.”


    • 「エネルギーを節約するために、不要な機能はすべて停止しなければなりません。」


  3. “The government decided to shut the facility following the incident.”


    • 「その事件を受けて、政府はその施設を閉鎖することを決定しました。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. close (クローズ)


    • 日本語: 「閉じる」

    • 違い: 「shut」とほぼ同じ意味だが、ニュアンスとしては「shut」の方がややカジュアルかつ強め。


  2. seal (シール)


    • 日本語: 「封をする」

    • 違い: 「密封する」という含みがあり、空気や物が入らないようにするニュアンスがある。


  3. lock (ロック)


    • 日本語: 「鍵をかける」

    • 違い: ドアや窓などを閉じた状態でさらに施錠する。「shut」だけでは施錠の意味を含まない。


反意語


  1. open (オープン)


    • 日本語: 「開ける/開く」

    • “shut the door” の反意は “open the door”。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA): /ʃʌt/


  • アメリカ英語: [ʃʌt](「シュッ」のように「ʌ」をやや短く発音)

  • イギリス英語: [ʃʌt](アメリカ英語とほぼ同じ発音)

アクセント: 一音節語のため、特に移動はありませんが、/ʃ/ の発音で唇を軽くすぼめ、舌を上あごにつけずに摩擦音を出します。

よくある発音ミス: 「シュット」と日本語的に母音を足してしまう場合があるが、不要な母音は入れず、短く「シュッ!」と発音するイメージです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: s-h-u-t の順でシンプルな綴りですが、 “shutt” と末尾を重ねたりしないように注意。

  2. “shut up” の使い方: 失礼な表現になりうるため、カジュアルなシーンや親しい仲以外では避けるのが無難。

  3. 同音異義語との混同: 目立った同音異義語はありませんが、「shut」と「shot(撃つの過去・過去分詞形または名詞のshot)」を混同しないように注意。

  4. 試験対策: TOEICや英検などでは「shutdown(名詞)」や「shut out(締め出す)」、「shut off(止める)」などの句動詞として出題されることがあるので注意。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 音のイメージで覚える: 「シュッ」と素早く閉じるようなイメージで「shut」を思い浮かべるとわかりやすいです。

  • “close”との違いを意識: 「close」と「shut」はほぼ同じ意味でも使い分けられ、より勢いを感じるのが「shut」。

  • イメージした場面: ドアを勢いよくバタンと閉めるとき「shut the door!」を思い浮かべると定着しやすいです。

以上が、動詞「shut」の詳細な解説です。日常会話でもビジネスでも、さまざまなシーンで使える便利な単語ですので、ニュアンスの違いや関連表現もあわせてしっかり覚えてみてください。

意味のイメージ
shut
意味(1)

(…に対して)〈ドア・窓など〉‘を'閉める,閉じる(close)《++on(to)+

意味(2)

〈本・ナイフなど〉‘を'閉じる,たたむ

意味(3)

(…の中に)…‘を'閉じ込める《++in(into)+》;(…から)…‘を'締め出す《++from(out of)+

意味(4)

〈店・事業など〉‘を'閉じる,閉鎖する

意味(5)

(ドアなどに)〈指・服など〉‘を'はさむ《++in+

意味(6)

閉じる,閉まる

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