paper
〈U〉紙 / 〈C〉(1枚の)紙 / 〈C〉論文,研究論文(口頭で発表するものをさす);(学生の)レポート / 〈C〉試験問題[用紙];答案[用紙] / 〈C〉《話》新聞(newspaper) / 《複数形で》書類,文書;(身分・資格などを示す)証明書 / 〈U〉紙幣(paper money);手形類 / 〈C〉〈U〉壁紙(wallpaper) / 紙[製]の / 紙の上だけの,実祭には存在しない / 新聞[用]の
以下では、名詞「paper」について、学習者向けにできるだけ詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
英語: paper
日本語: 紙、新聞、論文(文脈による)
品詞: 名詞 (noun)
活用形: 単数形: paper / 複数形: papers
- 「紙」として使われるときには不可算名詞として扱い、数えられない存在を表します。
- 「新聞」や「論文」として特定のものを指すときには可算名詞として用いられ、「a paper / newspapers / research papers」のようになります。
CEFR レベルの目安: A2 (初級)~B1(中級)
「paper」は非常によく使われる基本的な単語ですが、「新聞」「論文」「試験問題」など文脈によってさまざまな意味を持つため、複数の意味を覚えておく必要があります。日常会話でも学術的な場面でも登場する、幅広い使い方ができる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成: 接頭語・接尾語などはありません。語幹は
paper
そのものです。 - 詳細な意味の主な3つの用法:
- 紙 (物質としての紙) … 書いたり印刷したりするための素材。通常不可算名詞。
- 新聞 (a paper / newspapers) … 新聞を指す口語的な表現。可算名詞。
- 論文・レポート (a paper / papers) … 学術的な論文やレポート。可算名詞。
- 紙 (物質としての紙) … 書いたり印刷したりするための素材。通常不可算名詞。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)
- paper airplane(紙飛行機)
- wrapping paper(包装紙)
- paper bag(紙袋)
- research paper(研究論文)
- term paper(学期末レポート)
- newspaper paper(新聞用紙)
- paper cut(紙での切り傷)
- scrap paper(メモ用紙、不要になった紙)
- piece of paper(紙切れ、一枚の紙)
- blank paper(無地の紙)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「paper」は古代エジプトなどで使われていた
papyrus (パピルス)
に由来します。ギリシャ語 “papȳros” がラテン語を経由して英語に入りました。 - 歴史的背景: 紙は長い間、筆記や印刷のメディアとして人類に利用されてきたため、「paper」という単語自体も古くから存在し、いろいろな派生的意味が生まれました。
- ニュアンスの違い:
- 「単なる紙」という意味か、「新聞」や「論文」のように何か特定の情報を載せたものなのかによって、可算か不可算かが変わります。
- 口語で「I read it in the paper.」と言う場合は「新聞でそれを読んだ」という意味になります。
- 「提出しておいて」といった文脈で「Give me your paper.」は「レポートを渡して」という意味で、アカデミックな文脈では「研究論文」「学術論文」を指すこともあります。
- 「単なる紙」という意味か、「新聞」や「論文」のように何か特定の情報を載せたものなのかによって、可算か不可算かが変わります。
- 使用シーン: 日常会話からビジネス、学術まで幅広く使われる単語であり、カジュアルにもフォーマルにも登場します。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算の区別
- 不可算名詞として使う場合: 「紙」という物質全般 → “I need some paper.”
- 可算名詞として使う場合:
- 「新聞」 → “I bought three papers today.”
- 「論文・レポート」 → “She wrote two papers for her class.”
- 不可算名詞として使う場合: 「紙」という物質全般 → “I need some paper.”
- 一般的な構文・イディオム
- “on paper”: 書面上は・理論上は → “It looks good on paper, but it might not work in practice.”
- “paper over (something)”: 〈トラブルなど〉を上辺だけ取り繕う → “They tried to paper over the disagreement.”
- “on paper”: 書面上は・理論上は → “It looks good on paper, but it might not work in practice.”
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “Can you pass me some paper? I want to write a note.”
(紙を渡してくれる?メモを書きたいんだ。) - “I cut my finger on a piece of paper!”
(紙で指を切っちゃった!) - “Where’s yesterday’s paper? I want to check the weather.”
(昨日の新聞はどこ?天気予報を確認したいんだ。)
ビジネスシーン (フォーマル/ややカジュアル)
- “Could you print out the sales report on good-quality paper?”
(その販売報告書を上質な紙に印刷してもらえますか?) - “Please submit your paper on market analysis by Friday.”
(金曜日までに市場分析のレポートを提出してください。) - “The marketing department needs more paper for the printer.”
(マーケティング部門はプリンター用の用紙がもっと必要です。)
学術的文脈 (フォーマル/アカデミック)
- “Her paper on medieval literature was published in a top journal.”
(彼女の中世文学に関する論文は一流の学術誌に掲載されました。) - “We have to present our conference papers next week.”
(私たちは来週、会議で論文を発表しなければなりません。) - “I found an interesting paper about quantum computing.”
(量子コンピュータに関する面白い論文を見つけました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- document (書類) … 主に書面で公式な情報を示すものを指す。ややフォーマル。
- sheet (紙1枚) … 1枚の紙という物理的な単位を強調する際に使う。
- newspaper (新聞) … 「paper」とほぼ同義だが、より正式に “newspaper” が使われる。
- document (書類) … 主に書面で公式な情報を示すものを指す。ややフォーマル。
反意語
- 物理的な紙の反意語というより、「digital(デジタル)」が対照的な概念として挙げられることが多いです。
- 例: “digital document” (デジタル文書) vs “paper document” (紙文書)
- 物理的な紙の反意語というより、「digital(デジタル)」が対照的な概念として挙げられることが多いです。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈpeɪ.pər/ (アメリカ英語), /ˈpeɪ.pə/ (イギリス英語)
- アクセント: 「peɪ」の部分に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い
- アメリカ英語: /ˈpeɪ.pər/(「パーパー」のようにrをはっきり発音)
- イギリス英語: /ˈpeɪ.pə/(語末のrはほぼ発音されない)
- アメリカ英語: /ˈpeɪ.pər/(「パーパー」のようにrをはっきり発音)
- よくある発音ミス: 「ペパー」と短くしてしまう場合があるため、/peɪ/ の「エイ」音をしっかりと伸ばすことが大切。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 可算・不可算の混同: “I need a paper.” と言うと「新聞・論文」を指してしまう場合がある。紙を欲しいなら “I need some paper.” と言うのが自然。
- スペルミス: “paper” を “papaer” などと綴り間違いしやすい。
- 試験での出題傾向: TOEICや英検などで、複数の意味(新聞、論文、紙)が文脈によって変わる問題が出る場合があります。特に「newspaper」を省略して “paper” とするのを知らないと迷うことがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「paper = 紙」は「パピルス (papyrus)」から来ていると覚えておくと、古代の書き物にルーツがあるイメージを持てます。
- 「ペイパー(peɪpər)」の音は「ペイ(day)のペイ + パー(bar)のパー」という発音の組み合わせで覚えると発音をイメージしやすいです。
- 不可算名詞と可算名詞で意味が違うことがとても重要なので、「紙は不可算名詞、新聞と論文は可算名詞」とまとめて覚えてください。
以上が名詞「paper」の詳細な解説です。紙そのものだけでなく、新しい情報を運んでくる「新聞」や学術的な知見をまとめた「学術論文」など、幅広い意味を持ち、多様なシーンで使われます。文脈に応じて可算か不可算かを自然に使い分けられるようになると、英語表現の幅がさらに広がるでしょう。
〈U〉紙
〈C〉(1枚の)紙
〈C〉論文,研究論文(口頭で発表するものをさす);(学生の)レポート
〈C〉試験問題[用紙];答案[用紙]
〈C〉《話》新聞(newspaper)
《複数形で》書類,文書;(身分・資格などを示す)証明書
〈U〉紙幣(paper money);手形類
〈C〉〈U〉壁紙(wallpaper)
紙[製]の
紙の上だけの,実祭には存在しない
新聞[用]の