rare
1. 基本情報と概要
単語: rare
品詞: 形容詞 (adjective)
CEFRレベルの目安: B1(中級)
- B1:日常会話にも登場する頻度が増え、ニュアンスを理解すると話す・読む幅が広がるレベルです。
意味(英語): not occurring very often; uncommon
意味(日本語): まれな、珍しい、めったに起こらない、または(肉などが)あまり火が通っていないという意味でも使われる形容詞です。
「rare」は、「めったにない」「珍しい」というニュアンスで使われ、特に「非常に価値がある」といった肯定的なニュアンスを伴うことがあります。また、肉料理などで「レア」と言うと「生に近い焼き加減」を指します。
活用形:
形容詞ですので、基本的に比較級・最上級への変化があります。
- 比較級: rarer (例: This gem is rarer than that one.)
- 最上級: rarest (例: He has the rarest coin in the collection.)
派生形:
- 副詞: rarely(めったに~ない)
- 例: I rarely go out on weekdays.
- 例: I rarely go out on weekdays.
- 名詞: rareness(稀少性)、rarity(珍しさ)
- 例: The rarity of this species makes it highly protected.
- 例: The rarity of this species makes it highly protected.
2. 語構成と詳細な意味
語幹・接頭語・接尾語
- 「rare」自体に明確な接頭語や接尾語はありません。ラテン語「rarus(まばらな)」を語源とするため、語幹「rar-」を通じて形が派生しています。
他の単語との関連性(派生語や類縁語など)
- rarity(名詞)
- rarely(副詞)
- rarify / rarefy(動詞: 希薄にする、まばらにする)※スペルが2種ある
よく使われるコロケーション(関連フレーズ 10個)
- rare opportunity(珍しい機会)
- rare species(希少種)
- rare disease(希少疾患)
- rare moment(めったにない瞬間)
- rare talent(珍しい才能)
- rare coin(珍しい硬貨)
- rare gem(希少な宝石)
- rare bird(珍しい鳥, 転じて「珍しい人」も)
- extremely rare(極めてまれな)
- rare occurrence(まれにしか起こらない出来事)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の「rarus(まばらな、希薄な)」に由来します。中世フランス語を経て英語に取り入れられました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「珍しさ」や「価値」が暗示されることが多いです。「This is a rare find.(これは珍しい掘り出し物だ)」のように、ポジティブな驚きを伴う使い方が多いです。
- ステーキなど食事の文脈では「火の通りが少ない状態」を意味し、
rare steak
(レアステーキ)として使われます。 - カジュアル・フォーマル問わず使えますが、「珍しい!」と思った時に口語でもすぐに使える便利な形容詞です。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞としての使用
- 限定用法: a rare book, a rare event
- 叙述用法: This book is rare., The phenomenon is rare.
肉の焼き加減として使う場合
- I like my steak rare. 「ステーキはレアが好きです」
- 食事の場面で非常によく出てきます。
よくある構文・イディオム
- It's rare to do ...: 「~するのは珍しい」
- 例: It's rare to find such generous people.
- 例: It's rare to find such generous people.
- Rare as hen’s teeth: 「非常にまれである」(イディオム、口語表現)
- 直訳すると「ニワトリの歯のように珍しい」 ↔ ニワトリには歯がないので超まれという意味。
可算・不可算について
- 「rare」は形容詞であり、名詞として使う場合は「a rarity」が必要となります(可算名詞扱い)。
5. 実例と例文
以下、カジュアル(日常会話・ビジネス・学術)シーン別に3例ずつ紹介します。
日常会話での例文
- “It’s rare to see you up this early. Did something happen?”
- こんなに早起きしているなんて珍しいね。何かあったの?
- こんなに早起きしているなんて珍しいね。何かあったの?
- “I found a rare coin in my grandfather’s old collection.”
- 祖父の古いコレクションで珍しい硬貨を見つけたよ。
- 祖父の古いコレクションで珍しい硬貨を見つけたよ。
- “She rarely eats sweets, so seeing her enjoy dessert is pretty unusual.”
- 彼女はめったに甘い物を食べないから、デザートを楽しんでいる姿を見るのはかなり珍しいね。
- 彼女はめったに甘い物を食べないから、デザートを楽しんでいる姿を見るのはかなり珍しいね。
ビジネスシーンでの例文
- “It’s rare for our client to request a meeting on such short notice.”
- クライアントがこんなに急に会議を要求するのは珍しいですね。
- クライアントがこんなに急に会議を要求するのは珍しいですね。
- “We have a rare opportunity to collaborate with a well-known startup.”
- 有名なスタートアップとコラボできる貴重な機会があります。
- 有名なスタートアップとコラボできる貴重な機会があります。
- “A sudden drop in sales is rare for this quarter, so we need to investigate.”
- 今期にこんな急激な売り上げの落ち込みは珍しいので、調査が必要です。
- 今期にこんな急激な売り上げの落ち込みは珍しいので、調査が必要です。
学術的な文脈での例文
- “It is quite rare to observe this phenomenon under normal laboratory conditions.”
- 通常の実験室環境でこの現象を観察するのはかなりまれです。
- 通常の実験室環境でこの現象を観察するのはかなりまれです。
- “Studies on this rare disease are still inconclusive.”
- この希少疾患に関する研究はまだ結論が出ていません。
- この希少疾患に関する研究はまだ結論が出ていません。
- “The newly discovered fossil provides rare insight into prehistoric life.”
- 新たに発見された化石は、先史時代の生物に関する貴重な洞察をもたらします。
- 新たに発見された化石は、先史時代の生物に関する貴重な洞察をもたらします。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- uncommon(珍しい)
- 「一般的でない」というニュートラルな意味。
- 「一般的でない」というニュートラルな意味。
- unusual(普通ではない)
- 「普通とは違う」という意味合いが強く、驚きを含む場合が多い。
- 「普通とは違う」という意味合いが強く、驚きを含む場合が多い。
- infrequent(頻度が低い)
- 単純に「起こる回数が少ない」ニュアンス。
- 単純に「起こる回数が少ない」ニュアンス。
- scarce(不足している)
- 資源などが十分に存在しない場合に多用される。
反意語
- common(一般的な)
- frequent(頻繁な)
- usual(いつもの、通常の)
これらの単語と「rare」は、だいたい「どのくらい当たり前か・珍しいか」の違いで使い分けます。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA(国際音声記号):
- アメリカ英語: /rɛər/
- イギリス英語: /reə(r)/
- アメリカ英語: /rɛər/
発音のポイント:
- アメリカ英語の場合、「レアー」のように「ɛər」をしっかり発音します。
- イギリス英語では「レーア」のようにやや長めに母音を引きます。
- アメリカ英語の場合、「レアー」のように「ɛər」をしっかり発音します。
アクセント(強勢): “rare” の単語は1音節なので、語頭でやや強く発音します。
よくある間違い: “rear(後部)” と混同されることがあるので注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “reer”や“raer”などのミスに気をつけましょう。
- 同音異義語との混同: “rear”(後ろ)とはつづりも意味も異なります。
- 試験対策: TOEICや英検などの語彙問題では、類義語・反意語を問われることがあります。特に「rare = unusual」や「rare ↔ common」のような対比が出題される場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「レアステーキ(rare steak)」をイメージすると覚えやすいです。
- 「まばら(rarus)」を思い出して、「めったにない」=「間が空いている」と連想するのも良い方法です。
- 「rare → 珍しい」(ラテン語の“rarus”にイメージを!)という語感を頭に描きつつ、ステーキの焼き加減と関連付けると記憶が定着しやすくなります。
以上が、形容詞「rare」の詳細解説です。「珍しい!」と思ったときに便利に使えるので、日常会話からビジネス、学術論文まで幅広く活用してみてください。
まれな,珍しい,めったにない
(空気などが)薄い,希薄な(thin)
《話》すてきな,たいへんな