最終更新日:2025/11/29
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元となった辞書の項目

direction

名詞

〈C〉〈U〉方向,方角;方面 / 〈C〉(思想・行動の)傾向,(事態が向かう)方向,(情報の)線 / 〈U〉監督,管理;指揮,指導 / 〈C〉《通例複数形で》(…についての)指示,指図,命令《+for(about)+名/+asto名(wh-句)》 / 〈U〉(音楽・演劇・映画などの)指揮,演出,監督

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解説

1. 基本情報と概要

単語: direction

品詞: 名詞 (noun)

意味 (英語):


  1. The course or path on which something or someone moves or faces.

  2. Guidance or instructions on what to do.

意味 (日本語):


  1. 進む方向・方角のこと。

  2. 何かを行う際の指示や指導のこと。

「方角・方向」を表すときには、地図や移動先など物理的な方向を示すために使われます。

「指示・指導」を表すときには、「どうやって何かをすればよいのか」という指示やガイドラインを意味します。

活用形


  • 「direction」(単数形)

  • 「directions」(複数形)

他の品詞へ派生


  • 形容詞: directional (方向の、指示に関する)

  • 動詞: direct (指示する、導く、方向づける)


    • 例: “He directed the crew during the film shoot.” (撮影の間、彼がスタッフに指示を出した)


CEFRレベルの目安


  • B1(中級)

    「direction」は日常会話だけでなく、ちょっとかしこまった文書でも出てくる機会がある単語です。基礎を越えた中級レベルとして把握すると良いでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: なし

  • 語幹: “direct” (導く、指導する)

  • 接尾語: “-ion” (名詞化する接尾語)

関連語(派生語・類縁語)


  • direct (動詞/形容詞)

  • directive (名詞/形容詞: 指令・指示)

  • directory (名詞: ディレクトリ、住所録)

よく使われるコロケーション(共起表現)


  1. “change direction” → 「方向を変える」

  2. “follow directions” → 「指示に従う」

  3. “give directions” → 「道順を教える/指示を与える」

  4. “lack direction” → 「方向性が欠けている」

  5. “in every direction” → 「四方八方に」

  6. “wrong direction” → 「間違った方向」

  7. “ask for directions” → 「道順を尋ねる」

  8. “under somebody’s direction” → 「(人)の指示のもと」

  9. “take direction from…” → 「…の指導を受ける(指示を受け取る)」

  10. “overall direction” → 「全体的な方向性」


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「direction」はラテン語の「dīrectiō(導き、管理)」に由来します。その後、古フランス語を経て現代英語の “direction” となりました。

ニュアンス・使用時の注意


  1. 物理的な方向を意味するとき


    • “Which direction is north?” → 「北はどっちの方向ですか?」のように、単に方角を尋ねる場面で使われます。


  2. 指示・指導を意味するとき


    • “He gave me clear directions.” → 「彼は私にはっきりした指示を与えてくれた。」のように、行動を導く意味で使われます。


ビジネスでも日常会話でもよく使われる単語ですが、「direction」を「指示」という意味で使うときは、ややフォーマル~準フォーマルで聞こえるため、状況に応じて “instructions” なども使い分けるとよいでしょう。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞/不可算名詞


    • 「指示」という意味で複数形にする場合は “directions” となることが多いです(道順や使用方法など複数の指示を示すとき)。

    • 「方向」という物理的意味でも、「方角が複数」という文脈では “directions” となります。

    • 単に「方向性」「指示」と抽象度高く使うときは単数 “direction” でもOK。


  2. 一般的な構文


    • give directions (~に指示を与える)

    • follow directions (指示に従う)

    • ask for directions (道順を尋ねる)


  3. フォーマル/カジュアル


    • 口語的には “How do I get to…?” で道順を聞く方が自然ですが、正式な文章や指示書では “directions” がよく使われます。



5. 実例と例文

A. 日常会話 (カジュアルな場面)


  1. “Could you give me directions to the nearest station?”


    • 「最寄りの駅への道順を教えてもらえますか?」


  2. “I’m lost. Which direction should I take at this intersection?”


    • 「道に迷いました。この交差点ではどちらの方向に進めばいいですか?」


  3. “I changed direction halfway through my walk and ended up at a different park.”


    • 「散歩の途中で方向を変えたら、別の公園に着いてしまった。」


B. ビジネス (準フォーマル〜フォーマル)


  1. “Our manager provided clear directions for the project timeline.”


    • 「上司はプロジェクトのスケジュールに関して明確な指示を示してくれました。」


  2. “We need to set the strategic direction for this quarter.”


    • 「今期の戦略的方向性を決める必要があります。」


  3. “Without proper direction, the team might lose focus.”


    • 「適切な指示や指導がなければ、チームは集中力を失うかもしれません。」


C. 学術的 (フォーマル、論文・議論の場面)


  1. “The researcher proposed a new direction for studying climate change.”


    • 「その研究者は気候変動研究の新たな方向性を提案した。」


  2. “Several directions of inquiry must be explored to draw a solid conclusion.”


    • 「確固たる結論を得るために、いくつかの探求の方向性を検討する必要がある。」


  3. “Under the professor’s direction, we refined the experimental methodology.”


    • 「教授の指導のもと、私たちは実験方法を改良した。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. instruction (指示)


    • “directions” が物事を行う指示を表すときに近い意味。 “instruction” はマニュアルや手順書などに使われることが多い。


  2. guidance (指導、助言)


    • 「導き」のニュアンスにフォーカスし、とくに助言やアドバイスの要素が強い。


  3. orientation (位置づけ・方向づけ)


    • 一般的には「新しい環境に慣れさせるためのオリエンテーション」を指すことが多いが、広義で「方向性を示すこと」という意味もある。


反意語 (Antonyms)


  • 明確な「反意語」は存在しませんが、ニュアンス的に “chaos” (混沌) や “disorder” (無秩序) は「方向性・指示がない状態」を示します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /dəˈrɛkʃ(ə)n/ または /daɪˈrɛkʃ(ə)n/

  • アメリカ英語では [də-rék-shən] または [dai-rék-shən] 両方の発音が聞かれます。

  • イギリス英語でも [də-rék-shən]/ [daɪ-rék-shən] と発音されます。

  • 強勢(アクセント) は “-rec-” の部分にきます。

  • よくある間違いとして、/dɪˈrɛkʃən/ のように発音していても問題はありませんが、ネイティブの発音では [də-] や [daɪ-] に近い響きになる傾向があります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “directon” / “diretion” など一部の文字が抜けやすい。

  • 同音異義語との混同: とくに “direction” と “directive” は綴りが似ていますが、意味が異なるので注意。

  • TOEICや英検など試験対策: リスニング問題で “Give me directions” は道順か指示か文脈で判断させる場合が多々あります。また、プロジェクトや仕事の指示としても頻出する単語です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「direct」(導く) + 「-ion」(名詞形) → 「導かれて向かう方向・状態」とイメージすると覚えやすいです。

  • 自分が「どちらに向いて」「どう進むか」を思い浮かべると自然に定着します。

  • ディレクター(director)が映画の方向性を決め、俳優たちに指示を出す様子をイメージすると、動詞の “direct” と名詞の “direction” のつながりを覚えやすいでしょう。


以上が名詞「direction」の詳細な解説です。日常生活の「道順を尋ねる場面」からビジネスや学術的文脈における「指示・方向性」の話題まで、幅広いシーンで活躍する便利な単語です。

意味のイメージ
direction
意味(1)

〈C〉〈U〉方向,方角;方面

意味(2)

〈U〉(音楽・演劇・映画などの)指揮,演出,監督

意味(3)

〈C〉(思想・行動の)傾向,(事態が向かう)方向,(情報の)線

意味(4)

〈U〉監督,管理;指揮,指導

意味(5)

〈C〉《通例複数形で》(…についての)指示,指図,命令《+for(about)+/+asto(wh-句)》

基礎英単語(NGSL)/ 英英選択問題 / 英単語⇨英定義

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