pending

以下では「pending」という単語を、できるだけ詳しく解説します。

1. 基本情報と概要

意味（英語 / 日本語）

• 英語: “pending”
  


• 日本語: 「保留中の」「未解決の」「～を待つ間」「～が起こるまで」

「pending」は、何かが決まるのを待っている状態、またはその間にある状態を表す単語です。「結果待ちの」「検討中の」といったニュアンスで使われます。

品詞

1. 形容詞 (adjective): 例) “The matter is still pending.”（その問題はまだ保留中です）
   


2. 前置詞 (preposition): 例) “He will stay in the country pending his court trial.”（彼は裁判を待つ間、その国にとどまる予定です）

活用形

• 形容詞としては “pending” のみで、変化形はありません。
  


• 前置詞用法としても同様に “pending” の一語です。

他の品詞

• 「pending」の動詞形はありませんが、語源的にはラテン語由来の “pendere”（吊るす、ぶら下げる）から派生しているため、「depend」や「suspend」などと同じ語幹を持っています。

難易度（CEFR）

• B2（中上級）: “pending” は日常会話の中では頻繁に使われるわけではありませんが、ビジネスや公式文書、法的文書などでよく使います。B2レベル以上になると馴染みがあるかもしれません。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 語幹: “pend” (ラテン語 “pendere”「吊るす」「ぶら下げる」)


• 接尾語: “-ing” (形容詞化や現状態を表す接尾語としての機能)

よく使われるコロケーション（共起表現）10選

1. pending approval – 承認待ち
   


2. pending payment – 支払い待ち
   


3. pending result – 結果待ち
   


4. pending decision – 決定待ち
   


5. pending further notice – 追って通知があるまで
   


6. pending investigation – 捜査中・調査中
   


7. pending lawsuit – 訴訟中
   


8. pending confirmation – 確認待ち
   


9. pending order – 保留中の注文
   


10. pending status – 保留状態
    

3. 語源とニュアンス

語源

• 「pending」は、ラテン語の “pendere”（吊るす、ぶら下げる）に由来し、中世英語や古フランス語を経て形をととのえてきました。“何かにぶら下がっている状態でまだ決着しない” → “未解決の” というイメージが背景にあります。

ニュアンスと使用上の注意

• 「保留中」「未決定」「結果待ち」という少しフォーマルな響きを持ちます。
  


• 法的な文書やビジネス・公式なアナウンスなど、やや堅い場面で好まれます。
  


• 口語でも使うことはありますが、日常会話よりは公的なシーン＋書き言葉での使用が多いです。

4. 文法的な特徴と構文

1. 形容詞用法

   
   
   • “The application is still pending.”
     
   
   
   • この場合は be 動詞＋pending という構文が一般的。
   
   



2. 前置詞用法

   
   
   • “Pending payment, the goods will not be shipped.”（支払いがあるまで商品は配送されません）
     
   
   
   • “Pending further instructions, please wait patiently.”（追加の指示があるまでお待ちください）
   
   

フォーマル / カジュアルの使い分け

• “pending” はフォーマル文や公的文書などでよく見られます。日常会話では “still waiting for” や “not decided yet” などに変換されることも多いです。

5. 実例と例文

日常会話（カジュアル）

1. “I’m still waiting for a call from the company; my application is pending.”
   
   （会社からの電話を待ってるんだ。応募はまだ保留状態なんだ。）


2. “All my plans are pending until I know the exam results.”
   
   （試験の結果がわかるまで、私の予定は全部保留だよ。）


3. “I’m not sure if we can go on vacation yet; everything’s pending my work schedule.”
   
   （休暇に行けるかまだわからないんだ。仕事のスケジュール次第で全部保留だから。）

ビジネス（ややフォーマル）

1. “The contract remains pending until both parties sign.”
   
   （両当事者が署名するまで、その契約は保留されたままです。）


2. “We are holding the shipment pending your payment.”
   
   （お支払いをお待ちしている間、出荷を保留しております。）


3. “Please note that the project launch is pending executive approval.”
   
   （プロジェクトの立ち上げは経営陣の承認待ちであることにご留意ください。）

学術・公的文脈（フォーマル）

1. “The research findings will remain confidential pending peer review.”
   
   （査読が完了するまでは、研究結果は機密扱いとなります。）


2. “Pending the completion of the investigation, no further statements will be made.”
   
   （調査が完了するまでは、これ以上の声明は出しません。）


3. “Funding for the project is pending until the committee reaches a consensus.”
   
   （委員会が合意に達するまで、そのプロジェクトの資金提供は保留となります。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. “unresolved”（未解決の）
   
   
   
   • → トラブルや問題が解決されていない状況。法律文書以外では「問題がまだ終わっていない」というニュアンス。
     
   
   


2. “undecided”（未決定の）
   
   
   
   • → 判断や決定がまだ下されていない状況。
     
   
   


3. “on hold”（保留中の）
   
   
   
   • → カジュアルな表現で、「保留状態にある」というイメージ。
   
   

反意語

1. “completed”（完了した）
   


2. “resolved”（解決済みの）
   


3. “approved”（承認された）

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号(IPA): /ˈpɛndɪŋ/
  


• 強勢は第1音節 “pen” の部分に置かれます。
  


• アメリカ英語とイギリス英語で大きな差はありませんが、アメリカ英語では [ˈpɛn.dɪŋ]、イギリス英語では [ˈpɛn.dɪŋ] とほぼ同じ音で発音されます。
  


• よくある間違いは “pen-ding” を “pin-ding” と聞き違えることです。母音 /ɛ/（エ）をしっかり意識するとよいでしょう。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペルミス: “pendding” と “d” を重ねてしまう。
   


2. 同音異義語との混同はほとんどありませんが、音を聞き間違えやすい場合があります。
   


3. TOEICや英検などの資格試験では、ビジネス文書や契約関連、法律文書などのリーディング問題で「保留中」や「承認待ち」を表す表現として出題されることがあります。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “pending” は “pend”（ぶら下がる）に “-ing” がついたと考えると、「宙ぶらりんの状態」をイメージしやすいです。ツルされているままでまだ確定していない、という連想が「保留中」「未解決」という意味と結びつきます。
  


• スペルの “pen” + “ding” をイメージして、「ペンを持ってサインを待っている状態 (pen) → まだ決定（ding）してない」など、自分なりの連想で覚えると良いでしょう。

以上が「pending」の詳細解説です。ビジネスや公的な文面でよく見かける単語なので、使い方を押さえておくと非常に役立ちます。