最終更新日:2024/06/12
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元となった辞書の項目

skeptical

形容詞

《...に》懐疑的な, 疑い深い《of ...》

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私は彼の主張に懐疑的です。

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解説

以下では、形容詞「skeptical」について、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

英単語: skeptical

品詞: 形容詞 (adjective)

意味 (英語): doubtful or not easily convinced about something

意味 (日本語): 疑い深い、容易に信じない様子を表す単語です。たとえばある事柄に対して「本当かな?」と疑いを持ちながら見ているようなニュアンスで使います。

「skeptical」は、人が物事をすぐには信じず、根拠や証拠を求めたり慎重な態度を取ったりするときに使われます。「本当にそうなの?」という気持ちを表現する際に便利な言葉です。

活用形や他の品詞への変化例


  • 形容詞: skeptical (「疑い深い」という意味)

  • 副詞: skeptically (「疑い深く、懐疑的に」という意味)

  • 名詞: skeptic (「懐疑的な人、疑い深い人」という意味)

  • 名詞: skepticism (「懐疑、疑いの態度」という意味)

CEFRレベル: B2 (中上級)

・日常会話で耳にする機会もあり、ニュースやドキュメンタリーなどでも扱われる表現です。状況に応じて少しフォーマルな文脈でも使われます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語 (prefix): 特になし

  • 語幹 (root): 「skept-」 (ギリシャ語の「skepsis(観察する、考察する)」に由来)

  • 接尾語 (suffix): 「-ical」 (形容詞にするための接尾語)

「skeptical」は「疑い深く見る」というギリシャ語由来の語幹に、「~的な」というニュアンスを付ける形容詞化の接尾語“-ical”がついた形です。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)


  1. be skeptical about ~

    (~について疑い深い)

  2. remain skeptical

    (依然として疑いの目を持っている)

  3. a skeptical attitude

    (懐疑的な態度)

  4. incredibly skeptical

    (非常に疑い深い)

  5. skeptical mind

    (疑い深い考え方/心)

  6. skeptical viewpoint

    (懐疑的な見方)

  7. adopt a skeptical stance

    (懐疑的な立場を取る)

  8. someone is skeptical of ~

    (誰々は~に対して疑いを持っている)

  9. remain deeply skeptical

    (深く疑念を持ち続ける)

  10. overly skeptical approach

    (過度に疑い深いアプローチ)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ギリシャ語の「σκεπτικός (skeptikos)」から来ています。これは「考察する人」「熟考する人」といった意味で、何でも鵜呑みにせず慎重に検証する姿勢を表しています。

  • 歴史的背景: 古代ギリシャの懐疑主義哲学 (Skepticism) に由来し、「常に疑い、証拠を求める」哲学的態度からきています。

  • ニュアンス: 「skeptical」はただ疑うというより、「安易に信じず、根拠や説明を求める」という姿勢を示すことがあります。口語的にも文語的にも比較的幅広く使われますが、少しインテリジェンスな雰囲気を含むことがあります。

使用シーンとしては、日常会話で「それは信じがたいね」というときにも使いますし、ビジネスや学術的文脈でも「そこに証拠があるのか?」と意見を表明する場面でよく使われる、ややフォーマル寄りの表現です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 文法: 形容詞として、主に補語的に「be skeptical about [of]~」の形や、名詞を修飾して「a skeptical person」のように使われます。

  • 他動詞/自動詞: 動詞形はありませんが、名詞形「skeptic」「skepticism」で「懐疑的な人」「懐疑主義」と言い換えが可能です。

  • 一般的な構文:


    • “I’m skeptical about his claims.” (私は彼の主張を疑っています)

    • “She remains skeptical of their new plan.” (彼女は彼らの新しい計画をまだ疑っている)


  • フォーマル度合い: 「skeptical」は日常会話からフォーマルな文章まで幅広く使用可能です。ただし、論文やレポートなど少し硬い印象を与える文脈では「skeptical」や「skepticism」を積極的に用います。


5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “I’m a bit skeptical about that new diet fad. Is it really effective?”

    (あの新しいダイエット流行、ちょっと疑わしいんだけど。本当に効果あるの?)


  2. “My friend claims he saw a UFO, but I’m skeptical of his story.”

    (友達がUFOを見たって言うんだけど、その話を信じられないんだ。)


  3. “She’s always skeptical about internet rumors and wants solid proof.”

    (彼女はいつもネットの噂には懐疑的で、確固たる証拠を求めるんだ。)


(B) ビジネスシーンでの例文


  1. “Investors are skeptical about the company’s new product launch.”

    (投資家たちは、その会社の新製品の発売に懐疑的だ。)


  2. “Some clients remain skeptical of our proposal until we provide detailed data.”

    (詳細なデータを提示するまで、いくつかの顧客は私たちの提案に対して懐疑的なままです。)


  3. “We faced a skeptical board of directors, but we managed to convince them with solid research.”

    (取締役会は懐疑的な態度を示していたが、信頼できる調査を提示して納得させることができた。)


(C) 学術的な文脈での例文


  1. “The researcher remained skeptical of the initial findings without repeatable experiments.”

    (その研究者は、再現可能な実験がない限り最初の結果には懐疑的だった。)


  2. “Many scientists are skeptical about the accuracy of this statistical model.”

    (多くの科学者は、この統計モデルの正確性について疑念を抱いている。)


  3. “Scholars were skeptical of the new theory until extensive studies supported it.”

    (大規模な研究で裏付けが得られるまで、学者たちはその新しい理論に対して懐疑的だった。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. doubtful (疑わしい)


    • “I’m doubtful about her explanation.” のように、単に「疑わしい」と感じているイメージ。


  2. suspicious (疑っている/怪しい)


    • 犯罪や陰謀と結びつきやすい。感情的に「何か怪しい」と思うイメージ。


  3. incredulous (容易には信じない)


    • より強い驚きや信じがたさを示す場合に使われる。


  4. cynical (人間の善意などを信じない)


    • 皮肉を伴った疑いの姿勢。モチベーションや倫理観を疑うニュアンス。


反意語


  1. trusting (信頼している)

  2. convinced (確信している)

  3. believing (信じている)

「skeptical」は根拠なしでは信じようとしないイメージが強いのに対し、「trusting」や「believing」は相手や情報を受け入れやすい姿勢を表します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈskɛp.tɪ.kəl/ (米音・英音ともにほぼ同じ)

  • 強勢 (アクセント): 最初の音節 “SKEP” に強勢がきます (SKEP-ti-cal)。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • アメリカ英語: skeptical

    • イギリス英語: sceptical (つづりが“c”になりやすいが、発音は似ています)


  • よくある発音の間違い: “skeptical”を「スケプティカル」と発音できず、“ス”を抜かして「ケプティカル」となってしまうことがあります。最初の “sk” をしっかり発音するのがポイントです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングの違い:


    • アメリカ英語: skeptical

    • イギリス英語: sceptical

      テストなどでは自分が書き慣れている地域の英語表記を守りましょう。


  2. 同音異義語や似たスペル: spectacle (見世物、光景) と綴りが似ているため混同注意。

  3. 使いすぎに注意: 「疑っている」ニュアンスの強い言葉なので、カジュアルな場面でも角が立つ場合があります。丁寧に気を遣いたい場合は「I’m not fully convinced yet」という言い回しなどで柔らかくするのも有効です。

  4. 試験対策: TOEICや英検などでも、企業や報道などの記事文脈で“investors are skeptical...”と使われたり、長文読解の単語問題に出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「skeptical」は「スケプティカル」とカタカナで思い浮かべると発音やスペリングを覚えやすいです。

  • 語源の “skepsis (考察)” をイメージすると、「物事をよく見る・観察する」→「簡単に信じず疑ってかかる」という流れで意味がつかめます。

  • 「suspect (疑う)」や「inspect (よく調べる)」などの“-spect” (見る) 関連単語とも結び付けると、視覚的に捉えて「観察して疑う」という印象で覚えられます。


以上が形容詞「skeptical」の詳細解説です。何かをすぐ信じるのではなく、証拠や根拠を好む態度を表すときに、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
skeptical
意味(1)

疑い深い,懐疑的な

ビジネス英単語(BSL)/ 例文 / 和訳 / 選択問題

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