元となった辞書の項目
shelter
解説
1. 基本情報と概要
英単語: shelter
品詞: 名詞(可算名詞・不可算名詞として両方使われる場合があります)/動詞(「避難させる」「保護する」のような意味)
CEFRレベル: B1(中級)
- B1レベルの理由:日常生活やニュースなどで比較的よく見られる単語で、意味や用法を理解できると会話でも便利に使える語彙です。
意味(英語 → 日本語)
- (n.) shelter:
- A structure that provides cover or protection →「避難所、住まい、保護施設」
- The state of being protected from harm or bad weather →「(危険・天候などからの)保護、避難」
- A structure that provides cover or protection →「避難所、住まい、保護施設」
「この単語は、人や動物が安全に身を寄せるための建物や場所を意味する名詞です。また “保護” や “避難” の概念も含みます。困ったときに助けを求める場所、あるいは物理的に身を守る場所を表現するときによく使われます。」
- (v.) to shelter:
- To protect or shield (someone or something) →「(人・ものを)保護する、守る」
- To take cover →「避難する」
- To protect or shield (someone or something) →「(人・ものを)保護する、守る」
活用形(動詞としての例)
- 現在形: shelter / shelters
- 過去形: sheltered
- 過去分詞: sheltered
- 現在分詞: sheltering
他の品詞形
- sheltered (形容詞): 保護された、守られた
- 例) a sheltered upbringing(過保護に育てられたこと)
- 例) a sheltered upbringing(過保護に育てられたこと)
- sheltering (形容詞): 保護している、保護を与える
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語・接尾語は明確には含まれていませんが、語幹は「shelter」として成立しています。
派生語・類縁語
- sheltered (形容詞): 「守られた」「過保護の」
- unsheltered (形容詞): 「(屋根や保護など)何もない、露出した」 など
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- provide shelter → 避難所を提供する
- seek shelter → 避難を求める
- take shelter → 避難する
- find shelter → 避難先を見つける
- emergency shelter → 緊急避難所
- under the shelter of ~ → ~の庇護のもとで
- animal shelter → 動物保護施設
- offer shelter → 避難場所を提供する
- a place of shelter → 避難所となる場所
- seek shelter from the storm → 嵐から逃れるために避難する
3. 語源とニュアンス
語源
- 「shelter」は中英語の “sheltron” または “sheldtrume” という言葉に由来すると言われており、それは「盾の隊列」を意味していました。盾で守るイメージから、「守ること」「保護すること」を発展させ、現在の「避難所」や「保護施設」といった意味合いに変化したと考えられています。
ニュアンス・使用時の注意
- 「shelter」には「物理的に雨風をしのぐ場所」という意味と、「助けを必要としている人を保護する」というニュアンスの両方が含まれます。
- フォーマル/カジュアルどちらでも比較的使いやすい単語です。たとえば「animal shelter(動物保護施設)」や「homeless shelter(ホームレス用の宿泊施設)」など、やや公的な文脈でもよく登場します。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞として: 特定の「建物」「施設」を指すとき
- 例) They built a shelter in the forest.(森に小屋を建てた)
- 例) They built a shelter in the forest.(森に小屋を建てた)
- 不可算名詞として: 「保護状態」や「避難という概念」を指すとき
- 例) They found shelter from the storm.(彼らは嵐から逃れる避難先を見つけた)
- 例) They found shelter from the storm.(彼らは嵐から逃れる避難先を見つけた)
一般的な構文
- take/find/seek/provide + shelter
- be sheltered from ~: ~から守られている
イディオム
- to take shelter under someone’s wing: 誰かの庇護・保護を受ける(比喩的表現)
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “We need to find shelter before the storm gets worse.”
(嵐がひどくなる前に避難所を探さないと。) - “They set up a temporary shelter in the backyard.”
(彼らは裏庭に仮設の避難小屋を設置した。) - “I always seek shelter in my car when it starts raining heavily.”
(大雨が降り始めたら、いつも車の中に避難します。)
ビジネスシーンでの例文
- “Our company donated funds to build a community shelter.”
(わが社は地域の避難所建設に資金を寄付しました。) - “We should provide shelter for employees who can’t commute due to the hurricane.”
(ハリケーンで通勤できない従業員に避難先を提供すべきです。) - “The local government is planning to open a new homeless shelter.”
(地元自治体は新しいホームレス用の宿泊施設を開設する予定です。)
学術的な文脈での例文
- “Studies show that access to adequate shelter significantly impacts public health.”
(研究によると、適切な住居へのアクセスは公衆衛生に大きな影響を与えることが示されています。) - “Conservationists emphasize the importance of providing shelter for endangered species.”
(自然保護活動家は、絶滅危惧種に避難場所を提供する重要性を強調しています。) - “Analysis of ancient dwellings suggests that humans have sought shelter since prehistoric times.”
(古代住居の分析は、人類が先史時代からシェルターを求めていたことを示唆しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- refuge(避難所、保護)
- 「困難や危険からの避難所」という文脈を強調する際によく使われる。ややフォーマル。
- 「困難や危険からの避難所」という文脈を強調する際によく使われる。ややフォーマル。
- haven(安息の地、避難所)
- 安全で落ち着ける場所というニュアンスが強い。比喩的にもよく使われる。
- 安全で落ち着ける場所というニュアンスが強い。比喩的にもよく使われる。
- asylum(庇護、亡命などの保護)
- 政治的・法的に保護される意味合いが強い。
- 政治的・法的に保護される意味合いが強い。
反意語
- ※直接的な「反意語」はありませんが、「露出する・無防備な状態」を表す言葉である “exposure” や “vulnerability” などが対になる概念として語られることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈʃɛl.tər/(アメリカ英語 & イギリス英語 共通でほぼ同じ)
- アクセントは「shel-ter」の第一音節「shel」にあります。
- アメリカ英語では [ˈʃɛl.tɚ]、イギリス英語では [ˈʃɛl.tə] のように、語尾の音が若干変わります。
- よくある間違いとしては “shel·ter” の “l” の後ろをあいまいに発音してしまうことが挙げられます。子音 /l/ と /t/ の発音をはっきり区別するように意識しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “shelter” を “shelther” のように誤って “th” を入れてしまうことがあるので注意。
- 動詞としても使えることを忘れがち: 「避難所」という名詞のイメージが強いため、動詞としての用法を見落とさないようにしましょう。
- 同音異義語ではないが、似たスペリングの “shelf” や “shield” と混同しないように。
- 資格試験(TOEIC・英検など)での出題例: 「災害時の避難」「保護する・守る」といった文脈で登場することが多いので、コロケーションと合わせて覚えるのが有効です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「雨風(storm)から シェル(shell) で守られる」というイメージで “shelter” と考えると覚えやすいでしょう。カタカナで「シェルター」とも使われており、日本語でも災害避難や動物保護などの文脈でなじみあります。
- 暴風雨から守ってくれる “シールド (shield)” のようなものをイメージすると、語源の意味合い(盾のイメージ)も結びつき、よりしっかり記憶に残ると思います。
以上が “shelter” の詳細解説です。日常生活からビジネスまで幅広く使える重要単語なので、コロケーションや例文と一緒に覚えておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉(雨・風,攻撃などからの)保護,避難
意味(2)
〈C〉(…からの)避難所,隠れ場所《+from+名》