元となった辞書の項目
profession
解説
1. 基本情報と概要
単語: profession
品詞: 名詞(countable noun)
意味(英語): a type of job, especially one that requires special education or training and is respected in society
意味(日本語): 専門的な教育や訓練を必要とし、社会的に尊敬される職業・専門職
「専門的な職業を指す言葉です。たとえば医師や弁護士、教師などのように、特定のスキルや知識を培って就く仕事を表します。一般的な“job”よりもフォーマルで専門・技能職のニュアンスが強い単語です。」
活用形:
- 単数形: profession
- 複数形: professions
他の品詞形:
- 形容詞: professional(プロフェッショナルな、専門的な)
- 例: This is a professional tool. 「これは専門家向けの道具です。」
- 例: This is a professional tool. 「これは専門家向けの道具です。」
- 名詞(形容詞と同形): professional(専門家、プロ)
- 例: She is a medical professional. 「彼女は医療の専門家です。」
- 例: She is a medical professional. 「彼女は医療の専門家です。」
- 名詞: professionalism(専門性、プロ意識)
- 例: The professionalism in this office is outstanding. 「このオフィスのプロ意識は素晴らしいです。」
CEFRレベル目安: B2(中上級)
「‘profession’は一般的な議論から、ややフォーマルな仕事の話題まで幅広く使われるため、しっかり使いこなせるには中上級レベルの英語力が必要となることが多いです。」
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: 「fess」 (ラテン語の
fateri
=to admit, speak) - 接頭語: pro- (前に、公共の場で)
- このように元々は「公に誓う」や「公言する」という意味合いを持つラテン語に由来します。
派生語・類縁語:
- profess(〜を公言する、〜を装う)
- professor(教授)
- professional(専門家、専門的な)
よく使われるコロケーション(10個)
- enter a profession
- (職業に就く)
- (職業に就く)
- leave a profession
- (職業を辞める)
- (職業を辞める)
- pursue a profession
- (ある職業を追求する)
- (ある職業を追求する)
- choose a profession
- (職業を選ぶ)
- (職業を選ぶ)
- liberal professions
- (自由業・専門職:医師、弁護士、建築家など)
- (自由業・専門職:医師、弁護士、建築家など)
- join the teaching profession
- (教職に就く)
- (教職に就く)
- respected profession
- (尊敬される職業)
- (尊敬される職業)
- legal profession
- (法曹界)
- (法曹界)
- by profession
- (職業としては)
- (職業としては)
- switch professions
- (職種を変える)
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語の「professio(=公に言う、誓約する)」に由来し、もともとは“公当に宣言された職業”という意味合いを持ちます。
ニュアンスや使用上の注意:
- 「profession」は「専門性の高い職業」を表す際に使われることが多く、単なるアルバイトや一時的な仕事よりもステータスや専門知識を要するニュアンスがあります。
- フォーマルな文脈や、公的な自己紹介で使われる場合が多いですが、日常会話でも「専門職」という意味を強調したいときに使われます。
- 「job」と比べると、少し改まった表現になるので、カジュアルな会話にも使えなくはありませんが、ややかしこまった印象があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable noun)
- a profession / two professions / various professions
- a profession / two professions / various professions
- ⽂章内では「my profession」「the profession」「enter the profession of ~」のように用いられます。
- 「the oldest profession」という表現は、遠回しに売春婦の仕事を指す慣用句(やや古風な表現)ですが、扱いに注意が必要です。
- フォーマル/カジュアル:
- フォーマルな会議や文書などで好まれます。
- カジュアルなシーンでは「What’s your job?」の方が一般的です。
- フォーマルな会議や文書などで好まれます。
一般的な構文・表現
- I am a ~ by profession.
- 「職業としては〜をやっています。」
- 「職業としては〜をやっています。」
- The teaching profession is facing many challenges these days.
- 「今日、教職という職業は多くの課題に直面しています。」
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “I’ve always wanted to enter the medical profession.”
- 「ずっと医療の道に進みたいと思っていたんだ。」
- “My father’s profession is architecture.”
- 「父の職業は建築家なんだ。」
- “He left his old profession to travel the world.”
- 「彼は世界を旅するために前の仕事を辞めたんだ。」
(2) ビジネスシーン
- “In my profession, effective communication skills are crucial.”
- 「私の職業では、効果的なコミュニケーション能力が非常に大切です。」
- “Barbara has been successful in the legal profession for over 20 years.”
- 「バーバラは法律の分野で20年以上も成功を収めてきました。」
- “We often collaborate with professionals from different professions to innovate.”
- 「私たちはイノベーションを起こすために、さまざまな職種の専門家と協力することが多いです。」
(3) 学術的な文脈
- “Sociological studies often examine how professions shape societal norms.”
- 「社会学の研究では、職業が社会規範にどのような影響を与えるかがよく調査されます。」
- “The transition from a trade to a recognized profession usually involves formal accreditation.”
- 「ある仕事が“職人技”から正式な“専門職”へ移行するには、資格認定などの制度が関わることが多いです。」
- “Ethical standards vary across different professions, reflecting cultural and historical factors.”
- 「倫理基準は、職業ごとに異なり、文化的・歴史的な要素を反映しています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms):
- occupation(職業)
- 一般的に使われる「仕事」の意味。専門性の高さは問わない。
- 一般的に使われる「仕事」の意味。専門性の高さは問わない。
- vocation(天職)
- 自分の使命感や適性を伴う、生まれ持った“天職”のニュアンスが強い。
- 自分の使命感や適性を伴う、生まれ持った“天職”のニュアンスが強い。
- career(キャリア)
- “職業”というよりも“経歴”や“職歴”のニュアンスが強い場合が多い。
- “職業”というよりも“経歴”や“職歴”のニュアンスが強い場合が多い。
- calling(使命、天職)
- 「自分を呼んでいるもの」というイメージで、強い責任感や情熱が必要な仕事を指すことが多い。
- 「自分を呼んでいるもの」というイメージで、強い責任感や情熱が必要な仕事を指すことが多い。
反意語 (Antonyms):
- unemployment(失業)
- 「職に就いていない状態」を指すので直接の対義語となる。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /prəˈfɛʃ.ən/
- アクセント位置: 第二音節の「fess」に強勢(pro-FES-sion)。
- アメリカ英語とイギリス英語:
- 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では /prəˈfɛʃ.ən/、 イギリス英語では /prəˈfɛʃ.ən/ とほぼ同じです。
- 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では /prəˈfɛʃ.ən/、 イギリス英語では /prəˈfɛʃ.ən/ とほぼ同じです。
- よくある発音の間違い:
- “pro-fee-shun” のように /fíː/ と伸ばしてしまうケースがあります。強勢を意識して「プラ-フェッ-シュン」と発音するのがポイントです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: 「profesion」や「proffession」と誤って綴ることがあるので注意。実際は “profession” で sが2つ、fは1つ。
- 同音異義語との混同は少ないですが、同じ語源をもつ「professor(教授)」とは意味を取り違えないように。
- TOEICや英検などでも、職業に関わる文脈・ビジネス文脈での語彙問題として出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “profess”が元: 「公言する」という語源から、「自分が専門とすることを“公言”している仕事」が“profession”というイメージで覚えましょう。
- スペリングのポイント: 「pro + fess + ion」の3部分に分けて覚えると、綴り間違いが減ります。
- 音で覚える: “pro-FES-sion”というリズムで3拍に分けて練習すると、強勢や発音が分かりやすくなります。
このように、“profession”は専門的でフォーマルな職業を示す際に使える便利な単語です。上手に使い分けて語彙をしっかりと増やしていきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
〈C〉専門職;(一般に)職業
意味(2)
《the~》《集合的に》同業者たち
意味(3)
(…への)信仰の告白《+of+名》
意味(4)
〈C〉〈U〉(…を)公言(明言,宣言)すること《+of+名》