元となった辞書の項目
dreadful
解説
1. 基本情報と概要
単語: dreadful
品詞: 形容詞 (adjective)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
・B2:中上級 - 日常会話にも慣れ、複雑な文章もある程度理解できるレベル
意味 (英語): extremely bad or unpleasant; causing fear or dread
意味 (日本語): 非常にひどい、ぞっとするような、恐ろしい、ひどく不快な
「とても嫌な状況やものごと、ぞっとするような状態や恐怖を引き起こすようなものを表現するときに使われます。日常的には“ひどい”や“最悪”というニュアンスで使われることが多いです。」
活用形
- 基本形: dreadful
- 比較級: more dreadful
- 最上級: most dreadful
他の品詞との関連
- 「dread」(名詞/動詞)(恐れ/恐れる)
例: I dread going to the dentist.(歯医者に行くのが怖い) - 「dreaded」(形容詞)(いやな、恐れられる)
例: the dreaded disease(恐れられている病気)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- dread(恐れ・恐怖)
- -ful(〜に満ちた、〜でいっぱいの)
「dread(恐れ)」に「-ful(〜に満ちた)」が加わり、“恐れや嫌悪感に満ちている”という意味を表します。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- a dreadful mistake
- 取り返しのつかないミス
- 取り返しのつかないミス
- a dreadful accident
- 恐ろしい事故
- 恐ろしい事故
- a dreadful smell
- ひどいにおい
- ひどいにおい
- feel dreadful
- 非常に気分が悪い/気が滅入る
- 非常に気分が悪い/気が滅入る
- a dreadful thought
- ぞっとするような考え
- ぞっとするような考え
- a dreadful storm
- 猛烈な嵐
- 猛烈な嵐
- absolutely dreadful
- まったくひどい/ほんとうに恐ろしい
- まったくひどい/ほんとうに恐ろしい
- sound dreadful
- ひどい音に聞こえる/恐ろしそう
- ひどい音に聞こえる/恐ろしそう
- a dreadful state
- 悲惨な状態
- 悲惨な状態
- dreadfully sorry
- とても申し訳なく思う(非常にフォーマルな謝罪表現)
3. 語源とニュアンス
語源
- 中英語の「dred」(恐怖) に遡り、近世英語で「dread」に発展。
- 「dreadful」は17世紀頃に「恐れに満ちている」という意味で使われ始めました。
ニュアンスと使用時の注意点
- 「dreadful」は「怖い」「恐ろしい」「ひどく不快」という強いインパクトのある形容詞です。
- カジュアルからフォーマルな場面でも使われますが、状況によっては「ぞっとする」「ひどい」などかなり強い感情を表すので、使いすぎに注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞として名詞を修飾し、また補語としても使われます。
- 例: That was a dreadful experience.(あれは恐ろしい経験だった)
- 例: The experience was dreadful.(その経験は恐ろしかった)
フォーマル/カジュアル
- 日常的な会話からビジネス文書まで幅広く使えますが、「awful」や「terrible」よりもやや文学的/古風な響きがある場合があります。
可算・不可算などはない(形容詞のため)。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- I had a dreadful headache this morning.
(今朝はひどい頭痛がしたんだ。) - The weather today is absolutely dreadful, isn’t it?
(今日は本当にひどい天気だよね?) - That movie was dreadful. Let’s never watch it again.
(あの映画はひどかったね。もう二度と見ないでおこう。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- The project results were dreadful, so we need to reconsider our approach.
(プロジェクトの結果は最悪だったので、アプローチを見直す必要があります。) - Our client had a dreadful experience with the previous supplier.
(クライアントは前の業者との間でひどい経験をしたようです。) - The figures from last quarter are dreadful, indicating a significant drop in sales.
(先四半期の数値はひどく、売上に大幅な落ち込みを示しています。)
(3) 学術的・フォーマルな場面での例文
- The study highlights the dreadful impact of pollution on marine life.
(その研究は海洋生物に対する汚染の深刻な影響を強調している。) - Many historical accounts describe the dreadful living conditions during the era.
(多くの歴史的記録が当時の恐ろしい生活環境を述べている。) - The paper addresses the dreadful consequences of climate change.
(その論文は気候変動の恐ろしい結果について取り上げている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- terrible(ひどい)
- 日常的によく使われ、よりカジュアル。
- 日常的によく使われ、よりカジュアル。
- awful(とても悪い)
- 日常英会話で「ひどい」という意味で多用。
- 日常英会話で「ひどい」という意味で多用。
- horrible(恐ろしい)
- 「恐怖」のニュアンスが強め。
- 「恐怖」のニュアンスが強め。
- appalling(ぞっとするような)
- 公式な書き言葉でも使われることが多い。
- 公式な書き言葉でも使われることが多い。
- ghastly(ぞっとするような)
- 少し古風・文学的な印象。
- 少し古風・文学的な印象。
反意語 (Antonyms)
- wonderful(すばらしい)
- pleasant(心地よい)
- delightful(とても楽しい)
「dreadful」とは真逆のポジティブなニュアンスを持っています。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号: /ˈdrɛd.fəl/
- 強勢(アクセント): 最初の音節「dread」に強勢
- アメリカ英語とイギリス英語の違い
- 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では「dread」の「e」がやや明確に、イギリス英語では短めに発音される傾向があります。
- 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では「dread」の「e」がやや明確に、イギリス英語では短めに発音される傾向があります。
- よくある誤りとして「dread-full」と区切って発音してしまうことがありますが、スムーズに「ドレドフル」とつなげるのが自然です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「dreadful」を「deadful」「dreadfull」と書いてしまうなど。
- 正: dreadful(Lは1つ)
- 正: dreadful(Lは1つ)
- 同音異義語との混同はあまり多くありませんが、「dreaded」(嫌われる、恐れられる形容詞)とどう違うか意識する必要があります。
- TOEICや英検などの試験で「dreadful」「dreaded」「awful」などの使い分けを問われることがあります。特に類義語判別問題で登場しがちです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「dread(恐れ)」+「-ful(満ちた)」=“恐怖に満ちている”と覚えるとよいです。
- 「読んだ瞬間に“ドレッドフル”=“ゾッとする”」という音感でも記憶すると、暗記しやすくなります。
- 関連する「fearful」「awful」などの「-ful」系の単語とまとめて覚えるのもおすすめです。
以上が形容詞「dreadful」の詳細な解説です。恐ろしさや不快感を強調したいときに便利な表現なので、ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
恐ろしい,ものすごい
意味(2)
実に不快な,ひどく悪い
意味(3)
《話》ひどい,つまらない