indigenous
1. 基本情報と概要
単語: indigenous
品詞: 形容詞 (adjective)
意味 (英語): originating or occurring naturally in a particular place; native
意味 (日本語): その地域や土地に固有である、土着の、現地の、生来の
「indigenous」は、ある地域や土地に元々存在する人々や動植物、文化などに使われる形容詞です。先住民族やその地域特有の文化を表すときなど、フォーマル・学術的な文脈でよく登場します。
活用形
- 形容詞: indigenous
- 副詞形: indigenously (例: “They live indigenously…”)
- 名詞形: indigenousness (ややフォーマル)
※「indigenous」は主に形容詞として用いられ、他の品詞への転換はあまり日常的ではありません。
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 新聞や学術的な読解で見かけることが多く、日常会話よりも専門性のある文脈で使われやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- ラテン語の“indigena”(土地に生まれた人・生来の人)から派生。
- 接頭語「in-」には「中に」や「~の中で」というニュアンスがあり、ラテン語の「gignere」(生む)が組み合わさって「そこに生まれた」を表しています。
意味の詳細
- ある土地や地域に固有の、人・文化・動植物を示す。
- 「先住の」「もともと存在している」「固有の」というニュアンス。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- indigenous people(先住民)
- indigenous culture(先住文化)
- indigenous species(その土地に固有の種)
- indigenous community(先住民社会)
- indigenous population(先住の人口)
- indigenous rights(先住民の権利)
- indigenous knowledge(伝統的知識)
- indigenous traditions(土着の伝統)
- indigenous language(先住言語/固有言語)
- indigenous heritage(先住民の遺産/文化遺産)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語「indigena(インディゲナ)」が語源で、「その土地で生まれた人」を意味します。
- 歴史的使用: 古代から現地の人々や動植物を指し示す言葉として使われてきましたが、特に近現代では先住民族の権利問題などで広く使われるようになりました。
- ニュアンス・使用時の注意:
- 主にフォーマル・学術的文脈で用いられます。
- 口語でも使われますが「native」という語よりも、やや尊重のニュアンスが強い場合が多いです。
- 先住民に関する社会的・歴史的文脈では、尊厳を持った表現として配慮が求められることがあります。
- 主にフォーマル・学術的文脈で用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- 文法上のポイント:
- 「indigenous」は限定用法(名詞を直接修飾)でも叙述用法(be動詞の補語など)でも使えます。
- 限定用法: “The indigenous people…”
- 叙述用法: “They are indigenous to this area.”
- 他動詞・自動詞の使い分けなどは意識する必要はありません。形容詞なので名詞を修飾する形で使われます。
- 「indigenous」は限定用法(名詞を直接修飾)でも叙述用法(be動詞の補語など)でも使えます。
- 使用シーン:
- 主にアカデミックや公文書・ビジネス文書、ドキュメンタリーなどフォーマルな場面。
- カジュアルな会話でも「先住の」「固有の」を説明する際に用いられることはありますが、会話では「native」が優先される場合もあります。
- 主にアカデミックや公文書・ビジネス文書、ドキュメンタリーなどフォーマルな場面。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3例)
“I just learned about an indigenous tribe in the Amazon while watching a documentary.”
(ドキュメンタリーを観ていて、アマゾンの先住部族について知ったんだ。)“She’s really interested in indigenous art from Australia.”
(彼女はオーストラリアの先住民アートにすごく興味があるんだ。)“This fruit is indigenous to Southeast Asia.”
(この果物は東南アジア原産なんだよ。)
ビジネスでの例文 (3例)
“Our project aims to collaborate with indigenous communities to promote sustainable farming.”
(私たちのプロジェクトは、持続可能な農業を促進するために先住民コミュニティと協力することを目的としています。)“The museum exhibition highlights indigenous crafts and economic contributions.”
(その博物館の展示は、先住民の手工芸品と経済的貢献にスポットを当てています。)“They signed an agreement to protect the intellectual property of indigenous knowledge.”
(彼らは先住民の知識に関する知的財産を保護するための合意を結びました。)
学術的な文脈での例文 (3例)
“Recent studies focus on how climate change impacts indigenous populations in polar regions.”
(近年の研究は、気候変動が極地の先住民の生活にどう影響するかに注目しています。)“Anthropologists have long debated the origins of indigenous groups in South America.”
(人類学者たちは、南米の先住民集団の起源について長年議論してきました。)“Efforts to preserve indigenous languages are crucial for maintaining cultural diversity.”
(先住言語を保存する取り組みは、文化的多様性を維持する上で非常に重要です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- native(ネイティブの/生まれつきの):
- 「生まれ育った場所」を指し、「indigenous」と似た意味だが、日常会話でもっと幅広く使われる印象。
- 「生まれ育った場所」を指し、「indigenous」と似た意味だが、日常会話でもっと幅広く使われる印象。
- aboriginal(先住の/先住民の):
- 特にオーストラリア先住民を指す文脈でよく使われる。
- 特にオーストラリア先住民を指す文脈でよく使われる。
- endemic(風土性の/特定地域特有の):
- 動植物や病気など、その地域特有で他に見られないものを指す際に使われる。
- 動植物や病気など、その地域特有で他に見られないものを指す際に使われる。
- autochthonous(土着の・自生の):
- 学術論文など非常にフォーマルな場面で使われる。
反意語
- foreign(外国の/異質の)
- non-native(先住民ではない/外来の)
- alien(外部の/よそから来た)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ɪnˈdɪdʒ.ən.əs/
- アクセント: 第2音節「dɪdʒ」に強勢が置かれます(in-DI-juh-nuhs)。
- アメリカ英語/イギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、イギリス英語では /ə/(曖昧母音)の発音がやや長めになることがあります。
- よくある発音ミス: “indigenous”の「di」の箇所を「ディ」ではなく「デ」と発音してしまう、あるいは「genous」を「ジナス」ではなく「ジェナス」とならないよう注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “indeginous”や“indegenous”などのつづり間違いに注意。
- 同音異義語の混同: 類似する単語が少ないため発音間違いは減りますが、意外と「indignant(怒った)」などと混乱しないように。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、読解問題で地域文化や自然保護に関する文章に出てくる可能性があります。意味を把握しておくと有利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源イメージ: 「in(~の中)+gignere(生む)」から「その土地の中で生まれたもの」と考えると覚えやすいです。
- スペリングのポイント: “d-i-g-e-n” が続くことをしっかり意識すると、つづり間違いを防げます。
- 勉強テクニック: 「indigenous people」とセットで覚えると、アカデミックな文章の読解でスムーズに思い出せます。
以上が形容詞「indigenous」の詳細な解説です。地域や文化、先住民族などを表すとき、内容を正確に伝えるためにぜひ活用してください。
固有の,土着の,生まれながらの