object
1. 基本情報と概要
英語での意味
「object (動詞)」は、「反対する、異議を唱える」という意味を持ちます。もともとは誰かの意見や行動、提案などに対して「異議を申し立てる」「反対意見を述べる」という感覚です。
日本語での意味
「反対する」「異議を唱える」
ある提案や意見があったときに、それに賛成できない場合に使う単語です。カジュアルにもフォーマルにも使えるため、議論や会議の場面だけでなく、日常会話でも「私はそれには反対です」というニュアンスで用いられます。
品詞と活用形
- 品詞:動詞 (Verb)
- 代表的な活用形:
- 原形:object
- 三人称単数現在形:objects
- 過去形:objected
- 過去分詞形:objected
- 現在分詞形:objecting
- 原形:object
他の品詞になった場合の例
- 名詞:object(「物体」「対象」の意味)
例: “I saw a strange object in the sky.”(空に変な物体を見たよ)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
(「中上級」レベルとは、日常会話や会議などで意見を述べるときに自然に使えるレベルです。ある程度の語彙力と表現力が必要になります。)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語「ob-」: 「反対する」「向かい合う」などの意味を持つラテン語由来の接頭語
- 語幹「-ject」: ラテン語で “throw(投げる)” を意味する “iacere” に由来
“ob-” + “-ject” = 「(向かって)投げかける」→「反対意見を投げつける」といったイメージです。
よく使われるコロケーション(共起表現) 10選
- object to an idea(ある考えに反対する)
- object to a proposal(提案に反対する)
- object strongly(強く異議を唱える)
- object on the grounds that...(〜という理由で反対する)
- object wholeheartedly(心から反対する)
- object politely(丁寧に異議を唱える)
- object in principle(原則的に反対する)
- formally object(公式に反対する / 異議を申し立てる)
- object bitterly(激しく反対する)
- object to someone’s decision(誰かの決定に反対する)
3. 語源とニュアンス
語源
ラテン語 “ob-(〜に対して)” + “iacere(投げる)” が語源とされます。本来は “to throw against” というニュアンスでした。それが転じて「相手の主張に対して“意見を投げる”=反対する」となりました。
微妙なニュアンスと使用時の注意
- 「object to ~」はフォーマルな場面でもよく使われる表現で、会議や公的書面などで「異議を申し立てる」というイメージが強い。
- カジュアル会話でも「I object to that idea.」などと言って対立意見を示せますが、やや強めのニュアンスになることがあります。
- 丁寧に反対したいときは “I’m afraid I have to disagree with …” のように柔らかい表現を使うのもよいでしょう。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- “object to + 名詞 / 動名詞”
- 例: “I object to this plan.”
- 例: “She objected to working overtime.”
- 例: “I object to this plan.”
“to” の後に「名詞」か「動名詞」がくる点が大きな特徴です。動詞の不定詞(to do)にはならないので注意しましょう。
イディオムや関連表現
- “raise an objection to ~” : 「~に対して異議を唱える」
“object” と同様に使われますが、名詞 “objection” を使った少しフォーマルな表現です。
使用シーン
- フォーマルな議論: 法廷、ビジネスの交渉、公式な場
- セミフォーマル / カジュアル: 会議や友人との議論など
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I object to the idea of going out in this storm. It’s too dangerous.”
(この嵐の中、出かけるなんて反対だよ。危険すぎるよ。) - “If you don’t like it, feel free to object; I want your honest opinion.”
(もし気に入らないなら遠慮なく反対してね。本音が聞きたいから。) - “My parents objected to me getting a tattoo.”
(両親は私がタトゥーを入れることに反対した。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “The board members strongly objected to the new budget plan.”
(取締役会のメンバーは新しい予算案に強く反対した。) - “She objected to extending the deadline, citing additional costs.”
(彼女は追加コストを理由に締め切りの延長に反対した。) - “I must object to the proposed marketing strategy; it seems too risky.”
(提案されたマーケティング戦略には反対せざるを得ません。リスクが高いように思われます。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “Several researchers objected to the methodology used in the experiment.”
(実験で用いられた手法に異議を唱える研究者が数名いた。) - “I object on the grounds that the hypothesis lacks sufficient evidence.”
(仮説に十分な証拠がないという理由で私は反対する。) - “Critics objected to the interpretation of the data presented in the report.”
(批評家たちはレポートで提示されたデータの解釈に反対を表明した。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- oppose(反対する)
- “oppose” はより直接的に「反対する」を表す単語。
- “oppose” はより直接的に「反対する」を表す単語。
- protest(抗議する)
- 声を上げて強く抗議するニュアンス。
- 声を上げて強く抗議するニュアンス。
- disagree(意見が合わない)
- “object” よりソフトには「同意しない・意見が食い違う」といった感じ。
- “object” よりソフトには「同意しない・意見が食い違う」といった感じ。
反意語(Antonyms)
- approve(賛成する)
- agree(同意する)
- consent(承諾する)
“approve” や “agree” は「賛成する」、 “consent” は「同意する」イメージです。これらは “object” の反対の意味を持ちます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- 動詞 “object” : /əbˈdʒɛkt/
- アメリカ英語: [əb-dʒékt]
- イギリス英語: [əb-dʒ ékt]
- アメリカ英語: [əb-dʒékt]
- 名詞 “object” : /ˈɒbdʒɛkt/ (英), /ˈɑːbdʒɛkt/ (米)
動詞は後ろにアクセントがきますが、名詞は最初にアクセントがきます。
よくある発音の間違い
動詞と名詞でアクセントの位置が違うため、つい名詞と同じ位置で強調してしまう間違いが起こりやすいです。
- 正: /əbˈdʒɛkt/ (動詞)
- 誤: /ˈɒbdʒɛkt/ (名詞の発音で動詞を読んでしまう)
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “object to do” ではなく “object to doing” とすること
- “I object to go shopping.” ではなく “I object to going shopping.”
- “I object to go shopping.” ではなく “I object to going shopping.”
- 名詞 “object” の発音との混同
- 動詞ではアクセントが後ろにくることを忘れがちです。
- 動詞ではアクセントが後ろにくることを忘れがちです。
- スペルミス
- スペルは “object”。途中の “j” と “c” の並びに注意(ob-je-ct)。
- スペルは “object”。途中の “j” と “c” の並びに注意(ob-je-ct)。
- 資格試験では、誤用パターン(object to do)やアクセントの違いを問う出題が時々見られます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “ob-(対して)” + “-ject(投げる)” → “反対(な方向)に投げる” とイメージする
- 名詞との発音の違いは、動詞は“後ろに”アクセントを“投げる”と覚えると良いかもしれません。
- スペルは “ob + ject”。 “j” が入る単語はそこまで多くないので、しっかり確認すると記憶に残りやすいでしょう。
以上が、動詞「object」の詳細な解説です。会議や討論の場面でしっかり使えるように、ぜひ参考にしてください!
(…を)いやに思う《+to(against)+名(a person's do*ing,wh‐節*)》
《object+that節》…‘だと'反対して言う
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