Last Updated :2025/01/28

over

IPA(Pronunciation)
Adverb

『越えて』,渡って,向こうへ / 倒れて,ひっくり返って / 『終わって』,すんで / ひっくり返して / 『繰り返して』 / 『あふれて』;余って / 『終りまで』,ずっと,すっかり / 過度に

What is this buttons?

彼女はフェンスを飛び越えた。

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Explanation

以下では、副詞としての “over” を中心に、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

単語: over

品詞: 副詞 (ただし、前置詞・形容詞・名詞としても使われる場合があります)

意味(英語)

・(場所・位置に関して) 向こうへ、あちらへ、こちらへ

・(状態・動きに関して) ひっくり返って、上を覆うように

・(時間・回数に関して) 繰り返して、終わって

意味(日本語)

・「向こう側へ/あちらへ/こちらへ」という移動や位置のニュアンス

・「完全に覆いかぶさっている」イメージ

・「何かが終わった、終結した」イメージ

・「繰り返し」ニュアンス

たとえば「Come over here!(こっちに来て!)」などのように、「場所をまたいでこちらに移動する」 感じで使われたり、「The show is over.(ショーは終わった)」というように「終わり」を表すのにも使われる単語です。

その他の品詞


  • 前置詞 (preposition): “I put a blanket over the bed.” (何かの上に覆うイメージ)

  • 形容詞 (adjective): “the over-50 crowd” (「50歳以上の」人々)

  • 名詞 (noun): “We need a do-over.” (「やり直し」)

活用形

「over」は基本的に変化しない単語です。副詞として使う場合、活用形はありません。

CEFRレベルの目安: A2~B1


  • A2(初級): 副詞としての「over here/there」を覚えるなど、日常でよく出てくる位置関係や移動に関する表現を学ぶレベル。

  • B1(中級): 文脈によって「終わる」「繰り返す」など抽象的な使い方を理解するレベル。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語・接尾語という形ではなく、“over” 自体が1語としてまとまった形をとっています。

  • 古い英語の ofer (“above, beyond”) が語源で、「上に」「越えて」という基本イメージを持っています。

詳細な意味


  1. 向こうへ/あちらへ

    例) “Come over here.”(こっちに来て)

  2. ひっくり返って/覆いかぶさって

    例) “Turn it over.”(それをひっくり返して)

  3. (状態の) 終了, “~ is over”

    例) “The game is over.”(試合は終わった)

  4. (動作の) 繰り返し, “over and over”

    例) “He watched the same video over and over.”(同じビデオを何度も何度も観た)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. “come over” → 「こちらへ来る」

  2. “go over” → 「(あちらに)行く、(詳細を)見直す」

  3. “turn over” → 「ひっくり返す」

  4. “think (something) over” → 「(何かを)よく考える」

  5. “hand over” → 「手渡す、引き渡す」

  6. “start over” → 「やり直す」

  7. “over again” → 「もう一度、繰り返して」

  8. “over and over (again)” → 「何度も何度も」

  9. “look over” → 「ざっと見る、目を通す」

  10. “roll over” → 「寝返りを打つ、転がす/(銀行口座などを)継続する」


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語 “ofer” に由来し、「上(方)を越えて」というニュアンスを含んでいます。

  • 時間や空間での「越える感覚」が、現在の「終わり」「繰り返す」「移動する」という多面的な意味につながっています。

使用時のニュアンス


  • 口語からフォーマルまで幅広く使用されます。

  • 「物理的な移動・位置」を表すときはカジュアルに使われやすいです (e.g., “Come over!”)。

  • 「終結」「繰り返し」など抽象的な意味でもよく使われ、文脈で意味の判断が必要。

  • 一般に嫌味や強い感情を伴わず、中立的に使われるため、使いやすい表現です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 副詞としての使われ方


    • 位置・方向: “Come over here.” → 「(場所を移動して) こちらに来る」

    • 状態・結果: “The match is over.” → 「試合は終わった」


  2. イディオム・慣用表現


    • “get over (something)” → 「(困難・病気などを) 乗り越える」(他動詞扱い)

    • “over and done (with)” → 「終わって一段落している」


  3. 誤用に注意


    • 前置詞として「~の上に」の “over” と、副詞としての “over” は使い方が異なる。

    • 文頭で用いれば、「(向こうから)やってきた」という動きを強調する場合がある (e.g., “Over he came!” は口語的・文芸的な表現)。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “Could you come over and help me with this box?”

    → 「こっちに来てこの箱を手伝ってくれない?」

  2. “The party is over now; let’s clean up.”

    → 「パーティーはもう終わったから、片付けよう。」

  3. “I see him over there by the window.”

    → 「彼、あそこ、窓のそばにいるよ。」

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “Let’s go over the report before the meeting.”

    → 「会議の前に報告書をざっと見直しましょう。」

  2. “It’s over budget. We need to cut costs.”

    → 「予算をオーバーしています。コスト削減が必要です。」

  3. “Could you think it over and give me your feedback tomorrow?”

    → 「よく考えて、明日あなたの意見を聞かせてくれますか?」

(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “After extensive research, the debate is far from over.”

    → 「徹底的な研究をへても、その議論はまだ決着していない。」

  2. “The presentation is over. Let’s proceed with the discussion.”

    → 「プレゼンテーションは終わったので、討論に移りましょう。」

  3. “He repeated the experiment over and over to verify the results.”

    → 「彼は結果を検証するため、その実験を何度も繰り返した。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. above (副詞/前置詞)


    • 「上方に」という空間的意味が中心だが、「向こうへ」「終わり」といった意味は薄い。


  2. again (副詞)


    • 「再び」「もう一度」という点では「繰り返し」のニュアンスに近いが、位置や移動は表さない。


  3. beyond (前置詞/副詞)


    • 「超えて、向こうに」という示し方だが、時間の「終わり」や「終了」を明確にするニュアンスは弱い。


反意語


  • 「終わり」や「上」を強調する “over” に対して、完全に対立する 「under」(下に)や 「beneath」(下に)などが空間的な反意語になります。ただし、「終了」に対する直接の反意語は状況によって異なります(例:始まっている → “start/begin”、など)。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA (米音): /ˈoʊvər/

  • IPA (英音): /ˈəʊvə/

  • アクセントは 最初の “o” に置かれます。(“O-ver”)

  • アメリカ英語では “o” をややしっかりと「オウ」のように発音し、イギリス英語では「オウ」よりも「オウ(əʊ)」とやや短めになりやすいです。

  • 間違えやすいのは、アクセントが第二音節にかかって “o-VER” になってしまう発音。正しくは “O-ver” です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. つづり間違い: “over” を “ove” や “ober” などと誤記しないよう注意。

  2. 前置詞と副詞の混同: “Put it over the table.”(前置詞)と “Put it over.”(副詞)の使い分けを文脈で判断する。

  3. 同音異義語との混同: 同音ではないため、純粋な同音異義語はありませんが、 “oven” (オーブン) などとスペルが似ている単語には注意。

  4. 試験対策: TOEICや英検では、熟語表現(go over, look overなど)の一部として出題されやすいです。前置詞・副詞を問う文法問題でも頻出です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “over” には 「上を越えていく」 イメージが基本にあり、そこから「終わり」「繰り返す」など様々な方向に派生している、と覚えると理解しやすいです。

  • 写真やイラストで、物が “over” 何かに覆いかぶさっているイメージを mentally picture するのもおすすめです。

  • 「相手に向かって移動する」つまり “向こうからこっちへ渡ってくる” ことを想像すると “come over” などが覚えやすくなります。


以上が副詞としての “over” の詳細解説です。「終わり」や「移動」、そして「繰り返し」のイメージを押さえておくと、多彩な使い方をスムーズに理解することができます。

Meaning Image
over

Quizzes for review

『越えて』,渡って,向こうへ / 倒れて,ひっくり返って / 『終わって』,すんで / ひっくり返して / 『繰り返して』 / 『あふれて』;余って / 『終りまで』,ずっと,すっかり / 過度に

See correct answer

彼女はフェンスを飛び越えた。

彼女はフェンスを飛び越えた。

See correct answer

She jumped over the fence.

English - Japanese

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