Last Updated:2025/11/01

If it hadn't been for his help, she might have drowned.

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もし彼の助けがなかったら、彼女はおぼれていただろう。

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Source Grammar
251
B2.2

if it hadn't been for ...

「もし…がなかったら」

もし彼の助けがなかったら、彼女はおぼれていただろう。

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Explanation

以下の解説は、仮定法過去完了のひとつである「If it hadn't been for + 名詞」について、できるだけ詳しく、わかりやすく示したものです。


「If it hadn't been for + 名詞」の意味と用法

「If it hadn't been for + 名詞」は、

「もし(名詞)がなかったら(~していなかっただろう)」

という意味を表す表現です。これは「仮定法過去完了」(third conditional) を使った構文で、実際には起こらなかった過去の出来事について「こうだったかもしれない」と仮定する場合に用いられます。

例文


  • If it hadn't been for your advice, I would have failed the test.


    • (もしあなたのアドバイスがなかったら、テストに落ちていただろう。)



文構造

「If it hadn't been for + 名詞」のあとには、「主語 + would(could/might)+ have + 過去分詞」の形が続きます。


  1. If it hadn't been for + 名詞 (もし名詞がなかったら)

  2. 主語 + would (could/might) + have + 過去分詞 (~していただろう)

英語の仮定法過去完了では、過去の事柄について「実際とは違う条件・結果」を仮定して述べるときに「If + 主語 + had + 過去分詞, 主語 + would + have + 過去分詞」の形を取ります。

この構文では、「it hadn't been for + 名詞」が “If + 主語 + had + 過去分詞” の部分に相当するため、実際には
“had not + been for + 名詞” → 「(名詞)が存在しなかった/起こらなかった」

という仮定を示しています。


言い換え表現

以下の表現に置き換えることもできます。


  • Without + 名詞

  • But for + 名詞

例えば


  • If it hadn't been for your support, I would have given up.

    → Without your support, I would have given up.

    → But for your support, I would have given up.

いずれも「あなたのサポートがなければ、私はあきらめていただろう」という意味を伝えます。


注意点


  1. 「If it hadn't been for ~」は主に「過去の事実に反する仮定」を表すときに用いられます。


    • 実際には名詞(人・物・出来事)が存在した・起こった結果、何かが変わった(あるいは助かった)というニュアンスです。


  2. 現在や未来の事柄に対しては、形を変えて「If it weren’t for ~」や「If it wasn’t for ~」など、仮定法過去を使うことがあります。


    • 例:If it weren’t for your help, I wouldn’t be here now.

      (もしあなたの助けがなかったら、私は今ここにいないでしょう。)


  3. 仮定法過去完了を使う構文では、主節に “would(could/might)+ have + 過去分詞” がくるのがポイントです。時制を時々混同してしまうことがあるので、過去の仮定の場合は必ず過去完了の形を使うよう注意してください。



より自然な英語表現へのアドバイス


  1. 「If it hadn't been for ~」は少し文語的・強調的な言い回しです。日常会話では「Without ~」に言い換えるとシンプルで伝わりやすい場合もあります。


  2. 「But for ~」はややフォーマル/書き言葉寄りの印象を与えることがあります。スピーチや文書などで使うときに便利な表現です。


  3. 同じ内容を伝える際、会話などでは “I couldn’t’ve done it if it wasn’t for ~” と“if it was (were) for ~” の形が混ざることがありますが、厳密には人称・時制に合わせて適切な形を使うようにしましょう。きちんとした文章ではなるべく規範的な仮定法(if it hadn’t been for ~ など)を使います。



まとめ


  • 「If it hadn't been for + 名詞」は、過去の事実と異なる状況を仮定して「もし~がなかったら」と表す表現で、仮定法過去完了に属します。

  • 主語 + would + have + 過去分詞が続き、結果が変わったであろうことを示します。

  • 「Without ~」「But for ~」と置き換え可能です。

  • 過去の仮定だけでなく、現在の状況に対して「もし~がなければ/いなければ」を述べたい場合には「If it weren’t for ~」のように仮定法過去を使う形があります。

ぜひ、例文を繰り返し声に出して練習し、実際の会話や文章でも使ってみてください。

準上級英文法問題(B2)

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