Last Updated:2024/06/12

彼女は会議中ほとんど話さなかった。

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She scarcely spoke during the meeting.

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Source Word

scarcely

IPA(Pronunciation)
Adverb

『ほとんど』…『ない』 / 『かろうじて』,やっと(barely) / 《not の遠回しな表現として》まさか(とうてい,おそらく)…ない

What is this buttons?

彼女は会議中ほとんど話さなかった。

What is this buttons?
Explanation

以下では英単語 “scarcely” について、学習者に役立つようにできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: scarcely

品詞: 副詞 (adverb)

英語での意味:


  • hardly; barely; almost not

日本語での意味:


  • ほとんど〜ない

  • かろうじて〜する

「scarcely」は「ほとんど〜ない」という意味を持つ副詞で、できるかできないかギリギリ、あるかないかの状況を表すときに使われます。たとえば、「ほとんど時間がない」「かろうじてそこにたどり着く」といったニュアンスを表します。

活用形


  • 副詞のため、活用(時制や人称変化など)はありません。常に “scarcely” という形で使われます。

他の品詞形


  • 形容詞: scarce (例: Water is scarce in this desert.「この砂漠では水が乏しい」)

  • 名詞: scarcity (例: There is a scarcity of food.「食料が不足している」)

CEFRレベル目安


  • B2 (中上級) もしくは C1 (上級)

    “scarcely” は日常的に使われる単語ですが、「hardly」「barely」などの同意語と使い分けるにはある程度の英語力が必要とされます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語や接尾語は特に認識されていませんが、形容詞 “scarce” に副詞を作るための接尾語 “-ly” がついた形です。

他の単語との関連性


  • “scarce” (形容詞) → “scarcely” (副詞)

  • “scarcity” (名詞) → 「不足」「欠乏」

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. scarcely any (ほとんど〜ない)

  2. scarcely believe (ほとんど信じられない)

  3. scarcely possible (ほとんど不可能)

  4. scarcely enough (ほとんど十分でない)

  5. scarcely visible (ほとんど見えない)

  6. scarcely audible (ほとんど聞こえない)

  7. scarcely able to do (ほとんど〜できない)

  8. scarcely had I (ほとんど〜していないうちに)

  9. scarcely noticeable (ほとんど気付けない)

  10. scarcely worth mentioning (ほとんど言及に値しない)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 中英語 “skars” から派生し、古フランス語 “escars”(乏しい、少ない)、さらにラテン語の動詞由来とも言われます。長い歴史の中で「限界的」「わずかな」というニュアンスが強まってきました。

使用時の注意点・ニュアンス


  • “scarcely” は「かろうじて」「やっとのことで」というギリギリ感を出すときに用いられます。

  • “hardly” や “barely” と非常に近い意味を持ちますが、ややフォーマル寄りな文体や書き言葉でもよく見られます。口語でも使えますが、あまりカジュアルな響きではなく、文書・スピーチなどでも使用されます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 副詞の位置


    • 動詞の前や、助動詞・be動詞の後ろに置くなど、一般的な副詞の用法と同様。

    • 例: I could scarcely breathe. (ほとんど息ができなかった)


  2. “scarcely ... when” / “scarcely ... before” の構文


    • 「〜するやいなや...する」という意味を表す定型的な表現。

    • 例: Scarcely had I arrived when the phone rang. (私が着いたとたん、電話が鳴った)


  3. フォーマル / カジュアル


    • どちらでも使えますが、「barely」などに比べるとややフォーマルで、書き言葉に使われやすい傾向があります。


  4. 可算 / 不可算の要素


    • 副詞なので、名詞の可算・不可算の区別には関係しません。



5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. I scarcely got any sleep last night.

    (昨夜はほとんど眠れなかった。)


  2. We have scarcely enough time to finish the project.

    (そのプロジェクトを終わらせるのにほとんど十分な時間がない。)


  3. I scarcely realized how late it was until I checked my phone.

    (携帯で時間を確認するまで、こんなに遅いとはほとんど気づかなかった。)


ビジネス(フォーマル寄り)


  1. The company has scarcely recovered from the financial crisis.

    (その会社は金融危機からほとんど回復していない。)


  2. We scarcely had any opportunity to meet the new clients this quarter.

    (今四半期、新規顧客と会う機会はほとんどなかった。)


  3. The meeting scarcely lasted half an hour before it was adjourned.

    (会議は始まってから30分も経たずに終わってしまった。)


学術的な文脈 / 論文


  1. The sample size was scarcely sufficient to draw a definitive conclusion.

    (そのサンプルサイズは決定的な結論を導くにはほとんど十分ではなかった。)


  2. We could scarcely detect any significant correlation between the variables.

    (変数間に有意な相関をほとんど検出できなかった。)


  3. Scarcely any previous research has focused on this specific phenomenon.

    (この特定の現象に焦点を当てた先行研究はほとんどない。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. hardly (ほとんど〜ない)


    • “scarcely” とほぼ同じ意味。日常会話では “hardly” のほうが使われやすい。

    • 例: I could hardly see anything in the dark.


  2. barely (かろうじて〜する)


    • 肯定的なニュアンスの中に「ギリギリであるができた」という微妙な肯定感を含む場合がある。

    • 例: He barely passed the exam.


  3. rarely (めったに〜ない)


    • 頻度が非常に低いことを意味し、“scarcely” より「めったに」という意味が強い。

    • 例: I rarely go to the movies.


反意語 (Antonyms)


  1. abundantly (豊富に)

  2. sufficiently (十分に)

  3. fully (完全に)


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • イギリス英語 (BrE): /ˈskeəsli/

  • アメリカ英語 (AmE): /ˈskɛrsli/

強勢


  • 最初の音節 “scar-” にアクセントがあります。

  • イギリス英語では「スケァスリ」に近く、アメリカ英語では「スケァスリ(けっこう「エ」の発音が強め)」という響きになります。

よくある発音の間違い


  • “scarcely” の “r” を抜かしてしまったり、母音を「スカー」や「スケア」などと崩してしまうケースがあります。

  • どちらの英語でもアクセントは先頭に置き、/skɛ/ や /skeə/ の発音をしっかり意識することが大切です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “scar*c*ely” など、cを抜かして “sarely” や “sacely” と書いてしまうことがあるので注意。

  2. 同音・類似表現との混同: “scarcely” と “scarcity” は綴りが似ていますが、品詞と意味が異なります。

  3. “hardly” や “barely” との使い分け: 実際のニュアンスを確認しながら学習するとよいです。

  4. 試験対策: TOEIC や 英検などでは “scarcely” と “hardly” を混同する誤答が狙われることがあります。“scarcely ... when” 構文も出題される場合があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ほぼ 0 に近いイメージ」を持つとわかりやすいです。“scarce = 少ない” → “scarcely = 少ない状態でしか 〜ない” という感じで覚えましょう。

  • “hardly” “barely” “scarcely” の違いを一緒に学ぶと、わかりやすく定着します。

  • 拼字で “s+c+a+r+c+e+l+y” と c が2回入っている点が意外と間違えやすいので注意しながら書いてみるとよいです。(scar + cely で覚える)


以上が “scarcely” についての詳細な解説です。ほとんどないギリギリの状況を描写する際に、とても便利な副詞なので、類義語と合わせてしっかり使い分けを身につけてみてください。

Meaning Image
scarcely
Sense(1)

ほとんどない

Sense(2)

かろうじて,やっと(barely)

Sense(3)

《not の遠回しな表現として》まさか(とうてい,おそらく)…ない

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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