It is impossible to overemphasize its importance.
overemphasize
1. 基本情報と概要
単語: overemphasize
品詞: 動詞 (transitive verb / 他動詞)
意味(英語): To place too much emphasis or importance on something.
意味(日本語): 物事を過剰に強調しすぎること。
「overemphasize」は、「強調する」という意味を持つ“emphasize”に「過度に・過剰に」を表す接頭語“over-”がついた単語です。何かの重要性や影響力を強調しすぎるニュアンスがあります。たとえば、話題を必要以上に強調し、実際以上に大事なものだと思わせるときに使われます。
活用形
- 現在形: overemphasize / overemphasizes (三人称単数)
- 現在進行形: overemphasizing
- 過去形: overemphasized
- 過去分詞形: overemphasized
他の品詞への変化例
- 名詞: overemphasis(過度の強調)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): ある程度複雑な文章で使われる語彙。
ニュアンスを正確につかむのにやや高度な理解が必要。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語 “over-” : 「過度に」「超えて」という意味。
- 語幹 “emphasize” : 「強調する」という意味。
派生語・類縁語
- emphasize(強調する)
- emphasis(強調、重点)
- overstatement(大げさな表現)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- overemphasize the importance of 〜 (〜の重要性を過剰に強調する)
- overemphasize a minor detail (些細な点を過剰に強調する)
- overemphasize the impact of 〜 (〜の影響を過大評価する)
- overemphasize differences (相違点を過度に強調する)
- overemphasize the role of 〜 (〜の役割を過大視する)
- tend to overemphasize (過度に強調しがちである)
- overemphasize a single aspect (一つの側面を必要以上に強調する)
- cannot be overemphasized (いくら強調してもしすぎることはない)
- overemphasize one’s achievements (自分の業績を過剰にアピールする)
- overemphasize the negative (否定的な面を過剰に強調する)
3. 語源とニュアンス
語源:
- “over-” は古英語で「超える、越える」を意味し、
- “emphasize” はギリシャ語の “emphásis”(現れること、強調)に由来します。
それらが組み合わさり、「必要以上に強調する」という意味になりました。
- “over-” は古英語で「超える、越える」を意味し、
ニュアンス・使用時の注意:
- 「大げさ」「誇張しすぎ」といった否定的ニュアンスが含まれやすい。
- フォーマル・カジュアルともに使われますが、内容をネガティブに評価するときに使われることが多いです。
- 「大げさ」「誇張しすぎ」といった否定的ニュアンスが含まれやすい。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント: 他動詞として使われ、目的語を取ります。
例: “They overemphasize minor issues.”一般的な構文:
- [主語] + overemphasize + [目的語]
- “We shouldn’t overemphasize this point.”
- [主語] + overemphasize + [目的語]
イディオム的表現:
- “It cannot be overemphasized that 〜.”(〜はどれだけ強調してもし過ぎることはない)
フォーマル/カジュアル:
- 論文やプレゼン、ビジネスシーンなどフォーマルな場面で使われやすいが、日常会話でも「大げさに言いすぎ」というニュアンスでカジュアルに使うことができる。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“Don’t overemphasize his mistake; everyone makes errors sometimes.”
(彼のミスを過剰に取り上げないで。誰にでもミスはあるんだから。)“I think you’re overemphasizing how hard it is. Let’s just give it a try.”
(そんなに大変さを強調しすぎだと思うよ。とりあえずやってみよう。)“She tends to overemphasize the negative things in her life.”
(彼女は自分の生活の否定的な面を過剰に強調しがちなんだ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
“We should not overemphasize the minor flaws in the proposal.”
(提案の些細な欠点をあまり強調しすぎない方がいい。)“If you overemphasize the profits, investors might have unrealistic expectations.”
(利益を過度に強調しすぎると、投資家が非現実的な期待を持つかもしれない。)“Let’s overemphasize our strengths in the presentation to stand out from the competition.”
(競合他社と差をつけるために、プレゼンでは我々の強みを強調しよう。)
学術的な文脈での例文(3つ)
“Researchers must be careful not to overemphasize preliminary findings.”
(研究者は、予備的な結果を過度に強調しないよう注意を払う必要がある。)“It is important not to overemphasize one variable at the expense of others in the analysis.”
(分析において他の要因を犠牲にしながら一つの変数だけを過度に強調しないことが重要である。)“While the phenomenon is significant, scholars often overemphasize its cultural impact.”
(この現象は重要ではあるが、学者たちはしばしばその文化的影響を過大評価しがちである。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
exaggerate(誇張する)
- 「事実以上に大げさに言う」という点でよく似ています。
- “overemphasize” は「強調」という文脈で使うことが多いですが、 “exaggerate” は「ありのまま以上に盛る」イメージが強いです。
- 「事実以上に大げさに言う」という点でよく似ています。
overstate(大げさに言う)
- “exaggerate” とほぼ同義で、文語でややフォーマルな印象があります。
magnify(拡大する、誇張する)
- 直接「拡大する」という意味もありますが、比喩的に「問題を大きくする」というときに使われます。
反意語
- understate(控えめに言う)
- downplay(軽視する)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA (アメリカ英語): /ˌoʊvərˈɛm.fə.saɪz/
- IPA (イギリス英語): /ˌəʊvərˈɛm.fə.saɪz/
アクセントは「ɛm」の部分にあり、“em”の音を強く発音します。
アメリカ英語では最初の “o” が /oʊ/ と発音され、イギリス英語では /əʊ/ と発音される点が一般的な違いです。
スペリングで “over-emphasize” のようにハイフンを入れることは通常ありません。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “overemphasise” はイギリス英語の綴りですが、アメリカ英語では “overemphasize” が主流です。
- “over emphasize” と2語に分けてしまうのは誤りです。
- 同音異義語などはありませんが、意図が「過度の強調」を表すときには “exaggerate” / “overstate” との区別に注意が必要です。
- 試験対策: TOEIC・英検などで、文章の内容を大げさに表現しているかどうかを問う問題に関連して、“overemphasize” の使い方が出題される場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “over- + emphasize” の組み合わせ → 「強調しすぎ」。
- スペルのポイント: “over” + “empha” + “size” (エムファサイズの部分) と区切って覚えるとミスを防ぎやすいです。
- イメージとして、「必要以上にハイライトマーカーで塗りまくっている」場面を思い浮かべると記憶に残りやすいでしょう。
以上が “overemphasize” の詳細な解説です。必要以上に強調してしまうイメージを捉えつつ、会話やビジネス、学術の場で上手に使い分けられるようにぜひ練習してみてください。