Source Word
nobleman
IPA(Pronunciation)
Explanation
以下では、英単語 nobleman
について、学習者の方にもわかりやすいようにポイントを整理して解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “a man who belongs to the nobility or aristocracy”
- 日本語: 「貴族階級に属する男性、貴族の男性」
「王侯貴族の社会階級に属する男性」を指す言葉です。歴史的・社会的な文脈でよく登場する単語で、格式を感じさせるニュアンスがあるため、日常会話というよりも歴史に関する文章や物語などにおいて使われることが多いです。
品詞
- 名詞 (countable noun: 可算名詞)
活用形
- 単数形: a nobleman
- 複数形: noblemen
他の品詞への変化
形容詞形: noble(形容詞で「高貴な」「崇高な」の意味)
例: He showed his noble spirit.(彼は高貴な精神を示した。)名詞形の派生語: noblewoman(女性版「貴族の女性」)
CEFRレベル
- B2(中上級)
歴史や文化の話題など、ある程度専門性のある文脈で用いられる単語です。中上級以上の学習者が教科書や歴史物語、文芸作品等で出会いやすい語彙となります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: なし
- 語幹: noble(高貴な)
- 接尾語: -man(「男性」を指す名詞構成要素)
noble
(高貴な、貴族の)+ man
(男性)=「貴族の男性」という意味になります。
他の単語との関連性
- noble(形容詞・名詞): 高貴な、高貴な人
- nobility(名詞): 貴族階級、貴族たち
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “a wealthy nobleman”
(裕福な貴族の男性) - “an English nobleman”
(イギリスの貴族の男性) - “a nobleman by birth”
(生まれながらの貴族の男性) - “a nobleman of high rank”
(高位にある貴族の男性) - “respect the nobleman’s authority”
(その貴族の権威を敬う) - “the nobleman’s estate”
(貴族の所有地) - “the nobleman’s lineage”
(その貴族の家系) - “marry a nobleman”
(貴族の男性と結婚する) - “descendant of a nobleman”
(貴族の子孫) - “act like a nobleman”
(貴族のように振る舞う)
3. 語源とニュアンス
語源
noble
はラテン語の “nobilis”(高貴な)に由来し、そこからアングロフランス語・中英語を経て “noble” となりました。nobleman
は「高貴な(noble) + 男性(man)」という組み合わせで、中世以降英国史やヨーロッパの封建社会などで頻繁に使われてきました。
ニュアンス・使用時の注意
- 歴史的・文学的・フォーマルな響きが強い単語です。
- 日常会話で頻出する単語ではありませんが、歴史小説や映画の字幕、ファンタジー作品などでは目にする機会が多いでしょう。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable): 「1人の貴族」は “a nobleman”, 複数形は “noblemen” となります。
- 歴史的・物語的文脈で人物を紹介する時に使用されることが多いです。
- 一般的な構文例:
- “He was born a nobleman.”(彼は生まれながらにして貴族だった。)
- “They honored the nobleman for his contributions.”(彼らは彼の貢献に対して、その貴族を称えた。)
- “He was born a nobleman.”(彼は生まれながらにして貴族だった。)
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “I read a novel about a nobleman who betrayed his king.”
(王を裏切ったある貴族について書かれた小説を読んだんだ。) - “The castle was owned by a nobleman a long time ago.”
(その城は昔、貴族の男性が所有していたんだ。) - “Have you seen the portrait of that old nobleman? It’s quite famous.”
(あの老貴族の肖像画を見たことある?とても有名だよ。)
ビジネス (少しフォーマルな文脈)
- “Our conference venue was once the manor of a 16th-century nobleman.”
(私たちの会議の会場は、16世紀の貴族が所有していた館でした。) - “The history museum displayed artifacts from a local nobleman’s estate.”
(歴史博物館は、地元の貴族の所有地から出土した遺物を展示していました。) - “The art collector acquired several paintings originally commissioned by a nobleman.”
(そのアートコレクターは、貴族がもともと依頼した複数の絵画を手に入れました。)
学術的な文脈 (よりフォーマル / アカデミック)
- “Historians debate the influence wielded by the nobleman in the royal court.”
(歴史家たちは、その貴族が王宮で振るった影響力について議論している。) - “This document provides evidence that the nobleman supported political reforms.”
(この文書は、その貴族が政治改革を支持していた証拠を示しています。) - “A detailed genealogy reveals that the nobleman was related to several European royal families.”
(詳細な系譜は、その貴族がヨーロッパの王室のいくつかと血縁関係にあったことを明らかにしている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(シソーラス)
- aristocrat(アリストクラット)
- 「貴族、貴族の一員」。“nobleman” とほぼ同義で使えるが、文脈によっては男女問わず貴族を指す場合が多い。
- 「貴族、貴族の一員」。“nobleman” とほぼ同義で使えるが、文脈によっては男女問わず貴族を指す場合が多い。
- lord(ロード)
- イギリス社会における「貴族」「領主」。階級や称号を強調するニュアンスがある。
- イギリス社会における「貴族」「領主」。階級や称号を強調するニュアンスがある。
- noble(ノーブル)
- 名詞でも「貴族の人」を指せるが、形容詞「高貴な」という意味の方が一般的。
- 名詞でも「貴族の人」を指せるが、形容詞「高貴な」という意味の方が一般的。
- baron(バロン)
- 具体的な爵位としての「男爵」。爵位として「男爵を持つ人」を指す。
- 具体的な爵位としての「男爵」。爵位として「男爵を持つ人」を指す。
- earl(アール)
- イギリスの爵位である「伯爵」。具体的な階級名。
反意語
- commoner(コモナー)
「平民」「一般人」という意味。社会的特権を持たない人々を指す。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈnoʊbəlmən/ (米音), /ˈnəʊbəlmən/ (英音)
- アクセント(強勢)は、最初の音節 “noʊ” (米音) または “nəʊ” (英音) にきます。
- “noble” の “o” が比較的しっかり伸ばされるイメージ。
- “man” の部分は母音が曖昧になりやすく、/mən/ のように弱く発音されることが多いです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “nobleman” の “noble” と “man” を正しく繋げる。途中を “nobel” と書き違えて「ノーベル賞」と混同しないように注意。
- 複数形: 単純に “nobleman + s” としない。正しい複数形は “noblemen” (“a” が “e” になる点に注意)。
- 同音異義語とは特に混同を起こしにくい単語ですが、noble (形容詞/名詞) とのつづりの違いと発音の違いに注意。
- 資格試験(TOEICなど)で直接頻出する単語ではないですが、歴史や文化がテーマのリーディング問題などで見かける可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “noble” + “man” → 「高貴な人」。
- 映画や小説でお城に住んでいる男性は大体
nobleman
というイメージを持つと覚えやすいでしょう。 - スペルは “noble” (高貴) + “man” (男性) だと考えれば自然と間違いにくくなります。
以上が “nobleman” の詳細な解説です。歴史的な文脈や文学作品などで登場することが多い単語なので、映画や小説で役柄やストーリーの背景をイメージしながら覚えると良いでしょう。
Meaning Image
Sense(1)
貴族