The goalkeeper made an incredible save.
keeper
以下では、英単語「keeper」(名詞) について、さまざまな観点から詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
英語: keeper
品詞: 名詞 (countable noun)
日本語での意味
- 何かを管理・保護する人 (例: 動物園の飼育係、競技のゴールキーパーなど)
- カジュアルな表現で「手放すには惜しい人」や「大切にしたい人」というニュアンス
「keeper」は基本的に“管理や保護、監視をする立場の人”を指す名詞です。動物園の“zookeeper”やサッカーの“goalkeeper”のように、特定の仕事をする“~係”を表すときにも使われます。日常会話では、「長く付き合いたい素敵な人」を指して「He’s a keeper.」(彼は(彼女は)大事にすべき人だね) のように使います。
- 活用形: 名詞のため、基本的に単数形 (keeper) と複数形 (keepers) のみです。
また、動詞「keep」をもとにつくられた派生名詞であるため、動詞形は「(to) keep」、形容詞形は「kept」(過去形) や「keeping」(動名詞・分詞的な用法) などがありますが、「keeper」自体はあくまでも名詞です。
CEFRレベル: B1 (中級)
管理する職業をはじめ、日常会話で比喩的に「大切にしたい人」と言う用法まで、そこそこ幅があるためB1〜B2に相当します。ただ、語義自体は比較的シンプルで理解しやすいです。
2. 語構成と詳細な意味
- 構成: 「keep」(維持する・保つ) + 「-er」(~する人・ものを表す接尾辞)
- 「keep」 = 維持する
- 「-er」 = 〜する人、役割を持つ人
- 「keep」 = 維持する
主な意味
- 管理・保護・監督する人
- 例: “zookeeper” (動物園の飼育係), “goalkeeper” (ゴールキーパー), “gatekeeper” (門番), “beekeeper” (養蜂家) など
- 例: “zookeeper” (動物園の飼育係), “goalkeeper” (ゴールキーパー), “gatekeeper” (門番), “beekeeper” (養蜂家) など
- 非常に大切にされる(あるいはされるべき)存在
- 日常会話で、恋人や友人など「ずっと一緒にいたいほど価値がある人」を意味するカジュアルな表現。
関連単語
- zookeeper: 動物園の飼育係
- beekeeper: 養蜂家
- innkeeper: 宿屋の主人
- goalkeeper: サッカーやホッケーなどでゴールを守る選手
- housekeeper: 家事を管理する人
10個のよく使われるコロケーション (例+日本語訳)
- “game keeper” → 猟場管理人
- “shop keeper” → 店主
- “peace keeper” → 治安維持要員
- “gate keeper” → 門番
- “score keeper” → スコア管理係
- “record keeper” → 記録管理者
- “time keeper” → 時間管理係
- “goal keeper” → ゴールキーパー
- “municipal keeper” → 市営施設などを管理する人
- “light keeper” → 灯台守
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「keep」は古英語の“cepan” (“保つ・守る”) から派生し、中英語を経て現代の「keep」に。その「keep」に“~する人”の意味を付す接尾辞 “-er” を加え「keeper」になりました。
- 使用のニュアンス:
- 正式/職業的: 動物園やホテルなど、何かを管理する「責任ある職業」というイメージ
- カジュアル/比喩的: 「手放したくない人」「将来性がある人」という、ポジティブで親しみのある表現
- 正式/職業的: 動物園やホテルなど、何かを管理する「責任ある職業」というイメージ
一般的にはそこまで硬い言葉ではなく、会話でも文章でも使えます。恋愛や人間関係を示す際には、非常にカジュアルな印象がありますので、かしこまった文書ではあまり使いません。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable noun): 例) one keeper / two keepers
- “someone who’s a keeper” のように「主語 + be動詞 + a keeper」として例示できます。
- 他動詞・自動詞の区別は動詞「keep」側の特徴であり、名詞「keeper」は特定の行為者を表すのみです。
イディオムや構文例
- He’s a real keeper.: 彼(彼女)は大切にすべき人だ。[カジュアル・口語]
- act as a keeper: 保管・管理責任者として振る舞う [若干フォーマル気味]
5. 実例と例文
ここでは日常会話・ビジネス・学術的な文脈など、多彩なシーンの例文を3つずつ紹介します。
① 日常会話
“I think my new boyfriend is a keeper — he’s kind and thoughtful.”
→ 「新しい彼は大切にしたい人だよ。優しくて思いやりがあるからね。」“This sweater is a keeper; I wear it all the time.”
→ 「このセーターは手放せないお気に入りだよ。いつも着てるもの。」“You should see how he cooks! He’s definitely a keeper.”
→ 「彼の料理の腕前を見たらわかるよ!絶対に大事にしたいタイプだね。」
② ビジネスシーン
“Our facility keeper is responsible for the overall maintenance of the building.”
→ 「当社の施設管理者は、建物全体の保守を担当しています。」“The shop keeper updated the inventory on a daily basis.”
→ 「店主は毎日在庫を更新していました。」“We hired a new record keeper to ensure accurate data management.”
→ 「正確なデータ管理をするため、新しい記録管理担当者を雇いました。」
③ 学術的・専門的な文脈
“A zookeeper must have extensive knowledge of animal behavior and diets.”
→ 「動物園の飼育係は、動物の行動や食事に関する幅広い知識を持たなければいけません。」“The museum keeper curated the artifacts with great attention to historical details.”
→ 「博物館の管理人は、歴史的な詳細に細心の注意を払って収蔵品を管理しました。」“As a time keeper for the conference, he organized each presenter’s schedule.”
→ 「その会議の時間管理係として、彼は各発表者のスケジュールを調整しました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- caretaker (世話人・管理人)
- 「一時的に管理する人」「日常的なケアを行う人」を強調したい場合に使われる。
- 「一時的に管理する人」「日常的なケアを行う人」を強調したい場合に使われる。
- guardian (保護者・後見人)
- 法的または公式な場面での「保護者・監督者」のニュアンスが強い。
- 法的または公式な場面での「保護者・監督者」のニュアンスが強い。
- warden (監視人・看守・管理人)
- 刑務所や公園などの管理、監督役でより権限がある印象を与える。
- 刑務所や公園などの管理、監督役でより権限がある印象を与える。
“keeper”はより幅広く人間関係から職業的な役割まで使える柔軟さが特徴です。
反意語
明確に逆の意味を示す単語はあまりありませんが、「放棄する人」「解放する人」という観点では “releaser” / “abandoner” などが対義的になる可能性はあります。ただ実際はあまり使われません。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈkiː.pər/ (英), /ˈkiː.pɚ/ (米)
- アクセント: 第1音節 “kee” に強勢
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- イギリス英語: /ˈkiː.pər/ → “キーパー”
- アメリカ英語: /ˈkiː.pɚ/ → “キーパー” (末尾の “r” の発音がはっきり)
- イギリス英語: /ˈkiː.pər/ → “キーパー”
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “keeper” の母音 “ee” を “ea” と間違えて “keaper” などと書かない。
- 同音異義語との混同: 同音異義語は特になし。動詞 “keep” とは混同しないこと。
- リスニング時の注意: “keep her” (彼女を保つ) と速い会話で音が近くなることもあるが文脈で判断。
- 試験対策: TOEICや英検などで「〜係」「〜管理人」を英語で表す問題に出てくることがあるので、zookeeper, goalkeeper, innkeeper などの複合語も合わせて覚えると便利。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「keep = 保つ」、「-er = 〜する人」。
- 「キープする人」→ 何かを守る・管理する人 → そこから「大切にする対象」というイメージにも派生
- スポーツのゴールキーパーや恋愛の “He’s a keeper.” を思い浮かべると早く覚えられます。
以上が名詞「keeper」の詳細な解説です。「keeper」と聞くとまずは「管理係」というイメージを持つとわかりやすいですが、そこから派生して「手放すには惜しいほど大切な人」というカジュアルな意味でも使われるのがポイントです。ぜひ例文やコロケーションとあわせて覚えてみてください。
《しばしば複合語を作って》守る人,管理人,番人;店主,経営者