Last Updated:2025/11/19

不活性ガスは他の元素と反応しない。

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The inert gas does not react with other elements.

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Source Word

inert

IPA(Pronunciation)
Adjective

(物質・物体が)活動する力がない / 化学作用を起こさない / 鈍い,のろまな,不活発な

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Explanation

1. 基本情報と概要

単語: inert

品詞: 形容詞 (adjective)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • 日常会話で頻繁に出る単語ではありませんが、科学や技術文書、あるいはややフォーマルな文章で使用される語です。

意味(英語): lacking the ability or strength to move or react; chemically inactive

意味(日本語): 物理的または化学的に動きにくい、活動しない、反応しにくい

「inert」は「動かない・動かすことができない」「反応しない・反応が鈍い」といったニュアンスを持ちます。日常生活でも「無気力で活力がない」という比喩的な使い方をすることがあります。

活用形: 形容詞なので、動詞のような時制変化などはありませんが、比較級・最上級の場合は “more inert” / “most inert” とします。


  • 例: “This substance is more inert than that one.” / “Helium is one of the most inert gases.”

他の品詞形:


  • 名詞形: “inertia” (慣性、惰性)

  • 副詞形はありません。

2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語: なし

  • 語幹: “inert”

  • 接尾語: なし

“inert” は派生語として “inertia” (名詞:慣性、あるいは無気力)、 “inertness” (名詞:不活性、惰性) があります。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. Inert gas(不活性ガス)

  2. Inert material(不活性物質)

  3. Remain inert(動かないままでいる / 反応しないままでいる)

  4. Chemically inert(化学的に不活性である)

  5. Inert atmosphere(不活性雰囲気)

  6. Inert substance(不活性物質)

  7. Physically inert(物理的に不活発な状態)

  8. Inert ingredient(不活性成分)

  9. Inert state(不活性状態)

  10. Inert posture(無反応の姿勢、動かない姿勢)

3. 語源とニュアンス

語源:

ラテン語の “iners” (無能な、活動的でない) に由来します。


  • “in” (否定) + “ars” (技術や技能) が語源とされ、「生産的・活発でない」というイメージです。

ニュアンス:


  • 化学分野では「他の物質との反応を示さない」ことを中心に使われます(たとえばヘリウムやネオンなどの希ガス)。

  • 日常表現や文章表現で使う場合は「活気がない」「無気力」といった比喩的な響きを含むことがあります。

  • ややフォーマル、専門的、あるいは文章調で使われる単語です。

4. 文法的な特徴と構文

文法上のポイント:


  • 形容詞 “inert” は渡す情報の修飾対象(名詞)の前に置くことが多いです。たとえば “inert gas” のように名詞を直接修飾します。

  • 不加算名詞に対しても修飾できますが、名詞が可算・不加算かどうかは文脈や学術用語の定義によります。

  • 人や動物にも使えますが、比喩的に「無気力」「動かない」状態を指すときです。

一般的な構文例:


  1. “(subject) + be + inert.”


    • 例: “The chemical remains inert under normal conditions.”


  2. “(subject) + seem/appear + inert.”


    • 例: “He seemed inert, barely responding to our questions.”


イディオム:

“inert gas” は最もよく知られるセットフレーズ(専門用語)ですが、一般的な慣用句としてはあまり多くありません。

5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル寄り)


  1. “He was so tired that he just lay there, completely inert.”

    (彼はとても疲れていて、そこに全く動かないまま横たわっていた。)

  2. “All of a sudden, the dog became inert, which worried us.”

    (突然、その犬が動かなくなってしまい、私たちは心配になった。)

  3. “I feel inert if I don’t exercise regularly.”

    (定期的に運動しないと、活力がなくなった気がするよ。)

ビジネス


  1. “We need an inert environment for packaging these sensitive components.”

    (これらの敏感な部品を梱包するには、不活性の環境が必要です。)

  2. “Our manufacturing process requires using an inert gas to prevent contamination.”

    (私たちの製造工程では、汚染を防ぐために不活性ガスを使用する必要があります。)

  3. “Some employees seem inert when it comes to taking initiative.”

    (イニシアチブを取ることに関しては、何人かの従業員はやる気がないように見えます。)

学術的な文脈


  1. “Helium is chemically inert due to its complete valence shell.”

    (ヘリウムは最外殻電子が満たされているため、化学的に不活性である。)

  2. “This compound remains inert at room temperature but decomposes at high temperatures.”

    (この化合物は常温では不活性だが、高温下では分解する。)

  3. “The concept of inertia in physics explains why a body remains inert unless acted upon by a force.”

    (物理学における慣性の概念は、力が加わらない限り物体が動かないままでいる理由を説明する。)

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms):


  1. inactive(活動していない)


    • 一般的に「動いていない、活発でない」を幅広く表す。


  2. motionless(静止した)


    • 「動きがない」という物理的な意味が強い。


  3. dormant(休止状態の)


    • 一時的に活動を停止している状態を表す。


  4. passive(受け身の)


    • 主体性がない、受動的というニュアンス。


反意語 (Antonyms):


  1. active(活発な)

  2. energetic(エネルギッシュな)

  3. reactive(反応しやすい・敏感な)

使い分けニュアンス:


  • “inert” は化学・物理的に反応しない・動かないことも強調する一方で、人の状態に対して使うと「やる気や動きが極度にない」という強い印象を与えることがあります。

  • “inactive” も同様の意味を持ちますが、もう少し広範囲に「活動していない」状態を指し、学術的なニュアンスはやや弱まります。

7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /ɪˈnɝːt/

  • イギリス英語: /ɪˈnɜːt/

強勢(アクセント)の位置:


  • “in-ert” の “ert” の部分にアクセントがあります。

よくある誤り:


  • “in-ert” を “in-art” のように発音してしまうケースや、強勢を “in-” の方に置いてしまうことがあるので注意です。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “inert” を “inner” と書いてしまう誤りに注意。

  2. 同音異義語との混同: 明確な同音異義語はありませんが、“innate” (生まれつき備わっている) などと混同しないように気をつけましょう。

  3. TOEICや英検など試験対策: 科学・技術系、あるいはフォーマルな文章の読解問題で出題される可能性あり。同義語・反意語の識別が問われることがあります。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • ラテン語由来の “in-” + “ars”(~がない&技術)のイメージを思い出すと、「技のない → 動きがない・反応がない」と覚えられます。

  • “inert gas” の例を知っておくと、科学分野からの連想で覚えやすいでしょう。

  • スペルの中間 “n” と “r” の順番を取り違えないように“i-n-e-r-t”と頭の中で区切って唱えるなど、ビジュアルで記憶するとよいです。


以上が、形容詞 “inert” の詳細解説です。化学・物理分野での専門用語から比喩的な表現まで幅広く使われ、少しフォーマルな雰囲気をもつ単語として覚えておきましょう。

Meaning Image
inert
Sense(1)

(物質・物体が)活動する力がない

Sense(2)

化学作用を起こさない

Sense(3)

鈍い,のろまな,不活発な

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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