I love the smell of incense in the morning.
incense
1. 基本情報と概要
単語: incense
品詞: 名詞 (※同綴りの動詞もありますが、ここでは名詞として解説します)
意味(英語): A substance (often in the form of sticks or cones) that is burned for the sweet or pleasant aroma it produces.
意味(日本語): お香や香のこと。香りを楽しんだり、宗教儀式やリラックスのために焚(た)かれるものです。
「incense(名詞)」は、宗教やリラクゼーション、儀式などで香りを得るために焚かれる香を意味します。落ち着いた雰囲気や儀式的なニュアンスがありますね。日常的には“お香”として使われることが多いです。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- A1: 超初心者
- A2: 初級
- B1: 中級
- B2: 中上級
- C1: 上級
- C2: 最上級
活用形:
- 名詞としての “incense” は基本的に単数・複数形はありませんが、種類を区別したい場合は “incenses” とされることがあります。
- 同スペルの動詞 “to incense” (激怒させる) とは意味が異なるので注意してください。
他の品詞形:
- 動詞 “to incense” → 「怒らせる、憤慨させる」という意味になります。例: “He was incensed by the accusation.”(彼はその非難に激怒した)
- 形容詞 “incensed” → 「激怒している」という意味(動詞形から派生)。
2. 語構成と詳細な意味
- incense はラテン語の “incensum” を由来とし、“in-”(中へ)+ “cendere”(燃やす)という語根から成り立っています。
- in-: 多くの場合「中へ」という意味の接頭語
- cendere: ラテン語で「燃やす」という意味
- in-: 多くの場合「中へ」という意味の接頭語
- 宗教的行事、儀式、瞑想、リラクゼーションなどでよく用いられる香りを指す言葉です。
派生語や類縁語
- incense burner(香炉)
- incensed (adj.)(怒っている)→ これは同語形の動詞から派生する形容詞で、意味は全く別方向
- incendiary (adj.)(放火の、扇動的な)→ 同じ語根 “cendere” が含まれています
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- burn incense – (お香を焚く)
- light incense – (お香に火をつける)
- fragrant incense – (香りの良いお香)
- herbal incense – (ハーブ系のお香)
- incense stick – (スティック状のお香)
- incense cone – (コーン型のお香)
- sandalwood incense – (サンダルウッド香)
- incense altar – (お香を供える祭壇)
- aroma of incense – (お香の香り)
- temple incense – (寺院で焚かれるお香)
3. 語源とニュアンス
語源:
ラテン語 “incensum”(燃やされたもの)からフランス語を経て英語に入ったとされています。ラテン語の語根 “candere/cendere” は「燃える」という意味があり、ほかの単語 “candle” などとも関連があります。使用時の注意点・ニュアンス:
- お香をイメージする、落ち着いた雰囲気を伴う単語です。
- 宗教・儀式的要素が強い文脈でも使われるため、静謐(せいひつ)さや神聖さを感じさせます。
- 口語では単に「香」としてリラックス目的の文脈で使うこともありますが、ビジネス文書で出てくることはまれです。
- お香をイメージする、落ち着いた雰囲気を伴う単語です。
使われるシーン:
- カジュアル: 日常的なお香の話題
- フォーマル/文章: 儀式や宗教的文脈の説明で
- カジュアル: 日常的なお香の話題
4. 文法的な特徴と構文
可算 / 不可算
一般的には物質名詞として不可算扱いされることが多いですが、種類を区別する場合は可算形 (incenses) も使われます。- 不可算: “We burn incense every morning.”
- 可算: “We offer different incenses for each ceremony.”
- 不可算: “We burn incense every morning.”
一般的な構文例
- 主語 + 動詞 + “incense” (不可算名詞として)
- 例: “They burn incense in the temple.”
- 主語 + 動詞 + “incense” (不可算名詞として)
イディオム
- There’s no common idiom that specifically uses “incense”
- ただし “incense someone” の場合は動詞形で「(人を)激怒させる」になるので、文意を間違えないよう気をつけてください。
- There’s no common idiom that specifically uses “incense”
5. 実例と例文
ここでは「お香」の意味を中心にした名詞用法の例文を提示します。各文脈で3つずつ示します。
① 日常会話での例文
“I love burning incense at home to help me relax.”
- 家でお香を焚くのが大好きで、リラックスできるんです。
- 家でお香を焚くのが大好きで、リラックスできるんです。
“Could you pass me the incense sticks? I want to light one.”
- そのお香のスティックを取ってくれる? 一本焚きたいんだ。
- そのお香のスティックを取ってくれる? 一本焚きたいんだ。
“The incense you bought smells so calming.”
- あなたが買ってきたお香は、とても落ち着く香りがするね。
- あなたが買ってきたお香は、とても落ち着く香りがするね。
② ビジネスでの例文
(ビジネスシーンで「お香」を使うのは珍しいですが、香りに関する会社やギフト関連、観光業など想定)
“Our company specializes in exporting high-quality incense to Asia.”
- 当社は高品質のお香をアジアへ輸出することを専門にしています。
- 当社は高品質のお香をアジアへ輸出することを専門にしています。
“We’d like to include a sample of scented incense in our gift package.”
- ギフトパッケージに香り付きのお香のサンプルを入れたいと考えています。
- ギフトパッケージに香り付きのお香のサンプルを入れたいと考えています。
“The incense market has grown significantly in the last five years.”
- お香の市場は過去5年間で大幅に拡大しました。
- お香の市場は過去5年間で大幅に拡大しました。
③ 学術的/専門的文脈での例文
“Studies show that burning incense can affect indoor air quality.”
- 研究によると、お香を焚くことは室内の空気質に影響を与える可能性があります。
- 研究によると、お香を焚くことは室内の空気質に影響を与える可能性があります。
“Incense has long been used in religious and cultural ceremonies across various civilizations.”
- お香は古代からさまざまな文明において宗教的・文化的儀式に使用されてきました。
- お香は古代からさまざまな文明において宗教的・文化的儀式に使用されてきました。
“Researchers conducted tests on the chemical compounds released by incense smoke.”
- 研究者たちは、お香の煙から放出される化学成分のテストを行いました。
- 研究者たちは、お香の煙から放出される化学成分のテストを行いました。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
fragrance (フレグランス)
- 一般的に「香り」を意味し、香水にも使われる語。お香に限定されず幅広い香りに用いられます。
- 一般的に「香り」を意味し、香水にも使われる語。お香に限定されず幅広い香りに用いられます。
perfume (パフューム)
- 主に液体状の香水を指します。身体にまとうもの。
- 主に液体状の香水を指します。身体にまとうもの。
aroma (アロマ)
- 食べ物やコーヒー、お香にも使われる言葉で「良い香り」のニュアンス。より包括的。
- 食べ物やコーヒー、お香にも使われる言葉で「良い香り」のニュアンス。より包括的。
scent (セント)
- 「香り」という意味。良い香りにも悪臭にも使われることがありますが、良い香りの意味が強め。
→ “incense” は特に「燃やして楽しむ香」のイメージが強い点で他と異なります。
反意語 (Antonyms)
- お香の「香り」の反意語としてはっきりした単語はありませんが、強いて言えば “stink” (悪臭) が真逆のイメージに近いといえます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈɪn.sens/
- アクセントの位置: 第1音節 “IN-” に強勢があります。
- アメリカ英語 / イギリス英語: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では /ˈɪn.sɛns/(センス)に近く、イギリス英語では /ˈɪn.səns/(サンス)寄りの発音が聞かれる場合があります。
- よくある発音の間違い: 末尾の /s/ を残さずに /inse/(インセ)と発音してしまうミスに注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “incence” や “incens” などと書き間違えないようにしましょう。
- 同綴りの動詞との混同: “to incense” は「激怒させる」という全く別の意味なので、文脈で判断する必要があります。
- 試験対策: TOEICなどではあまり頻出する単語ではありませんが、英検やIELTSのリーディングで宗教や文化に関するトピックが出たときに目にする可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- ストーリーで覚える: 「ろうそく(candle)」と同じ語源の一部 “cendere”(燃やす)が入っているとイメージすると “incense” は「燃やす香りもの」とイメージが湧きやすいでしょう。
- 響きから: “in-” + “sense” と分解して、「香りを“感覚(sense)”の中へ取り込む」と覚える方法もあります(実際の語源とは少し異なりますが、イメージ暗記として有効)。
以上が名詞 “incense” の詳細解説です。お香に関する広い用法に加え、動詞との区別などにも留意してください。ゆったりしたイメージを伴う言葉ですので、リラックスシーンや宗教的・文化的文脈でぜひ活用してみてください。
(一般に)良いかおり,芳香
香,香料
香煙,香のかおり