By analyzing the data, we can deduce the cause of the problem.
deduce
1. 基本情報と概要
単語: deduce
品詞: 動詞 (transitive verb: 他動詞)
活用形:
- 現在形: deduce (三人称単数形: deduces)
- 過去形: deduced
- 過去分詞形: deduced
- 現在分詞形: deducing
意味(英語):
To come to a conclusion or determine something by using reasoning or logic.
意味(日本語):
推論する、推定する、ある事実や情報から論理的に結論を導き出す。
「deduce」は、論理的な思考力を使って結論を引き出すときに使う動詞です。探偵が手がかりから犯人を割り出すイメージや、科学者が実験結果から理論を導くイメージを持つとわかりやすいでしょう。
CEFRレベル目安: B2(中上級)
日常会話より一歩進んだ語彙力が必要で、学術・専門的な文脈でも使いやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- de- (接頭語): 「下へ」「取り除く」「離れる」といった意味を持つ接頭語
- duc (語幹): ラテン語の「ducere」(導く、連れて行く)が由来
つまり、「下へ導く」⇒「前提や根拠から結論を導き出す」 というニュアンスが含まれています。
派生語・関連語:
- deduction (名詞): 推論、差し引き
- deductive (形容詞): 演繹的な
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個):
- deduce a conclusion → 結論を導き出す
- deduce the meaning → 意味を推測する
- deduce from context → 文脈から推論する
- logically deduce → 論理的に推論する
- impossible to deduce → 推論不可能な
- deduce evidence from → ~から証拠を引き出す
- deduce a result → 結果を推定する
- deduce the cause → 原因を推測する
- deduce an answer → 答えを引き出す
- deduce one’s motive → 動機を推定する
3. 語源とニュアンス
語源:
ラテン語の “dēdūcere” が原型で、de-(下へ、離れて)+ dūcere(導く)の組み合わせです。古くから学問的・論理的な文脈で使われてきました。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 比較的フォーマルな文脈で用いられることが多い
- 論理的思考や証拠に基づいて結論を得るニュアンスが強い
- 口語的には「推論する」場面で使われがちですが、学術的・ビジネス文書などフォーマルな文章でより頻繁に使われます
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞 (transitive verb): 「deduce + 目的語」の形をとり、何を推論するのかを明確にする必要があります。
- 一般的な構文例:
- deduce + [目的語] + from + [情報/根拠]
- 例: “We can deduce the overall outcome from these results.”
- deduce + [目的語] + from + [情報/根拠]
イディオム:
特定のイディオムとしてはあまり多く使われませんが、例えば “deduce something from something” の構文がよく用いられます。
スタイル:
- フォーマルな文書や論文、ビジネスのメールなどで使われることが多い
- 日常会話では「figure out」「work out」などの方がよりカジュアル
5. 実例と例文
(1) 日常会話の例文
- “I can deduce from your tone that you’re upset.”
- (あなたの口調から、怒っていると推察できるよ。)
- (あなたの口調から、怒っていると推察できるよ。)
- “From the footprints, we deduce that the cat has been in the house.”
- (足跡から、そのネコが家の中にいたと推定できる。)
- (足跡から、そのネコが家の中にいたと推定できる。)
- “It’s hard to deduce her intentions just by looking at her expression.”
- (表情だけでは彼女の意図を推測するのは難しいよ。)
(2) ビジネスの例文
- “Based on last quarter’s sales figures, we can deduce that the market is growing.”
- (前期の売上データから、市場が成長していると判断できます。)
- (前期の売上データから、市場が成長していると判断できます。)
- “After analyzing the customer feedback, we deduced that we need to improve our packaging.”
- (顧客のフィードバックを分析して、パッケージ改善の必要があると結論づけました。)
- (顧客のフィードバックを分析して、パッケージ改善の必要があると結論づけました。)
- “We can deduce a new strategy from the success of our competitors.”
- (競合他社の成功から、新たな戦略を導き出せます。)
(3) 学術的な例文
- “From these experimental outcomes, researchers deduce the validity of the hypothesis.”
- (これらの実験結果から、研究者たちは仮説の妥当性を推定します。)
- (これらの実験結果から、研究者たちは仮説の妥当性を推定します。)
- “By comparing different historical documents, scholars deduce the timeline of events.”
- (様々な歴史文書を比較することで、学者たちは出来事の年表を推測します。)
- (様々な歴史文書を比較することで、学者たちは出来事の年表を推測します。)
- “In mathematics, one often deduces key properties from basic axioms.”
- (数学では、基本的な公理から主要な性質を導き出すことが多いです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms):
- infer (推測する)
- 「deduce」とほぼ同義だが、やや「仮説的に推測する」ニュアンスが強い
- 「deduce」とほぼ同義だが、やや「仮説的に推測する」ニュアンスが強い
- conclude (結論を下す)
- 「deduce」より結論に重きを置き、最終的な判断を下す意味合い
- 「deduce」より結論に重きを置き、最終的な判断を下す意味合い
- reason (論理的に考える)
- より広義で、結論に至るプロセスそのものを指す場合もある
- より広義で、結論に至るプロセスそのものを指す場合もある
- extrapolate (既存の情報から推定する)
- 既知のパターンを他の状況へ適用して推定する場合に使われる
- 既知のパターンを他の状況へ適用して推定する場合に使われる
反意語 (Antonym):
- 「deduce(根拠から結論を得る)」のはっきりした反意語はありませんが、文脈により “guess”(推測する、当てずっぽうで言う)などが対比されることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA (アメリカ英語): /dɪˈduːs/ (ディ・ドゥース)
- IPA (イギリス英語): /dɪˈdjuːs/ (ディ・デュース)
- アクセントは第2音節の -duce の部分にきます。
- アメリカ英語では “dju” が “du” になる傾向があるので、イギリス英語と区別して覚えるとよいでしょう。
- 強勢を間違えて「dé-duce」のように頭にアクセントを置かないように注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルの混同: “deduce” を “deduct” と間違えやすい。
- “deduct” はお金や点数などを「差し引く」という意味。
- 例: “deduct expenses from income” (収入から経費を差し引く)
- “deduct” はお金や点数などを「差し引く」という意味。
- 発音ミス: アクセント位置を誤ったり “dju” の発音になれていないと通じにくい場合がある。
- TOEIC・英検などの試験: 読解問題や英作文で、論理的に結論を導く場面を説明するときに出題されることがある。文脈的に「推定する」「結論を導く」ニュアンスが必要な場合には押さえておきたい動詞です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源イメージ: “de-” は「下へ」、“ducere” は「導く」。つまり「下から引っ張り上げるように結論を導く」というイメージで覚えるとよいです。
- ストーリー連想: 「探偵が手がかりを“導く(duce)”して、“下(de)”から事実を紐解いていく」ように考えると印象に残りやすいでしょう。
- スペリングのポイント: “duce” の部分を “do you see?” と関連付けてみると、英会話でも連想が働きやすいかもしれません。
以上が “deduce” の詳細解説です。
論理的思考や学術的な場面でよく使われる重要な語なので、ぜひ覚えて活用してみてください。
…'を'導き出す,推論する