Source Word
inborn
IPA(Pronunciation)
Explanation
以下では、形容詞 “inborn” について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語 / 日本語)
- 英語: “inborn” = “existing from birth; innate”
- 日本語: “先天的な、持って生まれた” という意味です。生まれつき備わっている性質や能力などを指すときに使われます。「彼は持って生まれた才能がある」のように表現し、もともと持ち合わせているものを強調するニュアンスがあります。
品詞
- 形容詞 (adjective)
活用形
形容詞のため、基本的に活用形は変わりません。比較級や最上級を用いることはまれですが、用いる場合は以下のように変化させることができます。
- 比較級: more inborn
- 最上級: most inborn
他の品詞形
- 直接の派生語としては形容詞のみですが、類似の意味をもつ形容詞 “innate” などがあります。
CEFR レベルの目安
- B2(中上級): 日常会話を超えて、抽象的な話題にも適切に対処できるレベル。概念的な言葉や専門的な単語として、少し高度な文章などで使用される単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語 (prefix): 特になし
- 語幹 (root): “born”(生まれる)
- 接尾語 (suffix): 特になし
“inborn” は “in + born” の合成語で、文字どおり “生まれている状態” を表します。
他の単語との関連性
- innate (形容詞): 「生得の、先天的な」
- intrinsic (形容詞): 「本質的な、内在的な」
- congenital (形容詞): 「先天性の、先天的な」
コロケーション・関連フレーズ(10個)
- inborn talent — 生まれつきの才能
- inborn ability — 先天的な能力
- inborn trait — 生まれ持った特性
- inborn instinct — 先天的な本能
- inborn defects — 先天的な欠陥
- inborn sense of direction — 生まれつきの方向感覚
- inborn nature — 生まれつきの性質
- an inborn predisposition — 生来の素因(~しがちな性質)
- inborn genius — 生まれつきの天才性
- inborn aspect of personality — 生まれつきの人格面の要素
3. 語源とニュアンス
語源
- “inborn” は中英語の
in
(~の中に)とborn
(生まれる)から成り立ち、そのまま「生まれたときから」という意味を持ちます。
歴史的用法
- 古くから「生まれながらにして備わっているもの」を表す言葉として使われてきました。主に医学や心理学、または哲学的文脈などで、“生まれつきの性質” を言及するときに用いられます。
使用時の注意点(ニュアンスや感情的響きなど)
- “inborn” は主に文章や、ややフォーマルな場面で用いられやすい単語です。口語でも使われますが、より自然な場面では “innate” もほぼ同義でよく用いられます。
- 肯定的にも否定的にも使えますが、しばしばポジティブなニュアンス(「生まれつきの才能」など)で使われることが多い印象です。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- “inborn + [名詞]” の形で「先天的な~」を表すことが多いです。
例: “He has an inborn talent for music.”(彼は音楽に関して生まれつきの才能がある)
イディオム
- 直接のイディオムは少ないが、“inborn sense”「先天的感覚」や “inborn characteristic”「生まれつきの特徴」など、特定の名詞と一緒に使うことが多いです。
フォーマル / カジュアル
- 少しフォーマル寄りですが、日常会話でも比較的自然に使えます。
名詞・動詞との関係
- 形容詞の “inborn” は基本的に可算・不可算に関わらず名詞を修飾します。
- 動詞として使われる形はなく、あくまで形容詞です。
5. 実例と例文
以下に日常会話・ビジネス・学術的な文脈など、さまざまな場面の例文を示します。
日常会話 (3例)
- “She has an inborn sense of rhythm that makes her a great dancer.”
(彼女は生まれつきのリズム感があって、素晴らしいダンサーなんだ。) - “My brother has an inborn ability to pick up new languages easily.”
(私の弟は新しい言語を簡単に身につける、生まれ持った能力がある。) - “Do you think kindness is inborn or learned?”
(優しさは先天的なものだと思う? それとも後天的なもの?)
ビジネス (3例)
- “Our new hiring philosophy values inborn creativity and passion over formal qualifications.”
(私たちの新たな採用方針では、形式的な資格よりも生まれつきの創造性と情熱を重視します。) - “He demonstrated his inborn leadership skills when he successfully led the project under tight deadlines.”
(厳しい納期の中でプロジェクトを成功裡に導いたとき、彼の生まれつきのリーダーシップが発揮されました。) - “Some employees have an inborn knack for sales, which allows them to close deals quickly.”
(一部の社員はセールスの生まれつきのコツを持っていて、素早く契約をまとめることができます。)
学術的 (3例)
- “Psychologists have long debated whether intelligence is inborn or shaped by environment.”
(心理学者たちは、知能が先天的なものか環境によって形成されるものかを長い間議論してきました。) - “Inborn errors of metabolism refer to genetic conditions that affect the body’s biochemical processes.”
(代謝の先天性エラーとは、体の生化学反応に影響を及ぼす遺伝子レベルの状態を指します。) - “Some sociobiological theories suggest that certain social behaviors are inborn.”
(一部の社会生物学的理論によれば、特定の社会的行動は先天的だとされています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “innate” (生得の、先天的な)
- “inborn” とほぼ同じ意味だが、口語・文章どちらでもやや広範囲に使われる。
- “inborn” とほぼ同じ意味だが、口語・文章どちらでもやや広範囲に使われる。
- “congenital” (先天性の)
- 医学的文脈で「先天性の病気や欠陥」を表すことが多い。
- 医学的文脈で「先天性の病気や欠陥」を表すことが多い。
- “intrinsic” (内在的な、本質的な)
- 先天的というニュアンスよりは「本質に内在する」という意味。
- 先天的というニュアンスよりは「本質に内在する」という意味。
- “native” (生まれつきの、その土地の)
- 出身や特有の性質を表すとき。
反意語 (Antonyms)
- “acquired” (後天的な、習得された)
- 先天的 “inborn” の反対に、学習や経験によって得られるものを示す。
- 先天的 “inborn” の反対に、学習や経験によって得られるものを示す。
- “learned” (学習によって身についた)
- 先天的ではなく、教わった結果身についた性質。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈɪnˌbɔːrn/
- アメリカ英語: /ˈɪnˌbɔːrn/ (インボーン)
- イギリス英語: /ˈɪnˌbɔːn/ (インボーン、/ɔː/ はやや長め)
- アメリカ英語: /ˈɪnˌbɔːrn/ (インボーン)
強勢(アクセント)の位置
- “in-BORN” のように、ふつう “born” にかかる(二音節目にストレスが置かれる)場合が多いです。
よくある発音の間違い
- “inbond,” “inbone” などと誤って発音・スペルされるケースがあります。「born」の部分で誤けないように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- “inborn” は “in + born”。“imborne” などと書かないように注意。
- “inborn” は “in + born”。“imborne” などと書かないように注意。
- 同音異義語との混同:
- “inborn” と発音が似ている単語はあまり多くありませんが、スペルが似ている “inbound”(内向きの)などと混同しないように注意しましょう。
- “inborn” と発音が似ている単語はあまり多くありませんが、スペルが似ている “inbound”(内向きの)などと混同しないように注意しましょう。
- 試験対策:
- TOEIC や英検などで、類義語として “innate,” “congenital,” “natural” などを比較させる問題が出ることがあります。上記単語とのニュアンスの違いを押さえておくとよいでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
“inborn” は「in(中)+ born(生まれる)」と分解するとイメージしやすいです。「生まれたときから内側にある」という印象で覚えると、先天性・持って生まれたという意味がしっかりとイメージできます。また、よく似た “innate” とセットで覚えておくこともおすすめです。
以上が “inborn” の詳細な解説です。ぜひ参考にしてみてください。
Meaning Image
Sense(1)
生まれつきの,先天的な