part-time
1. 基本情報と概要
単語: part-time
品詞: 形容詞(時に副詞としても使われる)
英語では「part-time」は「フルタイムではない、部分的に働く(または学ぶ)」という意味です。日本語では「パートタイムの」「非常勤の」「短時間勤務(で)」といったニュアンスです。
「一部の時間だけ働く・学生がアルバイトとして短時間だけ働く」ような場面で使われる単語です。整理すると、フルタイムが1日8時間・週5日などの常勤パターンだとすると、「part-time」はそれより少ない時間で働く、あるいは通学・通勤するニュアンスがあります。
- 形容詞例: “a part-time job” (パートタイムの仕事)
- 副詞例: “She works part-time.” (彼女はパートタイムで働いている)
活用形: 通常は「part-time」のままで形が変化しません。
- 比較級や最上級はほぼ使いません。
- 副詞用法では “work part-time” などと表現します。
CEFRレベルの目安: B1(中級)
日常会話や仕事など、少し幅広い場面で使われるため、中級レベルとして理解しておくとよいでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- part: 一部分
- time: 時間
「part-time」は、「部分的な時間(勤務や活動)」を行う様子を表します。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10個
- part-time job(パートタイムの仕事)
- part-time position(パートタイムの役職/ポジション)
- part-time employee(パートタイム従業員)
- part-time worker(パートタイマー)
- work part-time(パートタイムで働く)
- part-time hours(パートタイムの労働時間)
- switch to part-time(パートタイムに切り替える)
- part-time schedule(パートタイムのスケジュール)
- employ part-time staff(パートタイムスタッフを雇用する)
- study part-time(パートタイムで学ぶ)
3. 語源とニュアンス
語源
「part-time」は明確なラテン語やギリシア語由来というよりも、英語の “part” (一部) + “time” (時間) を組み合わせた比較的新しい合成語です。20世紀以降、労働形態が多様化する中で一般的に使われるようになりました。
ニュアンスと使用時の注意点
- 相手に「フルタイムでない」ことを明確に伝えるニュアンスがあります。
- カジュアルからフォーマルまで広く使われるため、口語・文章どちらでも使いやすいです。
- 「非常勤」というやや硬い表現を英語で言うときにも「part-time」でほぼ間に合います。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞用法: 名詞を修飾する場合 (“I got a part-time job.”)
- 副詞用法: 動詞を修飾する場合 (“I work part-time at a café.”)
形容詞と副詞で形が変わらず、文法上の区別は文中での役割によって行われます。
可算・不可算といった区別はありませんが、名詞を修飾するときはハイフン(-)を入れて「part-time」と書くのが一般的です。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I’m looking for a part-time job after school.”
(放課後にパートの仕事を探してるんだ。) - “She works part-time at the local library.”
(彼女は地元の図書館でパートタイム勤務をしているよ。) - “He only wants a part-time schedule because of his classes.”
(彼は授業の都合で短時間勤務しかしたくないんだ。)
ビジネスシーンでの例文
- “We are hiring part-time employees for the holiday season.”
(ホリデーシーズンに向けてパートタイム従業員を募集しています。) - “My department has a strict policy for part-time workers.”
(私の部署では、パートタイム従業員に関して厳密な方針があります。) - “If you need more flexibility, you can switch to part-time work.”
(もっと柔軟な働き方が必要なら、パートタイム勤務に移れますよ。)
学術的・フォーマルシーンでの例文
- “The survey examined the motivation of part-time students in higher education.”
(その調査は高等教育におけるパートタイム学生のモチベーションを調査した。) - “Part-time employment rates have increased significantly in the last decade.”
(過去10年でパートタイム雇用率は大幅に上昇している。) - “Our institution offers part-time programs for working professionals.”
(当校では働く社会人向けにパートタイムプログラムを提供しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- temporary(一時的な)
部分的ではなく、一定期間だけというニュアンス。 - casual(臨時の、時々の)
不定期で働く場合などを強調するときに使われる。 - flexible(柔軟な)
時間帯の融通がきくイメージで、必ずしも「一部の時間」ではない。
反意語
- full-time(フルタイムの、常勤の)
日常的には「part-time」の対義語として最もよく使われる。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(アメリカ英語): /ˈpɑːrt.taɪm/
- IPA(イギリス英語): /ˈpɑːt.taɪm/
- 強勢は “part” の部分に来ることが多いです。
- アメリカ英語では “r” をしっかり発音する /pɑːrt/、イギリス英語では “r” が弱まる /pɑːt/ となる程度の違いがあります。
- つづりを “parttime” のように続けて書かないよう注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “parttime” や “par-time” と書いてしまうミス。正しくは「part-time」。ハイフンを入れるのが基本。
- “full-time” との使い分けをはっきりさせる: 履歴書や仕事の話題でよく出ます。
- 副詞として使う場合 (“I work part-time.”) は、しばしば会話に登場しますが、形容詞との混同に注意。
- TOIECや英検でも「雇用形態」などを問う問題で出る場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「部分的な時間で働く(学ぶ)」とイメージすると覚えやすいです。
- 「パート=一部」のイメージを日本語の「パート」と関連付けすると、日本人学習者には理解しやすいかもしれません。
- スペルの際は「part」と「time」をハイフンで繋げる(part-time)ことを意識しましょう。
以上が、形容詞「part-time」の詳細な解説です。フルタイムと区別する必要がある場面で多用されるので、特に就職やアルバイトの話題ではよく登場します。ぜひ活用してみてください。
パートタイムの,非常勤の