Last Updated:2024/06/13
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There's a possibility that the man was murdered.
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Source Word
murder
IPA(Pronunciation)
Explanation
以下では、英単語 “murder” を動詞として、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
・単語の意味(英語 / 日本語)
- “murder” (verb) / 「殺害する」
「murder」は「(計画的に・故意に)殺害する」という意味を持つ動詞です。「人を意図的に殺す」という非常に強いニュアンスがあり、法律用語としても使われます。日常会話ではとてもセンシティブな単語です。
・品詞
- 動詞(他動詞)
・活用形
- 原形:murder
- 三人称単数現在形:murders
- 現在分詞:murdering
- 過去形:murdered
- 過去分詞:murdered
・他の品詞形
- 名詞 “murder”:「殺人」という名詞としても使われます。
- 形容詞例はありませんが、名詞形で法的文書などに多用される表現「あらかじめ計画された殺人」は “premeditated murder” などがあります。
・CEFRレベル目安
- C1(上級)
→「殺害する」「殺人」といった深刻な内容を扱うため、上級レベルの語彙に含まれる場合が多いです。
2. 語構成と詳細な意味
・語構成
“murder” は明確な接頭語や接尾語を持つ単語ではありません。語幹 “murder” そのものに「殺人」という意味があり、そこに接尾語や接頭語がつく形では形成されていません。
・関連語
- murderer (名詞):「殺人者」
- murderous (形容詞):「殺意のある、残忍な」
・よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- commit murder → 殺人を犯す
- attempt to murder → 殺害を試みる
- murder investigation → 殺人捜査
- be accused of murder → 殺人の容疑をかけられる
- get away with murder → 殺人を犯しても逃れる(罪や責任逃れを比喩的に表すときもあり)
- premeditated murder → 計画的殺人
- murder weapon → 凶器
- murder charge → 殺人罪
- mass murder → 大量殺人
- solve a murder case → 殺人事件を解決する
3. 語源とニュアンス
・語源
“murder” は古英語の “morthor” などを経由して、中英語の “murdre” に由来しています。さらにゲルマン祖語に遡るとされ、「故意に殺害する」という強い意味をずっと持ち続けてきました。
・ニュアンスと使用上の注意
- 法的・社会的に重い意味を持つ言葉です。
- 日常会話で軽々しく使うと不快感を与える場合があります。
- カジュアルな口語では「美味しい食べ物を食べすぎて 'I murdered that pizza.'」のようなオーバーな表現をジョークで使う場合もありますが、不適切だと受け取られる可能性があるので注意が必要です。
・使われるシーン
- 公式の文書、報道、法的な文脈(フォーマル)。
- 日常会話では強い表現として使われますが、軽々しくは使いにくい単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 動詞“murder” は他動詞で、「殺害する対象」が必ず後に位置します。
例:He murdered his enemy. - 名詞としては “a murder” (可算:1件の殺人事件) または “murder” 不可算(概念としての殺人)と使うことができます。
例:He was charged with murder.(不可算)
例:There was a murder in this town last week.(可算:殺人事件)
・一般構文
- “murder + 目的語”
例:The suspect murdered his business partner.
・イディオム
- “get away with murder” → 「殺人をしても許される」を直訳的に表すが、比喩的に「大目に見られる、やりたい放題する」という意味でもよく使われます。
5. 実例と例文
① 日常会話(カジュアル)
- “I can’t believe you would joke about murdering a spider.”
「クモを殺すなんて冗談でも言うなんて信じられないよ。」 - “She said she’d murder for a good slice of pizza, but obviously she’s not serious.”
「彼女は、美味しいピザのためなら殺人も辞さないって冗談めかして言ったけど、もちろん本気じゃないよ。」 - “My mom always yells, ‘Don’t murder each other!’ when my siblings and I fight.”
「兄弟喧嘩していると、母はいつも『お互い殺し合わないで!』って冗談交じりに叫ぶんです。」
② ビジネス
- “The case manager conducted a background check and found that the applicant was once charged with murder.”
「ケースマネージャーが身元調査を行い、その申込者がかつて殺人で起訴されたことを突き止めた。」 - “Some journalists specialize in covering murder trials in court.”
「裁判所での殺人裁判の取材を専門にするジャーナリストもいます。」 - “Our legal firm has dealt with several high-profile murder cases.”
「私たちの法律事務所は、注目度の高い殺人事件をいくつか扱ったことがあります。」
③ 学術的・報道
- “Statistics show that the murder rate has decreased over the past decade.”
「統計によると、過去10年間で殺人発生率が減少していることがわかります。」 - “Researchers are trying to understand the psychological factors behind serial murder.”
「研究者たちは、連続殺人の背景にある心理的要因を解明しようとしています。」 - “The documentary explores unsolved murder cases from the early 20th century.”
「そのドキュメンタリーは、20世紀初頭の未解決殺人事件を探求しています。」
6. 類義語・反意語と比較
・類義語(Synonyms)
- kill(殺す)
- 一般的に「殺す」という意味。故意・事故など広範囲。
- “murder” よりは法律的・計画的ニュアンスが薄い。
- 一般的に「殺す」という意味。故意・事故など広範囲。
- assassinate(暗殺する)
- 特に政治的・社会的に重要な人物を計画的に殺すこと。
- “murder” より対象に社会的影響がある場合が多い。
- 特に政治的・社会的に重要な人物を計画的に殺すこと。
- slaughter(虐殺する)
- 大量に、または残忍に殺す。
- “murder” と比べると残忍性・大規模性が強調される。
- 大量に、または残忍に殺す。
- execute(処刑する)
- 法的手続きに基づいて処刑する。
- “murder” との違いは、正当な法に則った手順と見なされる点。
- 法的手続きに基づいて処刑する。
・反意語(Antonyms)
- save(救う)
- 相手の命を救うことは “murder” の正反対の行為。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA表記 (アメリカ英語): /ˈmɝː.dɚ/
- IPA表記 (イギリス英語): /ˈmɜː.dər/
・強勢(アクセント)
- 第1音節 “mur-” に強勢が置かれます。
- アメリカ英語は “r” の音がはっきりと発音され、“mɝː-dɚ” のように “r” が強めに発音されます。
- イギリス英語では “mɜː-dər” のようにやや “r” を弱くか、ほとんどしない発音も多いです。
・よくある発音間違い
- /ˈmʌr/ のように「マー」と曖昧に発音してしまう。
- アクセントの位置を後ろにして /mərˈdə(r)/ と言ってしまうなどのミスに注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- “murder” を “muder” と書いてしまうことがあるので注意。
- “murder” を “muder” と書いてしまうことがあるので注意。
- 意味の混同:
- “kill” と「故意に殺害する」 “murder” のニュアンスの違いを理解することが大切。
- “kill” と「故意に殺害する」 “murder” のニュアンスの違いを理解することが大切。
- 法律用語との混同:
- 「殺人」と「殺人未遂」で法律的に罪の程度が変わるが、英語でも “attempted murder” などきちんと区別する必要がある。
- 「殺人」と「殺人未遂」で法律的に罪の程度が変わるが、英語でも “attempted murder” などきちんと区別する必要がある。
- 試験対策:TOEIC や英検では法律・社会問題などの文章中で “murder” が登場することがある。文脈に注意して正確に解釈しよう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「もうだめだ... (mur-) と思うくらい重たい単語」として覚えると印象に残りやすいかもしれません。
- “mur” の音が「モー」という牛の鳴き声に似ていると連想してしまう方法もありますが、センシティブな単語だけに覚え方には注意。
- しっかり意味・用法・ニュアンスを理解し、「法律や犯罪を扱う文脈で使う重い単語」とインプットしておくとよいでしょう。
以上が、動詞 “murder” に関する詳しい解説です。殺人や犯罪の文脈など、極めてシリアスな場面で使われる言葉ですので、学習者は使用場面やニュアンスに細心の注意を払いながら覚えてください。
Sense(1)
(殺意をもって)〈人〉‘を'殺す,殺害する
Sense(2)
(力不足のために)〈作品など〉‘を'だめにする,ぶちこわす
Sense(3)
殺人を犯す