curiosity
1. 基本情報と概要
英単語: curiosity
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): an eager desire to learn or know about something
意味(日本語): 何かについて学んだり知ったりしたいという強い欲求(好奇心)
「curiosity」は、物事について知りたい・調べたいという気持ちを表す単語です。例えば、「新しいことをどんどん知りたい」ような場面で使われ、探求心や興味の強さを表しています。
活用形:
名詞なので直接の活用はありません。複数形は“curiosities”ですが、文脈によってはあまり使われないこともあります。
ほかの品詞形:
- 形容詞:curious (好奇心の強い)
- 副詞:curiously (好奇心をそそられるように、不思議な様子で)
CEFRレベル目安:B2(中上級)
日常会話から学術的な文脈でも使えるので、中上級レベルの英語学習者が理解しておくとよい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 語源は後述しますが、ラテン語の「cūrĭōsitās」に由来します。
- 接頭語・接尾語としてはっきり分割できる英語の要素は含まれていませんが、形容詞の “curious” から名詞形“curiosity”が派生しています。
関連語・派生語:
- curious (形容詞): 好奇心の強い
- curiously (副詞): 好奇心から、不思議な manner で
- incurious (形容詞): 無関心な、好奇心を持たない
よく使われるコロケーション(共起表現)10個:
- intellectual curiosity(知的好奇心)
- natural curiosity(生来の好奇心)
- satisfy one’s curiosity(好奇心を満たす)
- spark curiosity(好奇心に火をつける)
- driven by curiosity(好奇心に駆り立てられる)
- intense curiosity(強烈な好奇心)
- arouse someone’s curiosity(誰かの好奇心をかき立てる)
- a matter of curiosity(好奇心の対象)
- curiosity about the unknown(未知のものへの好奇心)
- human curiosity(人間の好奇心)
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語の「cūrĭōsitās」から派生し、古フランス語を経て英語に入ったと考えられています。元々は「注意深さ」や「気をつける」ことなどの意味も含んでいました。
ニュアンスと使用時の注意点:
- 「curiosity」は多くの場合ポジティブな意味合いで使われます。知的探求や前向きな興味を指す一方、時には「ただの覗き見的な興味」のニュアンスになることもあります。
- 口語・文章ともに使えますが、好奇心を示すエネルギッシュな様子を強調する場面で文章でも多用されます。
カジュアル/フォーマル:
- カジュアル:友達や同僚との会話で「実はちょっと気になってたんだけど…」というニュアンスで使用。
- フォーマル:学術・ビジネスの場面で「探求心」「知的好奇心」などの文脈でも有用。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント:
- 名詞なので、そのまま主語・目的語などで使われます。可算名詞ですが、抽象概念として不可算的に扱われる場合もあります。文脈によっては「a curiosity」として「珍しいもの」や「もの珍しさの対象」という意味に使われる場合もあります。
- 例:「That old device is quite a curiosity.」(あの古い装置は珍しいものだ。)
よく使われる構文・イディオム:
- satisfy one’s curiosity (~の好奇心を満たす)
- get the better of one’s curiosity (好奇心に負ける・抑え切れなくなる)
- out of curiosity (好奇心から)
- 例:I asked him out of curiosity. (好奇心から彼に聞いてみた。)
5. 実例と例文
① 日常会話での例文
- “I opened the box out of curiosity to see what was inside.”
(中に何があるのか知りたくて、好奇心から箱を開けたんだ。) - “My daughter’s curiosity about insects is growing every day.”
(娘は虫への好奇心が日に日に高まっているよ。) - “I can’t help my curiosity, I just need to know what happened!”
(好奇心を抑えられないよ、何が起きたのかどうしても知りたい!)
② ビジネスシーンでの例文
- “Curiosity drives innovation in our research and development team.”
(私たちの研究開発チームでは、好奇心がイノベーションを促進しています。) - “Maintaining a sense of curiosity can lead to better problem-solving strategies.”
(好奇心を持ち続けることで、より優れた問題解決策につながります。) - “We encourage curiosity and questioning among our employees to foster creativity.”
(私たちは従業員の間に好奇心と問いかけを促進して、創造性を育むようにしています。)
③ 学術的な文脈での例文
- “Curiosity is a fundamental driver of scientific research and discovery.”
(好奇心は科学研究と発見を推進する根本的な原動力です。) - “Philosophers have debated whether curiosity is innate or learned.”
(哲学者たちは、好奇心が生得的なものか後天的なものかについて議論してきました。) - “Their study explores how curiosity influences students’ academic performance.”
(彼らの研究は、好奇心が学生の学業成績にどのような影響を与えるかを探っています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(synonyms):
- interest(興味)
- 一般的に広く「興味・関心」を表す。好奇心ほど強い探求意欲を表さない場合も。
- 一般的に広く「興味・関心」を表す。好奇心ほど強い探求意欲を表さない場合も。
- inquisitiveness(探究心)
- 「curiosity」と非常に近い。「質問好き、知りたがり」というニュアンスが強い。
- 「curiosity」と非常に近い。「質問好き、知りたがり」というニュアンスが強い。
- eagerness(熱心さ)
- 具体的な対象というよりは、全般的に「何かをしたい!」という熱意に近い。
反意語(antonyms):
- boredom(退屈)
- indifference(無関心)
上記2つは「興味や好奇心がない状態」にあたります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /ˌkjʊriˈɑːsəti/
- イギリス英語: /ˌkjʊərəˈɒsɪti/
強勢(アクセント)の位置:
- “-os-” の部分にメインのストレスが来ます。(cu-ri-Ó-sity)
アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語では “ɑː” (カーに近い音)
- イギリス英語では “ɒ” (やや短めの「オ」に近い音)
よくある発音の間違い:
- “u” を「キュ」ではなく「クァ」などと発音してしまうこと。
- “ri” の後に母音が続くので、スムーズに「リオ」のようにつなげたいところを、「リ・オ」と分けすぎると不自然に聞こえる。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルが長めで “i-o-s-i” の部分が連続するため、つづりミスが起こりやすい:c-u-r-i-o-s-i-t-y。
- 同音異義語は特にありませんが、「curious」(形容詞)のつづりとも混同しやすい。
- 試験や資格試験(TOEIC・英検など)でも文章読解の中で「好奇心が旺盛」「興味を引かれる」などの文脈で出題されることがあります。意味を正しく把握することが重要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- スペリングのポイントは “curi-” と “-osity” の組み合わせを意識すること。
- 「キュリオシティ」とカタカナで覚えるよりは、英語のリズムで「キュリ・オー・シティ」と区切って耳で覚えるのがおすすめ。
- 「好奇心が世界を広げる」というイメージをもつと意味を思い出しやすいです。研究や冒険のシーンを頭に描いてみてください。
以上が、名詞「curiosity」の詳細解説です。何かを知りたいという強い意欲や興味を示すときにぜひ活用してみてください。学習の際はスペルと発音、そして「興味のレベル」を表現できる点がポイントです。
〈U〉《ときにa~》好奇心,物好き
〈C〉珍しい物,こっとう品