pullover
以下では、英単語「pullover」を、学習者の方に役立つよう、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: pullover
品詞: 名詞 (countable noun)
日本語訳: プルオーバー(頭からかぶって着るタイプのセーターや上着)
CEFRレベルの目安: B1(中級)
意味(英語・日本語で)
- 英語: A pullover is a type of sweater or knitted garment that is put on by pulling it over one's head.
- 日本語: 頭からかぶって着るタイプのセーターや上着のこと。「セーター」の一種で、前開きではなく、すっぽりとかぶるスタイルを指します。カジュアルに使われることが多く、季節の変わり目などに軽く羽織るのに適しています。
用途・使われ方のニュアンス
- 前が開かず、頭からすっとかぶるタイプなので「プルオーバー」と呼ばれます。気軽に着やすく、セーターとして日常的に使われます。
活用形・その他の品詞
- 名詞: pullover(単数形)、pullovers(複数形)
- 「pullover」は主に名詞として用いられますが、動詞句の “pull over” と混同しないように注意が必要です。
- 例: “pull over (to the side of the road)” → 車を脇に寄せる(動詞句)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- pull(引く) + over(覆う)
→ 頭から「引き上げて(引っ張り上げて)かぶる」というイメージから。
関連単語(派生語・類縁語)
- pull over (phrasal verb): 車を脇に寄せる、停止する
- pullover sweater: プルオーバーセーター(セーターと同意ですが、より明示的にセーターであることを強調したいときに使います)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- wool pullover(ウールのプルオーバー)
- cotton pullover(コットンのプルオーバー)
- lightweight pullover(軽量のプルオーバー)
- hooded pullover(フード付きプルオーバー)
- knitted pullover(ニットのプルオーバー)
- casual pullover(カジュアルなプルオーバー)
- crew-neck pullover(クルーネックのプルオーバー)
- oversized pullover(大きめのプルオーバー)
- pull on a pullover(プルオーバーを着る)
- pullover sweater(プルオーバーセーター)
3. 語源とニュアンス
語源
- “pull” と “over” を組み合わせた複合語で、もともとは「頭からかぶって着る衣服」を表すために 19世紀頃より使われるようになりました。
ニュアンス
- カジュアルな服装でよく使われ、日常会話でも「sweater」の言い換えとして使われることが多いです。イギリス英語では「jumper」に近い意味で使われる場合もあります。
- くだけたシーンから少し落ち着いたカジュアルシーンまで広く使われますが、ビジネスの場面ではややカジュアルと見なされることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (countable): 通常は可算名詞なので “a pullover” / “two pullovers” のように用いられます。
- 動詞句の “pull over” と意味・綴りが似ていますが、全く別の使い方なので混同に注意が必要です。
- フォーマル度: ややカジュアル寄り。文書での表現では「sweater」や「jumper」が使われることもありますが、カジュアルなニュアンスでは “pullover” もよく登場します。
イディオム・構文の例
- There aren’t many direct idioms featuring “pullover,” but you might see phrases like “layer a pullover over a shirt” (シャツの上にプルオーバーを重ね着する) といった形で使われます。
5. 実例と例文
5.1 日常会話 (カジュアル)
“I love wearing a pullover in autumn; it keeps me warm without being too heavy.”
(秋にはプルオーバーを着るのが大好き。重すぎず、暖かいからね。)“Can you pass me that grey pullover? I’m feeling a bit chilly.”
(そのグレーのプルオーバーを取ってくれる?ちょっと肌寒くて。)“This pullover goes well with jeans or a skirt.”
(このプルオーバーはジーンズにもスカートにも合うんだよね。)
5.2 ビジネスシーン(オフィスカジュアル程度)
“On casual Fridays, I usually wear a pullover instead of a blazer.”
(カジュアルフライデーには、普段ジャケットの代わりにプルオーバーを着ます。)“He opted for a subtle pullover instead of a formal jacket for the team meeting.”
(彼はチームミーティングの際、フォーマルなジャケットの代わりに落ち着いたプルオーバーを選んだ。)“Try to stick with neutral-colored pullovers to maintain a professional look.”
(プロフェッショナルな印象を保つためには、ニュートラルカラーのプルオーバーにしておくといいですよ。)
5.3 学術的・フォーマル寄りの文脈
“According to the sociological study, student preferences shifted from hoodies to pullovers for a more refined campus look.”
(社会学的調査によると、学生の好みはより洗練されたキャンパスファッションとして、フーディーからプルオーバーへと移行した。)“In colder climates, pullover garments are essential for retaining body heat.”
(寒冷地では、体温を保持するためにプルオーバータイプの衣服が欠かせない。)“Her research on sustainable textiles highlights the environmental impact of producing knitted pullovers.”
(彼女のサステナブルな繊維に関する研究は、ニットのプルオーバーを生産する際の環境への影響を強調している。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- sweater(セーター)
- 一般的な上着の総称として使用され、前開き・プルオーバータイプの区別なく使うことが多い。
- 一般的な上着の総称として使用され、前開き・プルオーバータイプの区別なく使うことが多い。
- jumper (主に英)(セーター)
- イギリス英語では “sweater” の代わりに一般的に使われる。
- イギリス英語では “sweater” の代わりに一般的に使われる。
- sweatshirt(スウェットシャツ)
- 厚手の綿素材で、スポーツウェア的な印象が強い。
- 厚手の綿素材で、スポーツウェア的な印象が強い。
反意語 (Antonyms)
- はっきりとした反意語はありませんが、「前開きで着るジャケット・カーディガン」などはプルオーバーの対照と見なせます。
- 例: cardigan(カーディガン) → 前が開く
使い分けのポイント
- pullover vs. cardigan: 被るか、前を開けられるかの違いで使い分け。
- pullover vs. sweatshirt: 素材や用途で区別。sweatshirt はスポーティーな印象が強い。
- pullover vs. jumper (英): 意味はほぼ同じだが、イギリスでは “jumper” がより一般的。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA
- アメリカ英語: /ˈpʊlˌoʊvər/
- イギリス英語: /ˈpʊlˌəʊvə/
アクセントの位置
- 最初の “pull” の部分にやや強勢がかかり、「プー-lōu-vər / プー-lあう-ヴァ」と発音されます。
よくある発音の間違い
- pull を /pəl/ と弱く発音してしまう。実際はもう少し “プル” とはっきり発音します。
- o の部分を “a” のように曖昧にしないように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “pull over” との混同
- “pull over” (車を脇に寄せる) は動詞句。名詞の「pullover」とはスペルは似ていても使い方が異なります。
- “pull over” (車を脇に寄せる) は動詞句。名詞の「pullover」とはスペルは似ていても使い方が異なります。
- スペルミス: “pull over” と分けて書いてしまう、あるいは “pulover” と1つ “l” を落とすなど。
- 試験対策
- TOEIC や英検では「衣服の種類」を問う問題で出る場合がありますが、必須単語ではないことも多いです。ただし「long-sleeved pullover」など実用的に組み合わせも出るため、覚えておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「頭から引っ張ってかぶる(pull over)」という流れをイメージすると覚えやすいです。
- 「前が開かないセーター=プルオーバー」と覚えれば、他の衣服との違いがはっきりします。
- 「pull」+「over」→ すっぽりかぶる、という連想でビジュアル的にもイメージしやすいでしょう。
以上が「pullover」の詳細な解説です。ぜひ、服の種類としてだけでなく、「pull over」との区別も意識しながら学習してみてください。気軽に使えるカジュアルな英単語なので、ぜひ日常会話などでも取り入れてみましょう。
プルオーバー(頭からかぶるセーターなど)