piety
以下では、名詞「piety」について、できるだけ詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
英語表記: piety
品詞: 名詞 (countable/uncountable の区別: 一般的に不可算扱いですが、文脈によって可算で使うこともあります)
意味(英語):
1) Reverence or devotion to God or religious practices
2) Dutiful respect or regard for family or others (e.g., “filial piety”)
意味(日本語):
1) 神や宗教に対する深い敬虔(けいけん)さ、信仰心
2) 家族や長上を尊敬する心、親孝行などの敬意
「piety」は、宗教的または道徳的に深い敬虔さや尊敬の念を表すときに使われる名詞です。家族や伝統に敬意を払うニュアンスでも用いられます。
活用形: 名詞のため主な活用はありませんが、形容詞形は pious (敬虔な) となります。
形容詞 → pious
副詞 → piously
関連名詞 → piousness (敬虔さ)
CEFRレベル目安: B2 (中上級)
- B2: 中上級レベル。抽象的な話題や宗教・道徳をめぐる議論に対応できるレベル。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成: 「piety」は大きな接頭語や接尾語が明確にある単語ではありません。
- 語幹: 「piet-」はラテン語の「pietās」(敬虔さ、義理)から来ています。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- filial piety – (親孝行、親への敬愛)
- religious piety – (宗教上の敬虔さ)
- deep piety – (深い敬虔)
- display/show piety – (敬虔さを示す)
- true piety – (真の敬虔)
- acts of piety – (敬虔な行い)
- question someone’s piety – (誰かの敬虔さを疑う)
- piety and devotion – (敬虔と献身)
- piety in daily life – (日常生活における敬虔さ)
- public display of piety – (人前での敬虔ぶり)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の “pietās” が語源で、「神や家族に対する誠実さ・義務感」という意味を持っていました。
- 歴史的な用法: 古くから宗教的文脈や詩的文脈で見られ、現在でも宗教・道徳・儀礼的な場面でよく用いられます。
- ニュアンス:
- 信仰に対して深い尊敬を抱いているという、ややフォーマルで真面目な響きがあります。
- 宗教以外でも、家族への尊敬や父母の恩義を大切にする気持ちとしても使われることがあります。
- 信仰に対して深い尊敬を抱いているという、ややフォーマルで真面目な響きがあります。
- 使用時の注意点:
- 多くの場合フォーマルな文脈で使われますが、「filial piety」(親孝行)などは日常会話でも比較的見かけます。
- 強い宗教的・道徳的ニュアンスを伴うため、カジュアルな場面ではやや堅い印象を与えることがあります。
- 多くの場合フォーマルな文脈で使われますが、「filial piety」(親孝行)などは日常会話でも比較的見かけます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算: 一般的には抽象名詞として不可算扱いですが、「acts of piety」のように複数形で用いる場合もあります。
一般的な構文:
- “He showed piety by …”
- “Her piety is evident in …”
- “Filial piety is an important value in …”
- “He showed piety by …”
フォーマル/カジュアル: フォーマル寄りの表現になることが多いです。文語、宗教的な論文、スピーチなどでよく見られます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
“I really admire my grandmother’s piety; she never forgets her daily prayers.”
(おばあちゃんの敬虔さを本当に尊敬しているよ。毎日の祈りを欠かさないんだ。)“Filial piety is highly valued in many cultures.”
(親への敬意は多くの文化でとても大切にされているよ。)“Some people find comfort in acts of piety, like lighting candles at church.”
(教会でろうそくを灯すような敬虔な行動に、心の安らぎを見いだす人もいるね。)
ビジネスでの例文
“Although our company is not religious, we respect each individual’s piety and personal beliefs.”
(弊社は宗教的ではありませんが、各個人の敬虔さや信仰を尊重しています。)“Her commitment to ethical guidelines reflects a kind of piety towards the company’s values.”
(彼女の倫理指針への取り組みは、会社の価値観に対する一種の敬虔さを表しています。)“In corporate social responsibility, piety sometimes extends to charitable acts.”
(企業の社会的責任において、敬虔さはしばしば慈善活動にも及びます。)
学術的・フォーマルな文脈での例文
“The concept of filial piety is deeply embedded in Confucian philosophy.”
(儒教哲学では、親孝行の概念が深く根付いている。)“Medieval European literature often emphasizes themes of piety and devotion.”
(中世ヨーロッパの文学は、しばしば敬虔さと献身というテーマを強調している。)“Studies in religious history highlight various expressions of piety across cultures.”
(宗教史の研究では、文化ごとに多様な敬虔の表現があることが明らかにされている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- devotion (献身、信仰心)
- 「devotion」は、特定の対象(神や人)への強い献身・愛情に焦点を当てるときに使われます。
- 「devotion」は、特定の対象(神や人)への強い献身・愛情に焦点を当てるときに使われます。
- reverence (畏敬、崇敬)
- 「reverence」は、畏れや尊敬などの感情を強調します。より尊敬に重きを置いたニュアンスです。
- 「reverence」は、畏れや尊敬などの感情を強調します。より尊敬に重きを置いたニュアンスです。
- faith (信仰、信頼)
- 「faith」は宗教的な信仰、または一般的な「信頼」を表すときに使われます。敬虔さよりも「信じること」に焦点があります。
反意語
- impiety (不敬、不信心)
- 「piety」の正反対で、宗教や道徳的義務に対して敬意を持たない状態を示します。
- 「piety」の正反対で、宗教や道徳的義務に対して敬意を持たない状態を示します。
- irreverence (不敬、無礼)
- 尊敬や敬虔さを欠く態度を表します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈpaɪ.ə.ti/
- アメリカ英語: [ˈpaɪ.ə.ti]
- イギリス英語: [ˈpaɪ.ə.ti](ほぼ同じ発音)
- アメリカ英語: [ˈpaɪ.ə.ti]
- 強勢(アクセント): 第1音節「pi-」に強勢があります。
- よくある間違い: 「pai-」と伸ばしすぎたり、「pie-ty」と区切りすぎると不自然になります。滑らかに「パイアティ」のように発音するとよいでしょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「piety」を「piaty」や「pietyy」と誤って綴ることがあります。
- 同音・類似スペルとの混同: 「piety」は「pie」(パイ)や「piety (敬虔)」と「piety (別の言葉)」のような同音異義語はありませんが、形容詞「pious」と混同しがちです。
- 試験対策: TOEICなどの日常的ビジネス英語では頻出度は低めですが、英検準1級以上や大学入試の長文、IELTS/TOEFLの人文・宗教系トピックで見かける可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「piety」は同じ語源の「pious (形容詞)」とセットで覚えるのがおすすめです。
- スペルの中に “pie” (パイ) が含まれているため、「信仰心を持ってパイを焼く敬虔なおばあちゃん」をイメージすると覚えやすいかもしれません。
- 語源の「pietās」は「義務」や「責任感」といった意味合いもあるので、「大切な義務を守る」といったニュアンスで理解すると良いでしょう。
以上が、名詞「piety」についての詳細な解説です。敬虔さ・親孝行・礼儀というニュアンスを持ち、ややフォーマルかつ道徳的・宗教的な文脈で使われる単語です。敬虔や信仰を表現したいときにはぜひ活用してみてください。
〈U〉敬虔なこと,信心
〈U〉(両親・母国・理想などに対する)忠誠,敬愛
〈C〉敬虔な行為(信仰)