paid
以下では、形容詞「paid」について、できるだけ詳細に解説します。マークダウン形式でまとめていますので、学習の参考にしてください。
1. 基本情報と概要
単語: paid
品詞: 形容詞 (もとは動詞 “pay” の過去形・過去分詞形でもあり)
主な意味: 「支払われた」「有給の」「報酬が支払われている」
英語では “paid” は、動詞 “pay” の過去形・過去分詞形として使われることが多いですが、形容詞として用いる場合は「既に支払いが済んでいる・報酬が得られる」というニュアンスを表します。たとえば “paid leave” は「有給休暇」を意味し、「具体的に報酬や給料が支払われる」というイメージがあります。
活用形
- 原形: pay (動詞)
- 過去形: paid
- 過去分詞形: paid
- 現在分詞形: paying
「paid」が形容詞として使われる一方で、動詞 “pay” を使ったほかの品詞としては “paying” (動名詞や形容詞的用法) などがあります。
CEFRレベル
- B1(中級): 基本的な会話にも頻出し、仕事や支払いなど生活にも密接に関わるため、比較的早い段階で学習される単語です。
2. 語構成と詳細な意味
「paid」はもともと動詞 “pay” + 過去形・過去分詞形 “-ed”でできています。形容詞として使われる際も、過去分詞形が形容詞化したものです。
他の単語との関連性
- overpaid(払いすぎの、過大に払われた)
- underpaid(給料が低すぎる)
- unpaid(未払いの、無給の)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10選)
- a well-paid job(高給の仕事)
- fully paid(全額支払い済み)
- paid subscription(有料購読)
- paid membership(有料会員)
- paid service(有料サービス)
- paid time off(有給休暇・休暇制度)
- paid holiday(有給の休日)
- paid invoice(支払い済みの請求書)
- paid advertisement(有料広告)
- paid leave(有給休暇)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の “pacare”(支払う、平和にする)にさかのぼり、フランス語などを経由して中英語 “paien” となったのち “pay” となりました。 “paid” はその過去分詞形から、形容詞の用法が生まれました。
- ニュアンス: 「報酬が伴う」というニュアンスが強いため、「仕事」「休暇」など、労働や対価に結びつく場面でよく使用されます。
使用上の注意点:
- “paid” は比較的フォーマル・カジュアルどちらでも使われます。
- 「有給」「支払い済み」の文脈で確実に相手に伝わるため、ビジネス文書でもよく目にします。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞としての使い方: 主に「有給の」「支払い済みの」「報酬が支払われた状態」を修飾する際に用いられます。
- 例) “This is a paid position.”(これは有給ポジションです)
- 例) “We offer a paid internship.”(有給インターンを提供しています)
- 例) “This is a paid position.”(これは有給ポジションです)
動詞 “pay” の過去分詞形との区別:
“I have paid the bills.”(私は請求書を支払った)といった通常の完了形で使われる場合は動詞ですが、形容詞的用法は上記のように名詞を修飾します。フォーマル/カジュアル: どちらも可能ですが、ビジネスシーンや契約書などでは特に形容詞 “paid” が用いられることが多いです。
5. 実例と例文
ここでは、日常会話・ビジネス・学術的な文脈での例文を3つずつ挙げます。
A. 日常会話
“I’m looking for a well-paid part-time job.”
(高給のアルバイトを探しているんだ。)“Is this a paid service or can I use it for free?”
(これは有料サービスですか?それとも無料で使えますか?)“I usually take a paid holiday once a month.”
(私はだいたい月一で有給休暇を取ります。)
B. ビジネス
“All invoices have been marked as paid in our system.”
(すべての請求書はシステム上で支払い済みになっています。)“We offer a paid internship program to college students.”
(当社では大学生向けに有給のインターンシッププログラムを提供しています。)“Employees are entitled to ten days of paid leave per year.”
(従業員は年間10日の有給休暇を受ける権利があります。)
C. 学術的・専門的
“A well-paid academic position often requires a Ph.D.”
(報酬の良い大学の職位にはしばしば博士号が必要とされます。)“The study examined whether paid online subscriptions affect consumer behavior.”
(その研究では、有料オンライン購読が消費者行動に影響を与えるかどうかを調査しました。)“Researchers must consider the ethics of using paid survey participants.”
(研究者は、有償の調査参加者を用いる際の倫理面を考慮する必要があります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- remunerated(報酬が支払われた)
- よりフォーマルな単語。ビジネス文書などで使われやすい。
- よりフォーマルな単語。ビジネス文書などで使われやすい。
- compensated(補償を受けた、報酬を得た)
- 一般的には「補償、報酬が支払われる」ニュアンス。
- 一般的には「補償、報酬が支払われる」ニュアンス。
- settled(清算済みの)
- 通常は金銭の支払いが終わり、一件落着という意味合い。
- 通常は金銭の支払いが終わり、一件落着という意味合い。
- prepaid(前払いされた)
- 「前払い済み」を強調するときに使う形容詞。
反意語
- unpaid(未払いの、無給の)
- 「支払いされていない」「無給の」状況を指す。
- 「支払いされていない」「無給の」状況を指す。
- volunteer(ボランティアの、無報酬の:形容詞的に用いる場合)
- 報酬なしで行うニュアンスを強調。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /peɪd/
- アクセント位置: 単音節語なので特に強勢位置はありませんが、/peɪd/ の母音「エイ」の部分がはっきりと発音されます。
- アメリカ英語とイギリス英語の発音差: 大きな差はなく、両方とも /peɪd/ と発音されます。
- よくある間違い: “payed” とスペルミスをすることがあるので注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “payed” と書いてしまう誤りがあるが、正しくは “paid”。
- 同音異義語との混同: 同音語は特にありませんが、「pain(痛み)」や「pane(窓ガラス)」など /peɪn/ と音が近い単語と混同しないように注意。
- 試験対策: TOEICや英検などでも「有給休暇(paid leave)」や「支払い済み(paid invoice)」などのフレーズがリスニングや読解に出ることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「pay + ed = 実際に支払われた」→「その状態が続いている」というイメージで覚えるとよいです。
- 「Paid」は「有給」と「支払い済み」の2つの意味を中心に押さえる。
- スペリングのポイントは “ai” の部分が「エイ」と読まれること。「p + ai + d」で覚えやすくなります。
以上が形容詞「paid」の詳細解説です。「paid」は金銭のやりとりや雇用条件に関わる重要な単語なので、使い方やニュアンスを押さえておきましょう。もし疑問があれば、気軽に質問してください。