orbit
1. 基本情報と概要
英単語: orbit
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語):
• The path that an object follows as it moves around another object in space.
意味(日本語):
• 天体が他の天体のまわりを回る際の軌道
「主に天体同士の間で、ある天体が別の天体の周囲を回る“軌道”を指す言葉です。科学や天文学でしばしば使われますが、比喩的に“影響範囲”や“活動領域”の意味で使うこともあります。」
活用・派生:
- (名詞) orbit: 複数形は orbits
- (動詞) to orbit ~: ~の周囲を回る
- (形容詞) orbital: 軌道の
CEFRレベル: B2(中上級)
「基本的な科学用語としては中上級のレベルですが、学術的文脈ではさらに上級でも使われます。」
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- orbit は直接的には接頭語や接尾語がついているわけではありませんが、中世ラテン語 “orbita” (行路、軌道)から派生した語です。
関連語・派生語
- orb (名詞): 球体、球状の物
- orbital (形容詞): 軌道の
- to orbit (動詞): 軌道を回る
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “Earth’s orbit”
- 「地球の軌道」
- 「地球の軌道」
- “in orbit around the Sun”
- 「太陽の周りを回る軌道に乗って」
- 「太陽の周りを回る軌道に乗って」
- “geostationary orbit”
- 「静止軌道」
- 「静止軌道」
- “orbital path”
- 「軌道経路」
- 「軌道経路」
- “low Earth orbit (LEO)”
- 「低軌道」
- 「低軌道」
- “to put a satellite into orbit”
- 「衛星を軌道に投入する」
- 「衛星を軌道に投入する」
- “stable orbit”
- 「安定した軌道」
- 「安定した軌道」
- “out of orbit”
- 「軌道を外れて」
- 「軌道を外れて」
- “close orbit”
- 「近い軌道」
- 「近い軌道」
- “escape orbit”
- 「軌道を離脱する、重力圏を脱する軌道」
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語 “orbita”(道筋、わだち)に由来します。もとは「輪が通った跡」「一定の筋道」という意味で、後に天文学で「天体の軌道」を指すようになりました。
ニュアンスと使用時の注意:
- 科学的な文脈ではとてもフォーマルに使われます。
- 比喩的に「影響範囲」や「テリトリー」を指す場合もあり、「~の周囲・影響圏」というニュアンスでビジネスや政治関連の文脈にも使われます。
- 口語でも宇宙や科学に興味がある人同士では自然に登場しますが、より一般的な場面では少し専門的な響きがありフォーマル気味です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable): an orbit / orbits
- 科学的文脈では「the orbit of the Earth」のように定冠詞 the がつくことが多いです。
- 口語表現や比喩で “fall into someone’s orbit” と言えば「(誰かの)影響下に入る」「(誰かの)勢力圏に入る」という表現にもなります。
一般的な構文例
- “Planet X is in orbit around Star Y.”
- “The satellite remains in a stable orbit.”
イディオム例
- “to fall (or come) into someone’s orbit”
- 「ある人の影響圏に入る」
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I’ve always been fascinated by how planets stay in orbit.”
- 「昔から、惑星がどうやって軌道を保っているのか不思議だったんだ。」
“He’s so passionate about astronomy that he can talk about orbits for hours.”
- 「彼は天文学が大好きで、軌道について何時間でも話せるんだよ。」
“Some people think everything in our lives has its own orbit.”
- 「人生のあらゆるものに自分なりの軌道があると考える人もいる。」
(2) ビジネスでの例文
“Our newest satellite was successfully placed into low Earth orbit.”
- 「最新の衛星が無事に低軌道へ投入されました。」
“We must consider the orbits of international markets before launching our product.”
- 「製品を投入する前に、国際市場の影響範囲を考慮する必要があります。」
“The company fell into the orbit of a larger conglomerate.”
- 「その企業はより大きなコングロマリットの影響圏に組み込まれた。」
(3) 学術的な文脈での例文
“Kepler’s laws describe how planets move in elliptical orbits around the Sun.”
- 「ケプラーの法則は、惑星が太陽の周りを楕円軌道で回る仕組みを説明している。」
“A satellite’s orbital period depends on its distance from the Earth.”
- 「衛星の公転周期は地球からの距離によって決まる。」
“Understanding the gravitational forces is crucial for mapping the orbit of a celestial body.”
- 「天体の軌道を決定づけるには、重力の理解が不可欠だ。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- trajectory(軌道、弾道)
- “trajectory” は特に飛翔物体の弾道や投射物の軌道を指します。
- “trajectory” は特に飛翔物体の弾道や投射物の軌道を指します。
- path(進路)
- より一般的な「進む道」を意味し、数学・天文学だけでなく幅広い文脈で使われる。
- より一般的な「進む道」を意味し、数学・天文学だけでなく幅広い文脈で使われる。
- course(進路、方針)
- 「進む方向」を意味し、必ずしも天体の軌道に限定されない。
- 「進む方向」を意味し、必ずしも天体の軌道に限定されない。
- circuit(回路、周回)
- 周回、循環の意味が強いが機械や電気の文脈にも使われる。
反意語(直接的な反意語はあまりないが、イメージとして)
- “disorganization” や “chaos” は「軌道」や「規則正しい道筋」と反対のニュアンスを持つ場合があります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈɔːr.bɪt/
- イギリス英語: /ˈɔː.bɪt/
どちらも “or-bit” のように 第1音節にアクセントがきます。
発音の違い:
- アメリカ英語では “or” の音がやや長めになりがち。
- イギリス英語では “o” の音が少し柔らかく聞こえる。
よくある間違い:
- /r/ の発音を残し過ぎたり、逆に「オービット」のように伸ばし過ぎると不自然になるので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “orbit” の“i”を抜かして “orbt” や “orbit”を “orbite”と書き間違えることがある。
- 同音異義語との混同: 近しいサウンドの単語はとくにないが、 “orbit”を “orb it” と区切ると文脈が変わるので気をつけること。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、科学・技術に関連した文章で「人工衛星の軌道」「惑星の軌道」などの説明文中に出ることが多いです。文脈から「軌道」という意味を把握できるようにしましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “orb” = 球体というコアイメージから「丸い道筋・軌道」を連想しやすくなります。
- “orbit” は “orb” + “-it” で“球体が移動して道筋になる”という印象で覚えると理解しやすいでしょう。
- “orbit” を使ったフレーズ(例: “in orbit”)をイメージすると、「周回している⇒一定の軌道上にある」という場面が頭に浮かんでくるため、記憶に残りやすくなるはずです。
以上が、名詞 “orbit” の詳細解説です。天文学に限らず、比喩的に「勢力圏」「影響範囲」など、さまざまな文脈で使われる重要単語なので、ぜひ覚えて使ってみてください。
(天体・人工衛星の)軌道;軌道の1周
(活動・影響・知識の)範囲