Source Word
oral
IPA(Pronunciation)
Explanation
1. 基本情報と概要
単語: oral
品詞: 名詞(ただし、形容詞としてもよく使われる)
CEFR レベルの目安: B2(中上級)
- 「oral」という単語は、医学や教育(特に試験など)の文脈で用いられることが多く、「口頭試問」や「口頭試験」を指します。
- 日本語では「オーラル試験」「口頭試問」と訳され、試験や発表などが口頭で行われる場合に使われます。
- 「こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です」:試験(エグザム)の一環や論文審査など、口頭・口述でのやりとりが重視される場面で用いられる名詞です。
活用形
- 単数形: oral
- 複数形: orals (主に「(複数の)口頭試験」という文脈で使われることがある)
形容詞形の場合
- oral (形容詞) = 「口頭の」、「口に関する」
例: oral presentation(口頭発表), oral hygiene(口腔衛生)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「oral」はラテン語の“ōrālis”に由来する単語で、語幹は“ōr-”(ラテン語の「口」を意味する “ōs, ōris”)から来ています。
- 接頭語・接尾語らしい明確な形はありませんが、「口」を中心とした語根に由来しています。
派生語や類縁語
- orator (名詞)「演説者」
- oration (名詞)「演説」
- oratory (名詞)「雄弁術、演説術」
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- oral exam / oral examination
- 口頭試験
- 口頭試験
- oral test
- 口頭テスト
- 口頭テスト
- final oral
- 最終口頭試問
- 最終口頭試問
- comprehensive oral
- 総合口頭試験
- 総合口頭試験
- oral defense
- (学位論文などの)口頭審査
- (学位論文などの)口頭審査
- oral presentation
- 口頭発表
- 口頭発表
- oral communication
- 口頭でのコミュニケーション
- 口頭でのコミュニケーション
- oral argument
- (法廷での)口頭弁論
- (法廷での)口頭弁論
- pass one’s oral
- 口頭試問に合格する
- 口頭試問に合格する
- schedule an oral
- 口頭試問を予定に入れる
- 口頭試問を予定に入れる
3. 語源とニュアンス
語源
- 「oral」はラテン語で「口」を意味する “ōs, ōris” に由来し、「口に関する」「口頭の」という意味を持ちます。
歴史的な使われ方
- 古くは「口から発せられるもの」というニュアンスをもち、現在は教育・医療・法廷など、正式な口頭のやりとりを表す名詞や形容詞として定着しています。
ニュアンス・注意点
- フォーマル度合い: 論文審査や公的な試験、裁判所など、比較的フォーマルな状況で使われることが多いです。
- 「verbal」との違い: 「verbal」も「口頭の」という意味がありますが、より幅広く「言葉に関する」含みを持ちます。対して「oral」は「口で発する」というニュアンスが強いです。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としては「口頭試験」「口頭の審査」の意味で、可算名詞として使われることがあります。
例: “I have an oral tomorrow.”(明日口頭試問がある)形容詞としては「口頭の」「口の」などの意味になります。
例: “oral presentation,” “oral cancer,” “oral hygiene,” など。使用シーン
- 学術:大学などの口頭試問
- 医療:歯科や口腔に関する治療・診断
- 法廷:口頭弁論
- 学術:大学などの口頭試問
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I’m so nervous about my oral next week.”
- 来週の口頭試問がすごく緊張するよ。
- 来週の口頭試問がすごく緊張するよ。
- “Did you hear? Sarah passed her oral yesterday!”
- 聞いた? サラが昨日、口頭試問に合格したんだって!
- 聞いた? サラが昨日、口頭試問に合格したんだって!
- “I’ve never taken an oral before, so I don’t know what to expect.”
- 今まで口頭試験を受けたことがないから、どんな感じなのかわからない。
(2) ビジネスでの例文
- “We have an oral review with the client to finalize the contract.”
- 契約を最終確認するために、顧客との口頭審査(レビュー)があるんです。
- 契約を最終確認するために、顧客との口頭審査(レビュー)があるんです。
- “Please prepare a short oral briefing for the team meeting.”
- チームミーティングに向けた簡単な口頭報告を用意してください。
- チームミーティングに向けた簡単な口頭報告を用意してください。
- “An oral update on the project status will be given this afternoon.”
- 今日の午後、プロジェクトの進捗に関して口頭報告があります。
(3) 学術的な文脈での例文
- “After the written test, there will be an oral to assess the candidate’s speaking skills.”
- 筆記試験の後、受験者のスピーキング力を評価するための口頭試験があります。
- 筆記試験の後、受験者のスピーキング力を評価するための口頭試験があります。
- “I need to pass the oral defense for my doctoral thesis next month.”
- 来月は博士論文の口頭審査に合格しなければいけないんだ。
- 来月は博士論文の口頭審査に合格しなければいけないんだ。
- “She excelled in her orals, showing deep knowledge in her field.”
- 彼女は口頭試問で素晴らしい成績を収め、専門分野の深い知識を示しました。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- verbal(口頭の)
- 「verbal」も「口頭の」という意味があるが、より「言葉による」という広いニュアンス。
- 「verbal」も「口頭の」という意味があるが、より「言葉による」という広いニュアンス。
- spoken(話し言葉の)
- 「spoken」は書き言葉に対して「話される言葉」を指し、「oral」と比較するとよりカジュアルな表現。
- 「spoken」は書き言葉に対して「話される言葉」を指し、「oral」と比較するとよりカジュアルな表現。
反意語
- written(書かれた)
- 「口頭の」に対して「書面上の、文書の」という意味。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈɔːrəl/
- アクセント(強勢): 最初の “o” の部分にアクセント(/ˈɔːr/)。
- アメリカ英語とイギリス英語
- アメリカ英語: [ˈɔːrəl]
- イギリス英語: [ˈɔː.rəl] (やや “r” の発音が弱まる)
- アメリカ英語: [ˈɔːrəl]
よくある発音間違い
- “aural” (/ˈɔːrəl/) と発音・スペリングともに似ていますが、「聴覚の」を意味する別単語なので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “oral” と “aural” を混同しがち。「aural」は聴覚に関するので意味が全く異なります。
- “oral” と “aural” を混同しがち。「aural」は聴覚に関するので意味が全く異なります。
- 同音異義語との混同
- 上述の “aural” (耳に関する)と間違えないように。
- 上述の “aural” (耳に関する)と間違えないように。
- 試験対策
- 大学の口頭試験や資格試験の二次試験などでは “oral test” の形式が採用されることがあります。英検やIELTSでも面接が「oral」の要素を持つため、混乱しないよう注意。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「口(oral cavity)に関する」というイメージで統一して覚えるとよいでしょう。
- 医学用語でも「口」は“oral”が多用されるので、歯科 (“dental” や “oral surgery”) などと一緒にイメージすると覚えやすいです。
- 「音」で覚える際は “オーラル” と日本語的に発音して、すぐに「口に関する」イメージを結びつける方法も有効です。
以上が名詞「oral」の詳細な解説です。主に「口頭試験」や「口頭審査」を指す名詞として、試験や学術の場面などで用いられる点を押さえておきましょう。
Meaning Image