noisily
1. 基本情報と概要
単語: noisily
品詞: 副詞 (Adverb)
英語の意味:
・Making a lot of noise; in a way that is loud or bothersome.
日本語の意味:
・「うるさく」「騒々しく」という意味です。大きな音を立てている様子を指します。たとえば、「子どもが騒々しく遊んでいる」という場面や、「誰かがガチャガチャと音を立てて食べている」というように、音を立てる行為や状態に使われます。
活用形・他の品詞との関連:
- 副詞なので、比較級や最上級の形は持ちませんが、「more noisily」「most noisily」という形で比較表現が可能です。
- 元の形容詞は “noisy” (うるさい)。形容詞を副詞形にする語尾 “-ly” がついた形が “noisily” です。
CEFRレベル: B2 (中上級)
「noisy」の意味はA2~B1レベルでも登場しますが、“noisily” という副詞はもう少し表現力が必要であるため、ここではB2目安としています。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: noise (音、騒音)
- 接尾語: -ly (形容詞を副詞にする一般的な接尾語)
副詞 “noisily” は、「騒音を立てるように」という意味を持ち、何かをするときに大きな音を立てて行う様子を表します。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- eat noisily – うるさく食べる
- argue noisily – 騒々しく口論する
- chatter noisily – ペチャクチャとうるさくしゃべる
- slam the door noisily – ドアをバタンと大きな音を立てて閉める
- push the chairs noisily – 椅子をガタガタと引きずる(動かす)
- crowd moved noisily – 群衆が騒々しく動いた
- clatter noisily – ガチャガチャとうるさく物音を立てる
- children playing noisily – 子どもたちが騒ぎながら遊ぶ
- laughter rang out noisily – 笑い声がけたたましく響き渡った
- complain noisily – うるさく(口やかましく)文句を言う
3. 語源とニュアンス
- “noisily” は形容詞 “noisy” に由来し、さらに “noise” が語源となっています。
- “noise” は古フランス語 “noise” から来ており、「騒音」や「喧噪」を表す言葉として中世ごろから使われてきたとされます。
- “noisily” は、日常会話でも書き言葉でも使われますが、音を立てる様子を強調するため、比較的直接的・ややカジュアルなニュアンスを含みます。フォーマルな文書では、状況に応じて “loudly” と置き換えられることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞なので動詞や形容詞、あるいは文全体を修飾します。
- 「noisily + [動詞]」という形で使い、「騒々しく~する」という意味を作ります。
- 他動詞・自動詞どちらの動作を修飾することもできます。
- 例) The children played noisily. (自動詞 “play” を修飾)
- 例) She slammed the door noisily. (他動詞 “slam” を修飾)
- 例) The children played noisily. (自動詞 “play” を修飾)
一般的な構文・イディオム
- do something noisily – 何かをうるさく行う
- be noisily engaged in ~ – ~に騒々しく熱中している
使用シーンは主にカジュアル寄りですが、文書表現で動作を描写するときにも使われます。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)での例文
“Stop eating noisily; it’s bothering everyone here!”
- うるさく食べるのをやめてよ。みんなが気にしているから!
“The kids are playing noisily in the backyard.”
- 子どもたちが裏庭ですごく騒がしく遊んでいるね。
“He always slurps his soup noisily.”
- 彼はいつもスープをすすって、とてもうるさいんです。
ビジネスシーンでの例文
“Please close the door quietly; don’t let it slam noisily during the meeting.”
- 会議中なので、ドアはそっと閉めてください。バタンと大きな音を立てないでください。
“They noisily objected to the new policy at the board meeting.”
- 彼らは取締役会で新しい方針に騒々しく反対しました。
“We apologized to the neighboring offices for having worked noisily on our renovation.”
- オフィスを改装する際に大きな音を立ててしまったことを、隣のオフィスに謝罪しました。
学術的な文脈での例文
“The machines in the lab were operating noisily, indicating a need for regular maintenance.”
- 研究室の機器が騒々しく稼働していたので、定期的なメンテナンスの必要性がうかがえました。
“Crowds noisily expressed their approval of the speaker’s groundbreaking theory.”
- 聴衆はその講演者の画期的理論に対して騒々しく賛同の声を上げた。
“Experimenters noted that subjects reacted more slowly when the environment was noisily disturbed.”
- 実験者は、周囲が騒がしい環境で被験者の反応が遅れることを観察しました。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- loudly – 大きな音で(“noisily”よりも「単に音が大きい」というニュアンスが強い)
- rowdily – 騒がしく、やんちゃな感じで(より乱暴なイメージを伴うことが多い)
- clamorously – やかましく、喧噪を伴って(文学的またはフォーマルな文脈での「騒々しさ」)
反意語 (Antonyms)
- quietly – 静かに
- silently – 無言で、あるいは音を立てずに
“quietly” や “silently” は「音を立てない⇒騒々しさの反対」を表すので、 “noisily” と真逆の意味になります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈnɔɪ.zɪ.li/
- アメリカ英語: [nɔɪ-zuh-lee](若干「ズィ」に近い音)
- イギリス英語: [nɔɪ-zɪ-li](zɪ の部分が少しはっきりする)
- アメリカ英語: [nɔɪ-zuh-lee](若干「ズィ」に近い音)
- アクセントの位置: 最初の音節 “nɔɪ” に強勢が来ます。
- よくある間違い: “noisy” と “noisily” を混同してしまい、「形容詞」と「副詞」の違いが不明瞭になること。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “noisely” と書いてしまう間違いが起きやすいので注意。
- 形容詞との混同: “He was very noisily.” は誤りで、正しくは “He was very noisy.”(主語の性質を言うときは形容詞)です。一方で動作を修飾するなら “He was chewing noisily.” のように副詞を使うのが正解です。
- TOEICや英検での出題傾向: 形容詞と副詞の区別を問う問題や、文意から適切な形を選ばせる問題がしばしば出題されます。「quietly」と対比させるような問題も多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “noise” + “-ly” で「騒音ツキ⇒騒音っぽく」と想起すると覚えやすいです。
- “noisy” と “noisily” は、形容詞と副詞の対比としてセットで覚えましょう。
- 「noisy」は形容詞、「noisily」は副詞。「何かをどんなふうにするか?」を示すときは副詞、“-ly” がつく、と押さえると混乱が減ります。
以上が “noisily” の詳細な解説です。ぜひ例文やコロケーションを活用して、自然な英語表現に取り入れてみてください。
やかましく,騒がしく