Source Word
nod
IPA(Pronunciation)
Explanation
1. 基本情報と概要
単語: nod
品詞: 名詞 (countable noun)
活用形: 名詞のため形態変化はありませんが、対応する動詞として “to nod” があり、
- 現在形: nod / nods
- 過去形: nodded
- 現在分詞/動名詞: nodding
などで活用します。
意味 (英語 & 日本語)
- 英語: a small movement of the head down and up, typically to show agreement, acknowledgment, or greeting.
- 日本語: 「うなずき」、「うなずくこと」。同意や挨拶、承認の気持ちを示すために頭を上下させること。
「うなずき」は、相手に対して「わかりました」「こんにちは」などの承認やあいさつの気持ちを表すときに使われる、とても短い動作のことです。
- CEFRレベルの目安: A2(初級)~B1(中級)
- 日常会話や文章の中で比較的よく出てくる単語で、初級から中級レベルの学習者が身につけておくと良い表現です。
2. 語構成と詳細な意味
「nod」は短い単語で、接頭語や接尾語は含まれていません。語幹としては「nod」全体が意味を持ちます。
関連する品詞
- 動詞: to nod(うなずく)
- 形容詞派生はほぼなく、「nodding (形容詞的用法)」として「うなずいている状態」を表す場合があります。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10例)
- give a nod → 「うなずきで返事をする」
- a slight nod → 「わずかなうなずき」
- a quick nod → 「素早いうなずき」
- nod of approval → 「承認のうなずき」
- with a nod → 「うなずきとともに」
- nod in agreement → 「同意してうなずく」
- exchange nods → 「(お互いに) うなずき合う」
- acknowledge with a nod → 「うなずきで認識を示す」
- get the nod → 「承認を得る」「選ばれる」(イディオム的表現)
- nod in greeting → 「挨拶のためにうなずく」
3. 語源とニュアンス
「nod」の語源は古英語の “hnodian” から来ており、元々は頭を上下に動かす仕草を指していました。歴史的にも、同意や挨拶、礼儀を示す動作として使われてきました。
- 使用時のニュアンス: 「うなずき」は控えめかつ肯定的な印象を与えます。欧米文化圏ではカジュアルな場面でも良く使われますが、ビジネスシーンでも会話の合間に相手への理解や承認を示すのに有効です。
- 注意点: 日本人にとっては「首を縦に振る=肯定」ですが、文化によってはうなずきの意味が違うこともあります(ただし英語圏では首を縦に振る動きは一般的に「Yes」「承認」を示します)。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (countable): 「1つのうなずき」「2つのうなずき」と数えられる可算名詞です。
- 構文例:
- “He gave me a nod.” (彼は私にうなずきを返した)
- “I returned his nod with a smile.” (彼のうなずきに笑みをもって応えた)
- “He gave me a nod.” (彼は私にうなずきを返した)
- イディオム:
- “give someone the nod” → 「(人に) 同意を示す / 選ぶ / 許可する」
- “get the nod” → 「承認を得る」「選ばれる」
- “give someone the nod” → 「(人に) 同意を示す / 選ぶ / 許可する」
- フォーマル / カジュアル: カジュアルな会話でも使われますし、フォーマルなビジネスメールや報告などでも「a nod of approval」などの形で書き言葉として用いられることがあります。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル) の例文
- “He greeted me with a friendly nod.”
(彼はフレンドリーなうなずきで私に挨拶した。) - “I gave her a quick nod before leaving.”
(出る前に彼女にちょっとしたうなずきを返した。) - “We exchanged nods across the room.”
(部屋の向こう側で私たちはうなずきを交わした。)
ビジネス (フォーマル) の例文
- “The manager responded with a nod of approval.”
(マネージャーは賛成のうなずきで応じた。) - “He gave a brief nod during the presentation to show his agreement.”
(プレゼンの最中、彼は同意の意思を示すために簡単にうなずいてみせた。) - “Everyone awaited the CEO’s nod before finalizing the deal.”
(取引を最終決定する前に、全員がCEOの承認のうなずきを待っていた。)
学術的・公的な文脈の例文
- “The researcher acknowledged her colleague’s insight with a thoughtful nod.”
(研究者は同僚の見識を考え深いうなずきで認めた。) - “During the interview, the professor gave a slight nod to encourage further explanation.”
(インタビュー中、教授はさらに詳しく説明するよう、ほのかなうなずきで促した。) - “In many cultures, a nod functions as a universal gesture of agreement.”
(多くの文化において、うなずきは同意を示す普遍的なジェスチャーとして機能する。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- bow (おじぎ)
- より深い礼儀を示す動作。特にフォーマルな場面。
- より深い礼儀を示す動作。特にフォーマルな場面。
- dip (ちょっと頭を下げる)
- かるく頭を動かすニュアンス。
- かるく頭を動かすニュアンス。
- gesture (身振り)
- うなずきに限らず、あらゆるジェスチャーを指す。
- うなずきに限らず、あらゆるジェスチャーを指す。
- これらは「頭を動かす」あるいは「身振り手振り」で何かを示す点で共通するが、「nod」は比較的「うなずき」に特化した語。
- bow (おじぎ)
反意語 (Antonym)
- shake (頭を横に振る)
- 「否定」を示す場合に使われる。
- shake (頭を横に振る)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- イギリス英語 (BrE): /nɒd/ (「ノッド」に近い)
- アメリカ英語 (AmE): /nɑːd/ or /nɑd/ (「ナード」に近い / 「ナド」に近い)
- イギリス英語 (BrE): /nɒd/ (「ノッド」に近い)
- 強勢 (アクセント): 単音節語なので “nod” 全体が強く発音されます。
- よくある誤り: “node (ノウド)” と混同しないように注意しましょう。スペルも音も異なります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: “nod” は “node” や “not” とはスペルが違うので混同しないように。
- 動詞形 “to nod” の過去形は “nodded” (dが重なる) となり、よく “noded” とスペルミスが起きがちなので注意してください。
- 試験対策: 英検やTOEICなどで出題される場合は、動詞 “to nod” の意味や “get the nod (承認を得る)” などのイディオムを問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「Nod」は頭文字「N」が “Yes” のときの動き(首を縦に振る動き)を連想させると覚えやすいかもしれません。
- また、「うなずき」とセットで “nod of approval” (肯定のうなずき) など、シチュエーションと一緒に覚えると実践で使いやすいです。
- 短い単語なので、「一瞬で首を動かす感覚=短い音 ‘nod’」というイメージをもつと、発音も記憶しやすいでしょう。
以上が、名詞としての “nod” に関する詳細な解説です。「ちいさく頭を下げる動作」という身近な意味なので、話すときや書くときにも応用しやすいでしょう。
Meaning Image
Sense(1)
《同意・承諾・あいさつ・命令など,また時には拒絶を表して》(…に対する)うなずき,会釈《+to+名》;(眠気による)こっくり