Source Word
grill
IPA(Pronunciation)
Explanation
動詞 “grill” を徹底解説
1. 基本情報と概要
意味(英語 & 日本語)
- 英語: “to grill” = “to cook food using direct heat, typically on a metal framework over a heat source, or to question someone intensively”
- 日本語: 「直火や強い熱源を使って食材を焼く」あるいは「誰かに対して厳しく問いただす」ことを表す動詞です。
例えばバーベキューをするときや、警察が容疑者を厳しく追及するときなどに使われる言葉です。少し強いニュアンスの動詞で、日常からフォーマルな状況まで幅広く使われます。
品詞
- 動詞 (verb)
活用形
- 原形: grill
- 現在形三人称単数: grills
- 現在分詞・動名詞: grilling
- 過去形: grilled
- 過去分詞: grilled
他の品詞
- 名詞 (a grill): 「焼き網」や「グリル機器」、または「焼き肉店やバーベキューの設備」を指します。
例) “I cleaned the grill before cooking.”
CEFRレベルの目安
- B1(中級): 日常生活でも割とよく使われる単語です。料理のシーンや、比喩的にも使われるため、幅広く覚えておくと便利です。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: 特になし
- 語幹: grill
- 接尾語: 特になし
“grill”は古フランス語がルーツとされる比較的短い動詞で、明確な接頭語や接尾語は持ちません。
主な意味
- (直火・強い熱源で)焼く
料理シーンでは「直火で焼く・あぶる」といったイメージ。オーブンの上火や炭火なども含みます。 - (人を)厳しく問いただす
例えば警察官や上司が誰かを「尋問する」イメージを連想します。
よく使われるコロケーション・フレーズ(10個)
- grill a steak → ステーキをグリルする
- grill vegetables → 野菜をグリルする
- grill someone about something → 何かについて厳しく問いただす
- grill the suspect → 容疑者を追及する
- outdoor grill → 屋外用グリル
- grill pan → グリル用のフライパン
- grill over charcoal → 炭火で焼く
- grill to perfection → 完璧な焼き加減にする
- face a grilling → 厳しく問い詰められる
- grilled cheese sandwich → (米国で人気の)ホットサンドイッチ
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古フランス語の “griller” (焼く)に由来し、さらに遡るとラテン語の “craticula” (小さい格子)から派生したといわれます。
- 歴史的経緯: 「炎や強い熱を当てて焦げ目をつける」イメージがずっと受け継がれてきました。
- 微妙なニュアンス: 比喩的に使われるときは、警察やジャーナリストなどが容疑者や政治家を「執拗に問い詰める」イメージでやや強い語感があります。
- 使用の場面:
- 料理シーンではカジュアル、または専門的なレシピにも使われるためフォーマルでもOK。
- 尋問や問い詰める意味では、カジュアルから書き言葉まで幅広く使われますが、ネガティブなイメージを伴う場合もあります。
- 料理シーンではカジュアル、または専門的なレシピにも使われるためフォーマルでもOK。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞として使われる場合が一般的
例) “She grilled the chicken.” (鶏肉を焼いた) - 目的語が料理の場合は「~を焼く」、話題や人物の場合は「(人)を厳しく問いただす」。
- イディオムや一般的な構文
- “grill someone on/about something” → 「~について人に厳しく質問する」
- “be grilled by (someone)” → 「(誰かに)しつこく尋問される」
- “grill someone on/about something” → 「~について人に厳しく質問する」
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
- “Could you grill these vegetables for me, please?”
(この野菜をグリルしてくれる?) - “I love grilled fish; it’s much healthier than frying.”
(私はグリルした魚が大好き。揚げ物よりもずっとヘルシーなんだ。) - “We usually grill burgers in the backyard on weekends.”
(週末はよく裏庭でハンバーガーを焼いているよ。)
ビジネスシーン (3例)
- “During the meeting, the boss grilled me about the report’s errors.”
(会議中、上司から報告書のミスについて厳しく問い質された。) - “The journalist grilled the CEO on the company’s performance.”
(ジャーナリストは、会社の業績についてCEOに厳しく追及した。) - “Be prepared to be grilled by the board members at the presentation.”
(プレゼンでは役員たちから厳しい質問攻めにあう覚悟をしておいてください。)
学術・フォーマルシーン (3例)
- “The committee grilled the candidate on his research methodology.”
(委員会は、候補者の研究手法について厳しく追及した。) - “They presented data on how grilling different meats affects nutritional value.”
(異なる種類の肉をグリルすると、栄養価にどのような影響があるのかを示すデータを提示した。) - “The professor gently grilled his students about the validity of their sources.”
(教授は、学生たちが使う情報源の正確さについて丁寧に質問を重ねた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “broil” (直火または上火で焼く)
- アメリカ英語で “broil” が「上火で焼く」ことを意味する場合が多い。料理の仕方は似ている。
- アメリカ英語で “broil” が「上火で焼く」ことを意味する場合が多い。料理の仕方は似ている。
- “barbecue” (バーベキューをする)
- 時間をかけて、煙や炭火を使うことが多く、やや長時間調理のニュアンス。
- 時間をかけて、煙や炭火を使うことが多く、やや長時間調理のニュアンス。
- “roast” (オーブンで焼く)
- 強火ではなく温度管理をしたオーブンなどでじっくり焼くイメージ。
- 強火ではなく温度管理をしたオーブンなどでじっくり焼くイメージ。
- “question” (質問する・問いただす)
- 一般的に質問をするという意味で、強さは “grill” より弱い。
反意語
- “praise” (褒める) や “commend” (称賛する) などは、厳しく問いただすようなシーンの反対のニュアンスですが、料理文脈における厳密な反意語はありません。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA表記: /ɡrɪl/
- アメリカ英語 / イギリス英語: ともに /ɡrɪl/ でほぼ同じ発音です。1音節で、/ɡr/ の発音後に /ɪl/ で終わります。
- アクセント: 1音節なので特に強弱はありません。
- よくある間違い: “gril” と “i” を一つ落としてしまうスペルミスに注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: “grill” と “girl” や “gril” を混同しやすいので注意。
- 意味: “grill” は「直火で焼く」以外に「厳しく問いただす」意味もあるので、文脈に気をつけて使い分けましょう。
- 資格試験の出題傾向: TOEIC などのビジネス英語試験では “grill someone about…” が尋問や厳しい質問の意味で出ることがあります。料理シーンでは英検のリスニングでも使われる可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “グリル料理” という日本語外来語から連想しやすいので、「直火焼き」のイメージで覚えると自然と定着します。
- “grill” は “gr” で始まり “ll” で終わるという、発音しやすい2つの子音の組み合わせ。両端でしっかり「グ」「ル」と意識するとスペリングも覚えやすいです。
- 「グリルで厳しく焼かれる=厳しい質問責め」という連想で、「尋問する」イメージも同時に押さえておくと忘れにくくなります。
以上が、動詞 “grill” の詳細解説です。料理や質問のシーンで幅広く使える便利な単語なので、ぜひマスターしてみてください。
Meaning Image
Sense(1)
〈肉・魚など〉‘を'焼き網で焼く
Sense(2)
〈容疑者など〉‘を'厳しく尋問する
Sense(3)
〈肉などが〉(火で)焼ける;酷熱に身をさらす