detective
1. 基本情報と概要
単語: detective
品詞: 名詞 (場合によっては形容詞的に用いられることあり)
意味(英語): a person, especially a police officer, whose occupation is to investigate and solve crimes.
意味(日本語): 犯罪を調査し、解決に導く人、特に警察官などの職業探偵。
「探偵」という意味で、主に推理や捜査を専門に行う人を指します。犯罪や事件の調査をして、証拠を見つけ、犯人を突き止めるといったニュアンスを含む単語です。日常会話でも映画や小説を語るときに頻繁に使われます。
活用形
- 「detective」は可算名詞であり、複数形は「detectives」となります。
- 形容詞的に使われる場合は「detective story(探偵小説)」「detective work(探偵業務)」などがあります。
他の品詞の例
- 原形の動詞「detect」(detects, detecting, detected) : 見つける・発見する・検出する
- 名詞「detection」: 検出、発見
- 形容詞「detectable」: 検出可能な
CEFRレベル: B2(中上級)
→ B2は語彙や表現が増え、様々なジャンルについてある程度深く理解し、やや専門的な内容でも議論できるレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: “detect”(見つける、発見する)
- 接尾語: “-ive” は形容詞化・名詞化する役割があり、「~する人」というニュアンスをもたらします。
したがって “detect + ive” は「発見・検出する人」のような意味合いをになっています。
関連語・派生語
- “detect” (動詞): 発見する、検出する
- “detection” (名詞): 検出、探知
- “detectable” (形容詞): 検出可能な
- “detecting” (動詞の現在分詞): 調査・捜査している
よく使われるコロケーション(10個)
- private detective(私立探偵)
- detective story(探偵小説)
- detective work(探偵業・捜査業務)
- detective agency(探偵事務所)
- homicide detective(殺人課の刑事)
- detective skills(探偵としての技能)
- seasoned detective(ベテランの刑事/探偵)
- detective unit(捜査班)
- detective fiction(探偵小説ジャンル)
- undercover detective(おとり捜査官)
3. 語源とニュアンス
語源
「detective」はラテン語の “dētegere(覆いを取る、明るみに出す)” に由来する “detect”(発見する、検出する)から派生した語です。「覆われたものを取り去ってあきらかにする」というイメージがもともとのニュアンスになります。
ニュアンス・使用時の注意点
- 犯罪や事件の現場を具体的に調査する職業人を指すときに最も使われます。
- 小説や映画の文脈でも非常にポピュラー。
- 会話でもフォーマル・カジュアルを問わず使用されますが、ビジネス文脈で使う場合は「police officer」「investigator」など別の用語とのニュアンスの違いに注意するとよいでしょう。
- 「detective」は「刑事」としても使われることがあります(アメリカ英語や海外ドラマなどで「He’s a detective.」=「彼は刑事だ。」)。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (可算):一人ひとりの探偵を指すため、普通に複数形があります (例: two detectives)。
- 形容詞的用法:物事を「探偵の~」「捜査の~」と表すときに使われます(例: detective work, detective story)。
使用される一般的な構文やイディオム
- “act like a detective” (探偵のようにふるまう)
- “play detective” (探偵ごっこをする/探偵のように調べる)
- “detective on the case” (その事件を担当している探偵)
フォーマル/カジュアル
- フォーマル/カジュアルともに使えますが、あまりかしこまった言葉ではなく、親しみのある表現です。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I loved that detective series on TV last night.”
- (日本語) 「昨夜のテレビの探偵ドラマ、すごく面白かったよ。」
- “My friend wants to become a detective after reading too many mystery novels.”
- (日本語) 「私の友達はミステリー小説を読みすぎて探偵になりたがっているんだ。」
- “Stop playing detective and focus on your homework.”
- (日本語) 「探偵ごっこはやめて宿題に集中しなさい。」
(2) ビジネスシーンでの例文
- “The company hired a private detective to investigate the leak of confidential data.”
- (日本語) 「その会社は機密情報漏洩を調べるために私立探偵を雇いました。」
- “A corporate detective found evidence of financial fraud.”
- (日本語) 「企業探偵が財務詐欺の証拠を発見しました。」
- “He works closely with detectives to protect the company’s intellectual property.”
- (日本語) 「彼は会社の知的財産を守るために探偵たちと密接に仕事をしています。」
(3) 学術的・専門的な文脈での例文
- “Detectives often apply forensic science to solve complex cases.”
- (日本語) 「探偵たちは複雑な事件を解決するためによく法科学を応用します。」
- “Studies in criminology analyze the techniques that modern detectives use in investigations.”
- (日本語) 「犯罪学の研究では、現代の探偵が捜査に用いる手法を分析します。」
- “Famous detective novels have significantly influenced the evolution of mystery literature.”
- (日本語) 「有名な探偵小説はミステリー文学の進展に大きな影響を与えてきました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “investigator” (捜査官)
- 「detective」よりも広い意味で使われ、警察以外の調査員も含みます。
- 「detective」よりも広い意味で使われ、警察以外の調査員も含みます。
- “police officer” (警察官)
- 「detective」が刑事であるのに対し、「police officer」は警官全般を指します。
- 「detective」が刑事であるのに対し、「police officer」は警官全般を指します。
- “sleuth” (探偵、刑事)
- 文語的・口語的に「detective」と同義になることがありますが、ややカジュアルで小説風。
- 文語的・口語的に「detective」と同義になることがありますが、ややカジュアルで小説風。
反意語 (Antonyms)
探偵と直接対立する“反意語”はあまりありませんが、解決される側として「criminal」(犯罪者) などを挙げることができます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /dɪˈtɛktɪv/
- イギリス英語: /dɪˈtɛktɪv/
強勢(アクセント)
- 「di-TEK-tiv」のように、第2音節「-tect-」にアクセントがきます。
よくある発音の間違い
- “detective”の「tiv」の部分を日本語の「ティブ」のように発音すると、母音がずれて不自然になることがあります。
- きちんと後ろの「-iv」の母音を短く弱く発音するのがポイントです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “detective” の「c」と「t」の位置を逆にして “detecitve” などと書いてしまう誤りがある。
- 動詞”detect”との混同: 「detective」は名詞です。「detect」は動詞で意味が異なるので注意。
- 同音異義語との混同: 同音異義語は特になし。ただし “defective” (欠陥のある) と似た音に聞こえる場合もあるので気をつける。
- TOEIC・英検などの出題: 物語文やニュース報道などで出題されることがあり、事件に関するテキストで重要単語として登場する可能性が高い。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 「何かを見つける(detect) + 人(ive)」=事件を解き明かす人、と覚えるとイメージが湧きやすいです。
- “映画やドラマでおなじみの『刑事・探偵』を思い浮かべる”と単語が頭に残りやすいでしょう。
- スペルを覚えるときは “de + TEC + tive” と区切って発音やつづりを確認するのがポイントです。
以上が名詞「detective」の詳細な解説です。ミステリーや捜査関連の場面はもちろん、日常会話でも使いやすい単語なので、ぜひ活用してみてください。
刑事;探偵