Source Word
cut
IPA(Pronunciation)
Explanation
1. 基本情報と概要
単語: cut
品詞: 名詞 (ただし、同じ綴りで動詞としてもよく使われます)
- 意味 (英語): an act of cutting, a reduction, or an opening/incision made by something sharp
- 意味 (日本語): 切る行為、減少、または切り口・切れ目を指す。たとえば、紙や布を切ったときの「切り口」や、給料が減るときの「減給」など、いくつかの意味があります。状況に応じて、「切れ目」「削減」「分け前(取り分)」などを表すことができます。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる語感があります。
主な活用形(名詞)
- 単数形: cut
- 複数形: cuts
他の品詞になる例
- 動詞: (to) cut(切る/切り取る/削減する)
- 形容詞: cutting(切れる、痛烈な、鋭い)
- 過去形(動詞): cut(不規則変化で動詞の過去形・過去分詞も “cut”)
CEFRレベルの目安: B1(中級)
- 名詞としてはニュース記事や日常会話で「費用の削減」など多様な意味で登場し、ある程度の語彙力が必要です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “cut” は短い単語で、はっきりした接頭語や接尾語はありません。
- 語幹 “cut” そのものが意味をもっています。
詳細な意味
- 切る行為・切断
例: 「He made a single cut in the paper.」のように「切り口」という意味。 - 削減、減少
例: 「There was a cut in funding.」のように費用や予算の削減。 - 傷、切り傷
例: 「He has a cut on his finger.」のように身体にできた切り傷。 - 分け前、取り分
例: 「He got his cut of the profits.」のように利益の配分としての取り分。 - 形やデザイン
例: 「the cut of a dress」のように服の仕立てや形を示す。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- budget cut(予算削減)
- pay cut(給料削減)
- make a cut(切り込みを入れる/削る)
- a deep cut(深い切り傷/大幅削減)
- a minor cut(軽い切り傷/軽度の削減)
- director’s cut(監督版/監督が編集したバージョン)
- take a cut(取り分を受け取る/給料が減る)
- final cut(最終編集版/最終的な刈り込み)
- production cut(生産削減)
- a cut above(〜より一段上、より優れている)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 中英語 (Middle English) の “cutten” から派生したとされます。さらに古い起源としてははっきりしたルートがわかっていないものの、北欧由来とも言われています。
- ニュアンス:
- 単に物理的に「切る」だけでなく「削減」「改定」「部分的に取り除く」といった場面でも広く使われます。
- 名詞としては「その切断や削減の結果」「切り口」「傷」「分け前」など、「cut」に関わる状態や結果を表します。
- フォーマルな文脈よりもカジュアルな場面で使われることが多いですが、ビジネス文脈でも「cost cut(コスト削減)」のように使用できます。
- 単に物理的に「切る」だけでなく「削減」「改定」「部分的に取り除く」といった場面でも広く使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞・不可算名詞:
- 具体的に「一つの切り口」「複数の削減箇所」などがある場合は可算(cuts)。
- 抽象的に「切り傷」を指して単純に「I have a cut.」というときも、可算名詞として扱う方が多いです。
- 具体的に「一つの切り口」「複数の削減箇所」などがある場合は可算(cuts)。
一般的な構文例(名詞として)
- (Something) has a cut in it.
- There is a cut in the budget.
- He received his cut of the profits.
- (Something) has a cut in it.
フォーマル/カジュアル:
- 「削減」を表す場合、ビジネスでも使われるためフォーマルな場面でもOK。
- 「切り傷」の意味で話すときは日常会話でカジュアルに使われやすい。
- 「削減」を表す場合、ビジネスでも使われるためフォーマルな場面でもOK。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I have a small cut on my finger, but it's not serious.”
(指に小さな切り傷があるけど、大したことないよ。) - “Did you see the cut on that cake? It’s so neat!”
(あのケーキの切れ目見た?すごくきれいなんだよ!) - “He took a small cut of the pizza and left the rest for us.”
(彼はピザを少しだけ切り取って、残りを私たちに残してくれた。)
ビジネスシーンでの例文
- “We need to discuss the recent budget cut.”
(最近の予算削減について話し合う必要があります。) - “Their pay cut has caused morale issues among the staff.”
(彼らの給料削減はスタッフの士気低下を招いている。) - “He gets a cut of the company’s profits as part of his contract.”
(彼は契約の一環として会社の利益の一部を受け取っています。)
学術的・専門的文脈での例文
- “The surgeon made a precise cut to minimize tissue damage.”
(外科医は組織へのダメージを最小限にするために正確な切開を行った。) - “A cut in greenhouse gas emissions is crucial for solving climate issues.”
(温室効果ガスの削減は気候問題を解決するために不可欠です。) - “In editing, the final cut often determines the overall tone of the film.”
(編集においては、最終版が作品全体のトーンを左右することが多いです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- incision(切開/切り込み)
- 医療や科学など、主に専門的な場面で使われる傾向が強い。
- 医療や科学など、主に専門的な場面で使われる傾向が強い。
- reduction(削減)
- 「削減」という意味に特化しており、抽象度が高い。
- 「削減」という意味に特化しており、抽象度が高い。
- slice(薄切り/部分)
- 「切れ目」や「切った断片」を意味し、食べ物を切る場面でよく使われる。
- 「切れ目」や「切った断片」を意味し、食べ物を切る場面でよく使われる。
反意語 (Antonyms)
- increase(増加): 「cut」が削減なら「increase」は増加。状況によっては反意語の関係になる。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /kʌt/
- アクセント: 単音節なのであまり問題になりませんが、子音 “k” をしっかり発音し、母音は「ア」と「ウ」の中間の /ʌ/ を意識します。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: ほぼ同じですが、イギリス英語のほうが母音がややはっきり /ʌ/ となる場合があります。
- よくある間違い: /kat/ と発音したり、/kət/ と曖昧になりすぎること。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「cutt」や「kut」と書いてしまうミスが時々あります。
- 同音異義語: “cut” と同音の語はあまり多くありませんが、地域によっては “cot” /kɑt/ との聞き分けが難しい場合があります。
- 試験対策: TOEICや英検などでは「予算削減」や「給料カット」のようなビジネス文脈で「cut」が登場することがあります。文の流れで「cut」の意味を判断できるようにしましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ハサミでチョキッと“カット”する」イメージで覚えると「切る」というイメージが残りやすいです。
- 「カットモデル」「監督のカット版」など、日本語でも「カット」という外来語として広く定着しています。そこから発想をふくらませると覚えやすいでしょう。
- 予算にハサミを入れるイメージで「削減(cut)」をイメージするとわかりやすいです。
以上が名詞「cut」の詳細解説となります。形やニュアンスが多岐にわたるため、文脈をしっかり読み取って使い方を区別すると、よりスムーズに運用できるでしょう。