ape
1. 基本情報と概要
単語: ape
品詞: 名詞 (可算名詞)
- 英語の意味: A large primate without a tail (or with a very short tail), such as a gorilla, chimpanzee, orangutan, or gibbon.
- 日本語の意味: 類人猿。猿の一種で、ゴリラやチンパンジー、オランウータン、テナガザルなど、ほとんど尾がない(または非常に短い尾を持つ)霊長類を指します。
「猿」と「類人猿」は混同されがちですが、ape は特に尾がない種類の大型霊長類をそう呼ぶイメージです。動物園などでゴリラやチンパンジーを見るときに使われる単語です。
活用形
- 名詞なので、通常の形は
ape
(単数形)、apes
(複数形) となります。 - なお、動詞として
to ape
(猿真似をする)という用法もありますが、ここでは名詞の意味に絞って解説します。
CEFRレベルの目安
- B1(中級): 動物や環境、動物園などの文脈でしばしば扱われる単語です。そこまで専門的ではありませんが、日常会話では頻繁に出てくる単語ではないため、中級程度のレベルといえます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
ape
は短い語形のため、はっきりした接頭語や接尾語はありません。- 形容詞形として
apish
(猿のような、猿真似のような)という派生も存在します。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- great ape:大型類人猿
- human ape:人間(類人猿の一種として指すときの表現)
- ape species:類人猿の種
- ape family:類人猿の仲間、一族
- ape sanctuary:類人猿の保護区
- ape-house:動物園などにある類人猿の展示施設
- ape exhibit:類人猿の展示
- ape behavior:類人猿の行動
- chimpanzee ape:チンパンジー類人猿(ただし
chimpanzee
単独で使うのが一般的) - primate and ape research:霊長類と類人猿の研究
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古英語の apa に遡り、ドイツ語圏の祖語 (Proto-Germanic) apan や オランダ語 aap などと同系とされています。
- 「猿 (monkey)」に関連のある語ですが、尾の長さや大きさで区別するようなニュアンスがあります。
ニュアンス:
ape
はやや生物学的・科学的な文脈で使われることが多い一方、「猿全般」のイメージでカジュアルに使われることもあります。monkey
と比べると、猿真似のようなニュアンスで使われる動詞形to ape
のほうが日常会話には登場しやすいかもしれません。
使用シーン:
- カジュアル: 動物園の話題、動物の話題などで使う。
- フォーマル/学術的: 生物学や霊長類学の文脈、学術論文、ドキュメンタリー番組で登場。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞としては 可算名詞 ですので、a/an や複数形 (apes) を伴います。
- 類人猿の研究や動物園の文脈で使われることが多く、学術的には
the evolution of the ape
のように定冠詞 the を用いて特定の種類を指すこともあります。
イディオムや構文
- ape-like: 「類人猿のような」「猿的な」(形容詞表現)
- the evolution of apes: 「類人猿の進化」
- ape ancestry: 「類人猿の祖先」
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文
“I saw a huge ape in the zoo yesterday. It was incredible!”
(昨日動物園で大きな類人猿を見たよ。すごかった!)“My younger brother is always fascinated by apes and monkeys.”
(弟はいつも類人猿やサルに夢中なんだ。)“The ape exhibit is one of the most popular sections at the zoo.”
(動物園の類人猿の展示は、最も人気のあるエリアのひとつだよ。)
5.2 ビジネスシーンでの例文
“Our company is sponsoring an ape conservation project this year.”
(我が社は今年、類人猿の保護プロジェクトを支援しています。)“We should partner with local organizations to protect apes in the wild.”
(野生の類人猿を保護するために、現地の団体と提携する必要があります。)“Ape-themed merchandise has been selling well in our gift shops.”
(当社のギフトショップでは、類人猿をテーマにした商品がよく売れています。)
5.3 学術的な文脈での例文
“Recent studies on ape genetics provide new insights into primate evolution.”
(最近の類人猿の遺伝子研究は、霊長類の進化に新たな知見をもたらしています。)“The behavioral patterns observed in apes can shed light on human social structures.”
(類人猿に見られる行動パターンは、人間の社会構造を理解するうえで手がかりとなります。)“A longitudinal study of ape communities was conducted in the national park.”
(国立公園で類人猿の群れを対象とした長期的な研究が行われました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- monkey(サル)
- 尾のある小型霊長類を指すことが多い。ape とは明確に別。
- 尾のある小型霊長類を指すことが多い。ape とは明確に別。
- primate(霊長類)
- 類人猿も含むより広い分類。
- 類人猿も含むより広い分類。
- chimpanzee(チンパンジー)
- ape の一種。より種名にフォーカスした単語。
- ape の一種。より種名にフォーカスした単語。
- gorilla(ゴリラ)
- 同じく ape の一種。
- 同じく ape の一種。
反意語 (Antonyms)
- 類人猿を直接反意語にするのは難しいですが、構造的にはまったく異なる動物の名称(例: reptile(爬虫類)など)がジャンル的な対立として考えられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /eɪp/
- アクセント: 基本的に 1 音節のみなので、強勢はこの単語全体にかかるイメージです。
- アメリカ英語/イギリス英語: どちらも /eɪp/ と発音し、大きな違いはありません。
- よくある間違い: [æp](「アップ」のような発音)と発音してしまうなど、母音があいまいになるケース。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “ape” は短いがゆえに見落としやすいスペルはないが、逆に “ape” と “app” などを混同しないように。
- 同音異義語: 特に同音で意味が異なる単語はありませんが、曖昧に「エイプ」と発音してしまい “eight (8)” と聞き間違えられないように注意。
- 試験対策: 生物学や環境に関する英語の題材で扱われる可能性があるため、TOEICや英検などのリーディングセクションで類人猿に関する文章が出てくる場合は要注意。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「エイプ」という音は「エイト」と似ているので、数字の8(eight)を思い浮かべて、その8が「しっぽがない猿」を形作っているとイメージしてみると覚えやすいかもしれません。
- また、ザ・ビートルズの映画 “Help!” やアメリカの古いモンキーバンド(The Monkees)など、「猿」や「類人猿」が出てきたりするカルチャー作品からの連想で覚えるのも手です。
以上が名詞「ape」の詳細な解説です。動物園や霊長類研究、保護活動などでよく見られる単語ですので、関連ニュースやドキュメンタリーを視聴して語彙を定着させるのもおすすめです。
サル(monkey);(特に,チンパンジー・ゴリラなどの)尾なしザル,類人猿
人まねをする人