Last Updated:2024/06/13

The river flows through the watershed, dividing the land into two separate drainage basins.

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その川は分水嶺を通って流れ、土地を二つの別々の流域に分けています。

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Source Word

watershed

IPA(Pronunciation)

分水嶺(れい),分水界,(川の)流域,分岐点,転機

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その川は分水嶺を通って流れ、土地を二つの別々の流域に分けています。

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Explanation

「watershed」の徹底解説


1. 基本情報と概要

品詞: 名詞 (noun)

意味 (英):

1) (地理) A dividing ridge between two drainage areas; the boundary separating different river systems.

2) (比喩) A crucial dividing point, line, or factor; a turning point or milestone.

意味 (日):

1) 地理学の分野では「分水界」を指し、川や水系を分ける境界線のことを指します。

2) 比喩的には「重要な転換点」「決定的な分岐点」の意味で使われる単語です。人生の大きな転機や歴史上の大事件などに対して「これが大きな分岐点になった」というニュアンスで使われます。

レベル (CEFR)


  • B2 (中上級): 比較的高度な単語で、学術的な場面やニュース、ジャーナリズムでも登場します。中級以上の英語学習者が学ぶとよい単語です。

活用形


  • 名詞なので、基本的には「watershed」の単数形と複数形「watersheds」のみです。


    • 規則的に「-s」をつけて複数形にできます: watersheds


他の品詞


  • 通常は名詞として使われますが、まれに形容詞的に用いられる場合(例: “a watershed event” = 重要な分岐となるイベント)もあります。ただし、形容詞形として明確に定着しているわけではなく、名詞を修飾的に使っていると理解するほうが自然です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • water: 「水」

  • shed: 本来「小屋」「物置」「落とす」などの意味がある語ですが、語源的には「分ける」「隔てる」(古英語の動詞 sceadan = to divide) というニュアンスがあります。

このため「watershed」は「水を分けるもの」→「分水界」→「転換点(比喩的)」の意味につながっています。

派生語や類縁語


  • waterside (n.): 水辺・川岸

  • waterspout (n.): ウォータースパウト(海上竜巻)

  • bloodshed (n.): 流血、殺害 (語根の「-shed」には「こぼす」「流す」というイメージが残っています)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)


  1. watershed moment


    • 「大きな転換点」


  2. major watershed


    • 「重要な分岐点」


  3. historical watershed


    • 「歴史的に重要な転換点」


  4. watershed event


    • 「決定的な出来事・節目」


  5. watershed decision


    • 「分水嶺となる決断」


  6. watershed year


    • 「運命を分ける年」


  7. political watershed


    • 「政治的分岐点」


  8. watershed in one’s life


    • 「人生における転機」


  9. mark a watershed


    • 「重要な境目を示す」


  10. represent a watershed


    • 「大きな分岐を表す」



3. 語源とニュアンス

語源

「watershed」はドイツ語由来の “Wasserscheide” (Wasser=水 + scheide=分岐、境界) に影響を受けた英単語です。最初は純粋に地理学の「分水界」を指す言葉でしたが、後に転じて比喩的に「極めて重要な転換点」を指すようになりました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 地理的用法: 紛れもなく科学的・学術的・専門的な文脈で使用されます。

  • 比喩的用法: 文章でも口語でも幅広く使われます。ややフォーマルな響きがあり、「今回の出来事は歴史的な転換点だ」というような場面で多用されます。


4. 文法的な特徴と構文

1) 名詞としての使用


  • 文中で主語または補語や目的語として使われます。

    例: “This election was a watershed in the country’s history.”

2) 転換点を示す構文


  • “X is (or marks/represents) a watershed in 〇〇.”

  • “It was a watershed moment for me.”

3) 可算名詞


  • 一般的には可算名詞として扱い、「a watershed」や複数形「watersheds」が可能です。

  • 特定の分水界を指す場合や決定的な転機を指す場合、それぞれ「the watershed」や「the watershed moment」のように冠詞を用います。


5. 実例と例文

日常会話 (3例)


  1. “Graduating from college was a real watershed in my life; everything changed after that.”


    • 大学卒業は私の人生にとって本当に大きな転機だったよ。それ以降すべてが変わったんだ。


  2. “The day I moved abroad felt like a watershed — I knew my life would be totally different.”


    • 海外に引っ越した日は大きな分岐点に感じたよ。人生がまったく違うものになると分かってた。


  3. “Meeting that mentor was a watershed moment for me; I found my true calling.”


    • あのメンターに出会ったことは私にとって大きな転機だったんだ。自分の天職を見つけたよ。


ビジネス (3例)


  1. “The merger proved to be a watershed event in the company’s history.”


    • その合併は会社の歴史において大きな転機となった。


  2. “Launching our new product line was a watershed moment for our brand identity.”


    • 新製品ラインを立ち上げたことは、ブランドのアイデンティティにおける重要な節目だった。


  3. “Her appointment as CEO marked a watershed in the firm’s leadership style.”


    • 彼女がCEOに就任したことは、企業のリーダーシップスタイルにとって重要な分岐点となった。


学術的・専門的な文脈 (3例)


  1. “In climatology, understanding the watershed is crucial for analyzing regional water cycles.”


    • 気候学において、分水界の理解は地域の水循環を分析する上で極めて重要である。


  2. “The year 1989 was a watershed for political reforms in Eastern Europe.”


    • 1989年は東欧の政治改革における大きな転機となった。


  3. “This discovery was a watershed in cancer research, opening doors to novel treatments.”


    • この発見は癌研究における転換点で、新しい治療法への扉を開いた。



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. turning point (転換点)


    • 「watershed」とほぼ同じように、「物事が変わるきっかけ」を表す一般的な単語。


  2. milestone (画期的出来事)


    • 目印となる画期的な出来事や時点を示すが、「分岐点」というよりは「記念的行事/大きな区切り」のニュアンス。


  3. landmark (画期的出来事、画期的な建造物)


    • 歴史的・象徴的に重要な出来事の意味合いが強い。


  4. breakthrough (飛躍的進展)


    • 科学や技術などで使われる「大きな進歩、突破口」を指す。


  5. critical juncture (重大局面)


    • 主にフォーマルな文脈。「重大な局面」というやや硬い表現。


反意語 (Antonyms)


  • status quo (現状維持)


    • 変化や転換がないことを表す語。


  • continuation (継続)


    • 突出した転機・変化がなく、そのまま状況が続くニュアンス。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • アメリカ英語: /ˈwɔːtərʃɛd/

    • イギリス英語: /ˈwɒt.ə.ʃed/ (イギリス英語では最初の母音が「ウォ(ウ)」に近い音)


  • アクセント位置: 最初の “wa” の部分に主要な強勢 (ˈ) がきます。


  • よくある発音の間違い:


    • “water” の部分を「ウォーター」ではなく「ウォーラー」とあいまいに発音すること。意識して /ˈwɔːtər/ または /ˈwɒt.ə/ と発音するとよいです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “watershead” として “a” のあとに “r” を入れ忘れるミスが時々見られます。

  • 同音異義語との混同: 特に “watershed” とよく似た単語は少ないですが、 “waterside” (水辺) と混同しないよう注意。

  • 試験での出題傾向: TOEICや英検などのビジネス・時事トピックで「国際情勢やイベントの分岐点を問う」読解問題において登場する可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: 山の頂上付近で「水」が左右に分かれるイメージを思い浮かべると、そこが「watershed (分水界)」。そこから、「事態が左右に大きく分かれる場面=転換点」として使われるようになった、と覚えると印象に残りやすいでしょう。

  • スペリングのポイント: 「water」の後ろにすぐ「shed」とつながるだけ。 “water” + “shed” で意味が直感的にイメージしやすいです。

  • 勉強テクニック: 「turning point」などの頻出表現で置き換えられる場合は、「よりフォーマルな表現にしたいときに “watershed” を使う」と覚えておくと使い分けしやすいです。


以上が「watershed」の詳細解説です。地理学的な「分水界」としての意味、そして比喩的な「重大な転換点」という意味の両方を理解し、状況によって使い分けると表現力が高まります。

Meaning Image
watershed
Sense(1)

分水嶺(れい),分水界,(川の)流域,分岐点,転機

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